ランディングページはユーザーにより異なる
ここでは、複数ページで構成されるホームページ型のサイト構成について紹介します。
ホームページ型は複数ページに別れていますが、コンテンツの構成自体はセールスレター型と同様に、1本のシナリオ通りに導くことを考えましょう。
ページが複数存在する場合、ユーザーが最初に入ってきたページ、つまりランディングページはユーザーによって異なります。また、ユーザーの中には「すぐに商品を購入したい方」「商品情報だけを確認したい方」など、考えも様々です。
このような場合に、どのページにランディングしてもシナリオ通りにユーザーを導くための「最短経路1本化」の考えが効果的です。
最短経路1本化の考え方
例えばサイトが以下のようなページ構成になっている場合を仮定します。。
①トップページ ②お店からのご挨拶 ③商品一覧ページ ④商品詳細ページ ⑤お客様の声 ⑥よくある質問 ⑦お申し込みの流れ ⑧お申し込みフォーム ⑨ブログ ⑩お問い合わせ
この中で、商品購入までの最低限閲覧されなければならないページを考えていきます。
そうすると、「④商品詳細ページ⇒⑦お申し込みの流れ⇒⑧お申し込みフォーム」の3つのステップを踏めば、商品のお申込みにたどり着けると思われます。
これが主要導線(=本線)です。
そして、それ以外のページは、商品の補足ページやお客様の声による、商品の魅力を伝える役割のページ(=複線)となります。
「複線」は「本線」を補う役割のページであり、必ず本線に戻さなければ商品の購入にたどり着けません。ユーザーがどこにランディングするかわからないからこそ、どこにランディングしても必ず本線へ戻す導線を作る必要があるということです。
まずはサイト構成あらためて見直し、本線を確認しましょう。そして、どの複線にランディングしたとしても、必ず本線に戻るための導線を用意します。
また、すぐに商品を購入したい方がスムーズに購入にたどり着けるように最短経路を考える、これが最短経路1本化の考えです。
[図表242]
行き止まりは迷路への入り口
「ユーザーに商品を理解してもらえるように、複数ページに渡って丁寧な説明を作ろう」
ユーザーに寄り添った思考であればあるほど、商品の魅力を伝えようと複数ページを作成してしまいがちです。
たくさんのコンテンツを用意してユーザーに説明する姿勢は素晴らしいのですが、その導線設計を誤るとユーザーから見れば「迷路」そのものです。
「次のステップ(本線)へ進む」導線が設置されていますか?「そのページで行き止まり」の構造をよく見かけます。
例えば、様々な商品ページを閲覧しているうちに購入意欲が高まり「よくある質問ページ」にたどり着いた場合を考えてみましょう。
この時にその質問ページ内に「トップページへ戻るリンク」しかない場合、ユーザーは前に戻り続けるか、最初からやり直しになります。この時、本線へ直接誘導するリンクを設置していれば、スムーズに商品の購入に至れます。
そのページで行き止まりになってしまうと、ユーザーはどこに行けばよいのか、はたまた「自分がどこにいるのかわからない」、つまり、迷路に迷った状態となります。
複数ページ作る場合は最短経路の1本導線を必ず作り、その「本線」に戻すことを意識して導線を設置しましょう。
[図表243]