SEOコンサルとは？対策内容と会社の選び方を解説 - 大阪のWebマーケティング会社

Webサイトを運営していると、「検索結果に出てこない」「アクセスが増えない」といった悩みに直面することはありませんか？そんなときに頼りになるのが「SEOコンサルティング」です。

これは、検索で上位に表示されやすくするためのアドバイスや対策をしてくれるサービスのこと。専門知識がなくても、プロがしっかりサポートしてくれます。

この記事では、SEO対策を任せられるコンサル会社の選び方や、依頼する前に知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。初心者の方でも安心して読める内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。

SEO対策個別サポート（無料）のご案内

SEO対策でお悩みの方へ、初回限定で無料の30分相談を実施しています。
この相談では、最新のSEO情報に基づいて問題点の洗い出し、改善方法について具体的なアドバイスをおこないます。ご自身でSEO対策ができる第一歩のサポートを目的に、無理な売り込みは一切ありませんので、どうぞお気軽にご利用ください。

Webマーケティング関連書籍を多数執筆、全国でわずか100人程度のプロの全日本SEO協会認定SEOコンサルタントが直接アドバイスします。

SEOコンサルティングとは？基本の役割と重要性を解説

SEOって何？検索結果の上位に表示させる仕組み

SEO（Search Engine Optimization）とは、検索エンジンで上位に表示されやすくするための対策のことです。たとえば、Googleで「東京カフェ」と検索したときに、上に表示されるお店ほど多くクリックされやすくなります。

検索結果の上位に表示されると、より多くの人にWebサイトを見てもらえる可能性が高まります。そのため、企業や店舗、個人事業主など、さまざまなサイト運営者がSEOに力を入れています。

検索エンジンはサイトの評価基準として、ページの内容のわかりやすさや、他サイトからの信頼性（リンク数など）、サイトの表示速度やスマホ対応の有無など、非常に多くの要素をチェックしています。

その評価基準は年々変化しており、2025年現在ではGoogleが提供するアルゴリズムの更新によって、検索結果の順位が大きく変動することもあります。

コンサルティング会社がしてくれることとは？

SEO対策は専門的な知識が必要であり、独学で効果を出すには多くの時間と経験が必要です。そこで役立つのが、SEOコンサルティング会社の存在です。

こうした会社は、Webサイトの状況に合わせて改善点を分析し、施策の提案・実行を支援してくれる専門家集団です。主に以下のような内容を対応します：

サイトの現状分析：ページの構造や内容を調査し、問題点を洗い出す
検索キーワードの選定と提案：効果が見込めるキーワードをリサーチ
コンテンツ改善提案：文章の書き換えや見出しの最適化など
内部対策の設計：HTMLの構造、サイトマップ、内部リンクの調整
外部対策の方針立て：ナチュラルリンク獲得の施策設計
レポート・報告会の実施：順位推移やアクセスの変化を定期的に共有

SEOコンサルティング会社は、「ただ教えるだけ」ではなく、一緒に課題を見つけ、解決まで支援してくれるパートナーです。

どんな会社がSEOコンサルを使っているの？

SEOコンサルを導入しているのは、大企業だけではありません。中小企業や個人店舗、士業事務所、ECサイト運営者など、多くの業種で活用されています。

よく依頼されるのは、以下のような悩みを抱えるケースです：

Webサイトを作ったが、アクセスが全然増えない
広告にばかりお金をかけているが成果が出にくい
競合に検索順位で負けてしまっている
社内にWeb担当者がいない／専門知識がない

SEOコンサルティングは、Web上で集客したいすべての業種にとって有効な支援方法です。特に「地域名＋サービス名」などのロングテールキーワードでの検索対策をしたい方には効果的です。

なぜ今SEOが注目されているのか

近年、SEOが改めて注目されている理由はいくつかあります。

まず、広告費の高騰です。リスティング広告（Google広告など）を使ったWeb集客は効果が出る一方で、クリック単価が高くなってきており、費用対効果が悪化しつつあります。

次に、ユーザーの検索行動が「知りたい」「比較したい」といった情報収集重視にシフトしていることがあげられます。広告よりも自然に出てくる検索結果のほうが信頼されやすくなっているため、SEOの重要性が高まっているのです。

さらに、AIを活用した検索エンジンの進化により、「本当に役立つページ」が上位に表示されやすくなってきました。単にキーワードを入れればよい時代は終わり、読みやすさ・専門性・信頼性を兼ね備えたコンテンツが求められるようになっています。

こうした背景から、多くの企業が広告に頼らない自然検索からの集客を重視するようになり、SEOコンサルティングを導入する動きが広がっています。

SEO対策をコンサル会社に依頼するメリットとは？

自社で対応するのが難しい理由

SEO対策は「なんとなく記事を書けばいい」というものではなく、検索エンジンのルールや仕組みを理解しながら、技術的・文章的・設計的にサイトを最適化していく作業です。そのため、以下のような理由で、自社だけで完結させるのは簡単ではありません。

社内に専門知識を持った人がいない：SEOの基礎だけでなく、HTMLの構造やキーワード分析、アクセス解析など幅広い知識が必要。
最新の検索アルゴリズムに追いつけない：Googleは頻繁に仕様変更を行っており、それに合わせて対応を変える必要がある。
他業務との兼任では手が回らない：Web担当者が1人しかいないような企業では、SEOに時間を割けないことが多い。

こういった状況では、いくら勉強しても安定して上位を維持するのは難しく、リソースや労力を無駄にしてしまうリスクも高まります。

プロに任せることで得られる具体的な効果

SEOコンサルティング会社に依頼することで、自分たちだけでは気づけなかった問題点や改善ポイントを客観的に発見し、対応できるようになります。具体的には次のような効果があります。

狙うべきキーワードが明確になる：検索されやすく、かつ競合が少ないロングテールキーワードを見つけられる。
ページごとの改善点が可視化される：見出しやタイトルの書き方、画像の使い方など細かな改善提案を受けられる。
ユーザーエクスペリエンスを高める構成案が得られる：読みやすく、使いやすいページ設計を提案してくれる。
順位が安定して上がっていく流れを作れる：短期的ではなく中長期的に順位が上がる施策を計画的に実行できる。
Google アナリティクスやサーチコンソールのデータを正しく活用できる：アクセス解析の読み方もサポートしてくれる。

また、コンサル会社の多くは、定期的にレポートを出してくれるので、施策の効果を数値で確認できる点も安心材料になります。

外注することで時間と労力を節約できる

SEOの効果を出すためには、キーワード調査、コンテンツの企画・作成、内部構造の改善、外部リンクの調整など、やることが多岐にわたります。すべてを自社でこなすには多くの時間と労力が必要です。

外注することで、次のようなメリットがあります。

施策の企画と実行を任せられる：自分たちは最低限の確認と意思決定だけで済む。
情報収集や勉強の時間が不要になる：専門知識のキャッチアップをする必要がなくなる。
無駄な試行錯誤を減らせる：正しい手順で進められるので遠回りしにくい。
施策の優先順位をつけてもらえる：今やるべきことが明確になり、混乱しにくい。

特にSEOに不慣れな企業ほど、最初からプロに任せた方が「やり直し」のコストを抑えることができます。

社内に知識がなくても安心して進められる

「SEOに詳しいスタッフがいない」「Webのことはほとんどわからない」という企業でも、コンサルティング会社に依頼すれば、専門用語を避けてやさしく説明してくれたり、社内メンバーのスキルに合わせて提案を出してくれたりするため安心です。

対応が丁寧な会社は、次のようなサポートを提供してくれます。

専門用語を使わずに説明してくれる：会話の中で「わからない」が発生しにくい。
施策の目的と意味をセットで伝えてくれる：なぜその対策が必要なのか納得しやすい。
メールや資料の表現がわかりやすい：文面の難解さでストレスを感じにくい。
必要な協力範囲を明確にしてくれる：自社がどこまで関与すればいいかを明示してくれる。

また、「全部丸投げ」ではなく、自社の知識や経験も引き出しながら一緒に取り組むスタイルのコンサル会社も多いため、少しずつWebへの理解が深まっていくきっかけにもなります。

たとえば、「SEOについて何も知らなくても大丈夫」と言ってくれる会社や、初回に丁寧なヒアリングをしてくれる会社は安心して依頼しやすい傾向があります。

SEOコンサルティング会社の主な業務内容と流れ

現在のサイト状況を調べる「分析」

SEOコンサルティング会社が最初に行うのは、依頼者のWebサイトの現状分析です。検索エンジンにどのように見られているか、何が足りないのかを明確にすることで、改善の方向性が見えてきます。

分析の対象は多岐にわたりますが、主に次のような項目がチェックされます。

検索順位とアクセス数：現在どんなキーワードで流入しているか、どのくらいページが見られているか
ページ構成と内部リンクの状態：見出しの使い方やページ間のつながりが整理されているか
スマホ対応・表示速度：モバイルで見たときの見やすさや、ページの読み込み時間
タイトル・ディスクリプションの記述：検索結果に表示されるテキストの質
競合サイトとの違い：同じキーワードで上位表示されている他サイトとの比較

分析には、Google アナリティクスやGoogle サーチコンソール、Ahrefsなどのツールが使われることが一般的です。これにより、定量的なデータにもとづいたアドバイスが可能になります。

対策の計画づくりと提案

現状分析の結果を踏まえて、コンサルティング会社は今後どのようなSEO対策をすべきかを整理し、提案を行います。この時点でのプランが、サイト運用の方向性を決める重要な土台となります。

提案内容は以下のようなポイントに分かれることが多くあります。

キーワード戦略：狙うべきビッグキーワードとロングテールキーワードの組み合わせ
コンテンツの方向性：どんなテーマの記事を増やすべきか、どこを削るべきか
内部構造の最適化：URLの設計、パンくずリスト、タグの整理など
技術的改善案：セキュリティ（https化）、読み込み速度の改善、モバイルフレンドリー対応
ユーザーエクスペリエンス向上：滞在時間を伸ばし、直帰率を下げる設計

提案は資料としてまとめられ、クライアントが理解しやすいように図や具体例を交えて提示されるのが一般的です。ここで「すべて任せる」スタイルか「一部だけ社内で対応する」かを調整できるようになっている会社もあります。

実際に行う施策の例

提案内容が固まったら、いよいよ施策の実行フェーズに入ります。具体的に行われる対策には、次のようなものがあります。

既存ページのリライト：キーワードが適切に使われていない記事を見直す
新規ページの企画・構成・ライティング支援：ユーザーの悩みに応えるコンテンツを増やす
画像やリンクの最適化：ページの表示速度や操作性を高める調整
構造化データの追加：検索結果に星評価やパンくずが出るよう設定する
内部リンクの設計変更：関連するページ同士を適切につなげる

また、CMS（WordPressなど）を使っている場合は、テーマの調整やプラグイン設定の見直しまで行ってくれることもあります。

外部対策については、信頼性のあるサイトからのリンク獲得（ナチュラルリンク）を促す方法の設計や、プレスリリース配信の支援を行うケースもあります。

定期的な報告と改善案の提示

SEOは一度対策をしたからといって、すぐに結果が出るわけではなく、継続的な運用と改善が求められます。そのため、コンサルティング会社は定期的に進捗を報告し、次にやるべきことを共有します。

主に報告される内容は以下の通りです。

検索順位の推移：対象キーワードが何位に表示されているか
ページビュー数や滞在時間の変化：ユーザーの動向の変化
CV（コンバージョン）の達成状況：問い合わせや資料請求などの行動がどの程度あったか
改善点と次の提案：現時点での課題と、それに対する対策の方向性

多くの会社では、月に1回程度のペースでレポートを提出し、オンラインミーティングなどで内容を説明する場を設けています。

このようにして、分析→計画→実行→報告のサイクルを継続的に回すことが、SEO対策において非常に重要とされています。小さな改善の積み重ねが、将来の検索順位に大きな差を生む要因となるのです。

成果につながる支援とは？自社に合う戦略の立て方

「成果が出る」とはどういう状態？

SEO対策で「成果が出る」とは、単に検索順位が上がることだけを意味するのではありません。順位の上昇は手段であり、本当に大切なのは、Webサイトを通じて問い合わせや申し込みなどの目的が達成されるかどうかです。

成果とは、業種や目的によって異なります。たとえば以下のような状態が「成果」として見なされます。

ECサイトの場合：商品購入数が増える
BtoB企業の場合：資料請求や問い合わせの数が増える
採用サイトの場合：応募数が増える
店舗サイトの場合：予約や来店が増える

つまり、検索から訪問したユーザーが、サイト内でどんな行動をしてくれたかが大切です。上位に表示されても、そのページに魅力やわかりやすさがなければ意味がありません。

会社ごとの課題に合った戦略を立てる方法

SEO対策は業種やサービス内容によってアプローチが異なります。すべての会社に同じ対策をしても効果は出ません。

そこで重要になるのが、「自社の目的」や「ユーザーのニーズ」をきちんと理解し、それに合ったキーワードやページ構成を設計することです。

たとえば次のような違いがあります。

地域密着型サービス：地域名を含めたロングテールキーワードの強化が効果的
オンラインサービス提供型：ビッグキーワードを使った比較・解説記事が効果的
専門的な知識が必要な業種：信頼性・専門性を伝えるページが必要になる

課題に合わせた戦略を立てるには、以下の視点が重要です。

ターゲットユーザーが「どんな悩み」を検索しているかを把握する
ユーザーがどのようにページを見て、次に何を求めているかを想像する
競合サイトと自社の違いを言語化し、ページ内に反映させる

こうした整理をすることで、表面的なSEOではなく「本質的にユーザーに必要とされるページ」を作る戦略が可能になります。

成果につながりやすい支援の流れとは

SEOコンサルティングで成果を得るには、適切な順序で支援を受けることが重要です。無計画に対応してしまうと、途中で迷いやズレが生じてしまいます。

多くのコンサル会社では、次のような流れで支援が進みます。

目的とKPIの設定：問い合わせ件数、滞在時間、ページビュー数などの目標値を決める
サイト診断と課題の洗い出し：何が原因で今の状態になっているのかを明確にする
キーワード戦略の策定：自社に合ったキーワードを選び、上位表示を目指すページを決める
コンテンツの企画・設計・制作：情報の整理と文章作成、構成設計などを行う
ユーザーエクスペリエンスの向上：見やすく使いやすいページ構成を考える
効果測定と改善：月ごとのレポートで結果を確認し、課題があれば修正を行う

このように、課題を見極めてから対策し、数値で効果を確認しながら修正を重ねるというサイクルが理想です。

SEOは1回で完成するものではなく、地道な改善の積み重ねで効果を出していく施策です。

数字で見る！成功事例の共通点

成果につながったSEO事例には、いくつかの共通点があります。以下に代表的な傾向を紹介します。

月間アクセス数が安定して増えている：一時的な増加ではなく、継続的にユーザーが増えている
ロングテールキーワードでの流入が多い：ビッグキーワードだけでなく、細かいニーズに応える記事が充実している
直帰率が下がっている：訪問したユーザーが他のページも見る傾向がある
滞在時間が伸びている：内容をしっかり読んでくれている
問い合わせや購入につながっている：アクセス数だけでなく、具体的な行動が増えている

SEO対策の効果は、Google アナリティクスなどを使って把握できます。下記は代表的なチェックポイントです。

測定項目	意味	理想の傾向
ページビュー数	見られたページの回数	徐々に増えていく
滞在時間	1人あたりのページ閲覧時間	長くなるほど良い
直帰率	最初の1ページだけで離脱した割合	低いほど良い
CV（コンバージョン）	問い合わせ・申し込みなど目的の達成率	増加しているのが理想

これらの指標が改善されていれば、「成果が出ている」状態に近づいていると考えてよいでしょう。

SEOコンサルの費用相場と料金体系をわかりやすく紹介

依頼にかかるおおよその費用は？

SEOコンサルティングを依頼するときに、最も気になるのが費用の目安です。費用は依頼する内容や会社の規模によって変わりますが、一般的な相場は以下の通りです。

項目	おおよその金額（税込）	特徴
初期調査・サイト診断	約5万円〜15万円	現状の問題点を調べるための初回費用
月額コンサルティング費用	約10万円〜50万円	継続的に改善提案や施策支援を受けられる
コンテンツ制作・リライト費用	1記事あたり3万円〜10万円	記事内容の質やボリュームで大きく変動
スポットコンサル（単発依頼）	約5万円〜20万円	相談だけや施策の一部だけお願いしたい場合に利用

SEOは短期的に結果が出るものではないため、3ヶ月〜半年以上継続する前提で費用を見ておく必要があります。依頼前に期間や金額の想定を明確にしておくと安心です。

月額制と成果報酬制の違い

SEOコンサルの料金体系には大きく分けて月額固定型と成果報酬型があります。それぞれの特徴とメリット・注意点を確認しておきましょう。

月額制（定額料金型）

メリット
- サポート内容が明確で、安定した支援を受けやすい
- 定期的なレポートや改善提案がある
- 自社の方針に合わせて進行しやすい
注意点
- 成果が出なくても費用は発生する
- 契約期間の縛りがある場合も多い

成果報酬制（成果に応じた支払い）

メリット
- 成果が出ない限り費用が発生しないケースがある
- 初期費用を抑えられることがある
注意点
- 成果の定義が曖昧なまま契約するとトラブルになりやすい
- 上位表示だけを追いすぎてユーザーエクスペリエンスが損なわれる可能性がある

特に「成果報酬制」は、「特定キーワードで何位以内に入れば報酬が発生する」といった条件になっていることが多く、狙うキーワードがビッグキーワードばかりだとコストが跳ね上がることがあります。

見積もりを比べる時のチェックポイント

SEOコンサル会社から見積もりを取る際は、金額だけでなく内容をしっかり比較することが重要です。以下のような点に注目すると、見えにくい差が見えてきます。

キーワード調査や競合分析が含まれているか
コンテンツ改善提案の具体性
内部構造やHTMLタグまで踏み込んでくれるか
レポートの頻度とフォーマット
改善後のフォローや再提案があるか
CMSやサーバーに直接アクセスして調整してくれるか

これらが明確に提示されていない場合、あとから「それは別料金です」と言われるケースもあるため、最初にしっかり確認しておくことが大切です。

安すぎる・高すぎる会社の注意点

費用は高ければ良い、安ければお得というものではありません。極端な価格設定をしている会社には、それなりの理由がある可能性があります。

安すぎる会社にありがちなリスク

外注先に丸投げしている：自社で対応しておらず、品質が一定でない
自動ツール任せの提案しかしない：分析や改善が表面的になる
報告や相談に対応してくれない：サポートが薄いことが多い

高すぎる会社にありがちな落とし穴

知名度だけで価格が高い：有名なだけで対応内容が伴っていないケースもある
営業トークが強く、内容が曖昧：提案内容が実行されないまま時間だけ過ぎることもある
成果保証をうたって追加費用を取る：後から次々とオプション費用が発生する

金額を見るときは、「その価格で、どこまでやってくれるのか」という視点を忘れないことが重要です。とくに、内部対策・コンテンツ施策・レポート支援・ユーザーエクスペリエンスの改善などが一貫して含まれているかは、必ず確認しておきましょう。

SEO会社を選ぶ前に知っておくべきポイント5つ

どんな目的でSEOをしたいのか整理しよう

SEO会社に依頼する前に、自社がSEOで何を達成したいのかを明確にすることが非常に重要です。ただアクセス数を増やしたいのか、それとも問い合わせや資料請求を増やしたいのかによって、取り組む内容やキーワード選定の方針が大きく変わります。

目的が曖昧なまま依頼をすると、コンサル会社側も適切な提案ができず、成果が出にくくなってしまいます。まずは自社の状況や希望を具体的に整理してみましょう。

商品・サービスを知ってもらいたい：情報発信の強化が必要
問い合わせや予約を増やしたい：目的に沿ったページ導線が必要
採用応募を増やしたい：採用コンテンツや会社紹介ページの改善が効果的
ECサイトで売上を伸ばしたい：商品の特徴や使い方などの解説コンテンツが必要

こうした目標がはっきりしていれば、SEO会社からの提案内容にも納得感が持てるようになります。

実績のある会社をどう見分けるか

SEO会社の実績は、信頼性をはかるうえでの大きな指標です。とはいえ、「実績多数」や「上位表示達成」などの文言だけでは判断が難しいものです。実際に確認すべき点は、次のような具体的な内容です。

どんな業界の支援経験があるか
成果につながったキーワードやページがあるか
自社に近い課題を解決した事例があるか
その実績はいつ・どのくらいの期間で出たのか

実績の一部を事例ページやセミナー資料で公開している会社もあるので、事前に確認するとよいでしょう。公開されていない場合は、初回相談時に「類似業種での取り組み事例があれば教えてください」と聞くのがおすすめです。

また、社内で実施した改善か、外部パートナーとの協業かも確認しておくと、どの範囲までを自社で対応できるのかの判断材料になります。

サポート体制がしっかりしているか

SEOは長期間にわたる継続的な取り組みになるため、伴走してくれる体制が整っているかどうかも非常に大切な判断基準です。とくに、担当者がどこまでサポートしてくれるのか、どのくらいの頻度でやりとりできるのかは、依頼後の満足度に大きく関わります。

次のような点を事前にチェックしておきましょう。

担当者の顔が見える体制になっているか
月1回の定期ミーティングやレポート提出があるか
質問や相談への対応が早いか
契約後も柔軟な対応ができるか

また、メールだけのやり取りか、Zoomなどでの定期面談があるかも確認しておくと安心です。とくに初心者の場合は、画面を共有しながら説明してくれるサポートがあると理解しやすく、作業の流れもスムーズに進みます。

対応できる業界やジャンルを確認

SEO会社には、得意とする業種やテーマに偏りがある場合もあります。そのため、自社が属する業界に対して知見があるかどうかも、事前に確認しておきたいポイントです。

対応実績がある業界であれば、業界特有のユーザー行動やキーワード傾向、競合状況にも詳しく、より実践的な提案が期待できます。

たとえば次のような業種ごとに、SEO施策の方針は異なります。

医療・クリニック系：専門性・正確性が求められ、YMYL対策が必要
不動産・建築系：地域密着ワードや画像・動画活用が重要
EC・通販系：商品情報ページの構造化と、ロングテールキーワード対策が必要
士業・専門サービス：信頼性や権威性を訴求するコンテンツ設計が効果的

SEOは「検索意図に応えること」が大前提なので、業界理解が深い会社に依頼するほうが、成果が出やすい傾向にあります。

提案内容に納得できるかも重要

提案の質を見るときは、「具体的であるかどうか」がひとつの判断基準になります。たとえば、次のような内容が盛り込まれていれば信頼できます。

狙うキーワードとその理由
現状の課題を数値とともに提示
競合との違いに対する分析
施策の優先順位とスケジュール
CV（コンバージョン）改善に向けた案

逆に、提案が抽象的だったり、テンプレートのような内容しか提示されない場合は注意が必要です。

「上位表示を狙いましょう」だけで具体的な方法がない
「ユーザー目線が大切です」といった一般論ばかり
どのように改善していくかの道筋が見えない

こうした場合は、依頼後の対応も不透明になる可能性があるため、別の会社に相談してみるのも手です。SEOの本質は、検索エンジンとユーザーの両方にとって価値のあるページを作ること。その実現に向けて、納得できる提案をしてくれる会社こそが、信頼できるパートナーと言えます。

悪質な業者に注意！見分けるためのチェック項目

必ず成果が出ると言い切る会社は危険

SEOは検索エンジンの仕組みやユーザーの行動によって結果が変動するため、100％の成果を保証することは現実的ではありません。それにもかかわらず、「必ず1位になります」「〇〇ヶ月で絶対に成果が出ます」と断言するSEO会社には注意が必要です。

このような主張をする会社の多くは、短期的に順位を上げることだけを目的にしたリスクの高い施策を行う可能性があります。その結果、Googleから評価を下げられ、かえって検索結果から消えてしまうリスクもあるのです。

見極めのために注意すべきフレーズは以下の通りです。

「成果保証付き」
「全キーワード1位保証」
「絶対に順位が上がります」

これらの表現が見られる場合は、詳細な施策の説明があるか、根拠となるデータを提示しているかを必ず確認してください。あいまいな説明や、裏付けのない主張をしている会社は避けた方が無難です。

不自然なリンクを増やす手法に注意

SEOの中で「外部リンクを増やすこと」は今も効果的な手法のひとつですが、リンクの質が重視されるようになった現在、不自然なリンクの増加はリスクにつながります。

悪質なSEO業者は、以下のような手法を使って一時的に順位を上げようとすることがあります。

リンクファームからの一括リンク取得
無関係なサイトや海外サイトからのリンク大量取得
低品質なディレクトリサイトへの登録

こうしたリンクは、Googleのパンダアップデートやペンギンアップデートの対象となる可能性があり、最悪の場合は検索結果からの除外（ペナルティ）を受けることになります。

信頼できるSEO会社は、次のような点に配慮したリンク獲得を行います。

テーマ性のあるサイトから自然な形でリンクを得る
ユーザーエクスペリエンスを重視したコンテンツで紹介される
プレスリリースやコラボ記事など、編集された形の露出

リンク対策を行う場合は、リンク元のURLや内容を提示してもらえるか確認することをおすすめします。

契約書の内容を確認しよう

SEOサービスは長期間の支援になることが多いため、契約内容をしっかり確認することがトラブル防止につながります。特に悪質な会社では、曖昧な表現や不利な条件が盛り込まれていることがあります。

チェックすべき契約内容のポイントは以下の通りです。

契約期間の縛りはあるか
途中解約時の違約金や返金条件
施策内容と費用の内訳が明記されているか
成果報酬の定義と支払い基準
所有権（コンテンツやレポートの著作権）がどちらにあるか

とくに「成果報酬型」の契約では、成果の定義が明確になっていないと、意図しない請求をされるケースもあります。

契約書は専門的な用語が多いため、理解できない内容はその場で確認し、必要があれば第三者（顧問弁護士や税理士など）に相談することも有効です。

実績や口コミが少ない会社は慎重に

SEO会社を選ぶ際には、これまでの実績やユーザーの口コミも信頼性の判断材料になります。とはいえ、どんな会社でもホームページ上ではよく見えるように情報を整えているため、表面上の文言だけで判断するのは危険です。

以下のようなポイントを確認しておきましょう。

具体的な事例が掲載されているか
「どんな業界で」「どのような結果が出たのか」が明記されているか
外部のレビューサイトやSNSでも名前が出ているか
GoogleマップやX（旧Twitter）などでの評判が確認できるか

注意したいのは、実績が少ない＝悪い業者というわけではない点です。新しい会社でも、過去の担当者が実績豊富なプロである可能性もあります。ただし、実績が「あるように見える」だけで、根拠がない場合には警戒が必要です。

さらに信頼性を高めるために、初回面談での対応も重要な判断材料になります。以下のような姿勢で対応してくれる会社は、比較的信頼しやすい傾向があります。

聞き取りが丁寧で、ヒアリングシートなどを使っている
説明がわかりやすく、専門用語の多用を避けている
「できること」「できないこと」の線引きを正直に話してくれる

SEOは、一度の施策で完了するものではなく、継続的な関係性の中で信頼を積み重ねていくことが前提となるため、最初の段階で違和感を覚えるような対応がある会社は避けた方がよいでしょう。

SEOコンサルのデメリットと注意点も把握しておこう

結果が出るまでに時間がかかる

SEO対策の特徴として、施策を行ったからといってすぐに成果が出るわけではないという点があります。これは、Googleをはじめとした検索エンジンが、サイトの評価を時間をかけて判断するためです。

施策の影響が現れるまでには、少なくとも1〜3ヶ月、場合によっては半年以上かかることもあります。そのため、短期間で成果を求めている方には不向きな施策といえます。

また、ビッグキーワードを狙う場合ほど、上位表示までの競争が激しくなり時間もかかります。一方で、ロングテールキーワードを中心とした対策では比較的早く結果が出やすい傾向もあります。

効果を待つ間も、以下のような取り組みを地道に続ける必要があります。

コンテンツの追加・修正
ユーザーエクスペリエンスの改善
内部構造の見直し
Google アナリティクスなどでの数値チェック

すぐに成果が見えない＝無意味ということではなく、長期的な資産としてWeb上に残る施策であることを理解しておくことが大切です。

会社との連携が必要な場面が多い

SEOコンサルを導入したとしても、すべてを丸投げできるわけではありません。多くの場面で、社内の担当者と連携しながら進める必要があります。

コンサル会社が行うのは、課題の発見や改善提案が中心です。その施策を実行するには、クライアント側での対応が求められます。たとえば、以下のような連携が想定されます。

ページの修正や追加作業の実施
サイト運用の目的やターゲットユーザーの共有
自社サービスに関する詳細情報の提供
ブログ更新や情報発信の役割分担

Webの知識がない担当者にとっては、コンサルからの提案を理解するのが難しいと感じることもあります。そのため、専門用語をわかりやすく説明してくれる会社や、実装代行までしてくれる会社を選ぶことがポイントになります。

円滑に進めるためには、月1回の定例ミーティングや、チャットツールでのやり取り体制が整っているかも事前に確認しておくと安心です。

想定より費用がかかるケースも

SEOコンサルティングは長期的な取り組みが前提となるため、当初の見積もりより費用がかかるケースもあります。特に、初期の分析やサイト修正が多く発生した場合には、想定よりもコストが上がる傾向があります。

追加費用が発生しやすいケースには以下のようなものがあります。

CMSのカスタマイズが必要になった
記事の追加やリライト量が増えた
外部ライターを使ったコンテンツ制作を希望した
画像やデザイン要素の変更が必要になった

また、費用対効果を高めるには、ある程度の予算を確保し、どの施策にどれだけ費用をかけるかの優先順位をつけることも重要です。

見積もり段階で、次のような内容を明確にしておくとトラブルを避けやすくなります。

月額料金に含まれる内容と含まれない作業
成果報酬の定義と課金発生の条件
追加施策の料金体系と上限額

金額の安さだけにとらわれず、「何をどこまでやってくれるのか」「実際にどんな施策を実行してくれるのか」をしっかり確認しておくことが重要です。

必ずしもすべての業種に向いているわけではない

SEO対策は多くのWebサイトで効果を発揮しますが、すべての業種・業態に向いているとは限りません。

とくに、以下のようなケースではSEOよりも他の手段が適している場合もあります。

短期キャンペーン型の商品販売：広告やSNSでの即効性が求められる
ニッチすぎて検索需要が少ないサービス：ロングテールキーワードでも流入が見込めない
ターゲットが検索をほとんどしない層（高齢者など）：SEOではリーチしづらい
既に競合が多すぎて上位表示が難しい業界：リスティング広告との併用が必要

また、「検索数は多いが、上位表示されてもコンバージョンにつながりにくい」というケースもあり、単純にアクセス数だけを見て判断してはいけません。

SEOに向いているかどうかを判断するには、検索ボリュームの調査やユーザー属性の分析が欠かせません。Google サーチコンソールや各種キーワードツールを使って、「狙うキーワードに対してどれくらいのユーザーがいるのか」を調べた上で施策を立てる必要があります。

優良なコンサルティング会社の選び方ガイド

「優良」と言える会社の特徴とは？

SEOコンサルティング会社は数多く存在しますが、本当に信頼できる会社＝優良な会社を選ぶためには、単に「有名だから」「価格が安いから」ではなく、具体的な特徴をもとに見極める視点が必要です。

優良なSEO会社には共通するいくつかの要素があります。

説明が具体的でわかりやすい：専門用語ばかりを使わず、初心者にも理解しやすい言葉で説明してくれる
狙うキーワードや施策に根拠がある：ビッグキーワードとロングテールキーワードをバランスよく提案してくれる
コンテンツの質や構成を重視する：ユーザーエクスペリエンスを中心に施策を考えてくれる
分析ツールを活用しながら施策を立てている：Google アナリティクスやSearch Consoleを使った分析が前提となっている
業界や市場の理解が深い：自社に特化したアプローチを考えてくれる

提案が一貫して現実的であり、無理に契約をすすめない姿勢があることも重要なポイントです。

担当者の対応力と説明のわかりやすさ

契約前後を通じて頻繁にやり取りを行うのがコンサルタント（担当者）です。そのため、対応の早さ・丁寧さ・わかりやすさは、非常に重要な評価ポイントとなります。

信頼できる担当者の特徴は次のとおりです。

質問への回答が具体的で的確：内容に対してきちんと向き合い、無理にごまかさない
説明に図解や実例を交えてくれる：初心者にも伝わるよう工夫してくれる
「できること」「できないこと」の線引きを明確にしてくれる：期待値のコントロールができる
リモートでも画面共有や資料を使ってしっかり説明：内容を視覚的に伝えてくれる

特に初回相談時の印象や対応スピード、会話の内容からその会社の姿勢がよく見えます。

「少しでも不明点があったときに、遠慮なく質問できる空気感があるか」という点も、見逃してはいけません。

契約前のヒアリングが丁寧か

SEO対策を提案するうえで、会社の目的や課題をきちんと理解する姿勢があるかどうかは非常に重要です。ヒアリングが浅い場合、画一的な施策提案になる可能性が高く、自社にとって意味のある施策につながりません。

ヒアリングで確認してくるべき代表的な内容は以下です。

現在のサイトの目的とターゲット
コンテンツの種類（商品ページ・ブログ・採用ページなど）
課題や悩み（アクセスが少ない、問い合わせが少ないなど）
過去に行った対策とその結果
今後の目標や希望するスケジュール

このような内容を丁寧に聞き取ったうえで、課題に合った対策と改善プランを作ってくれる会社こそ、優良といえます。

また、ヒアリングのときに独自のヒアリングシートや診断ツールなどを活用してくれる会社は、情報整理の面でも親切です。

自社の状況を理解してくれるかどうか

SEOの効果は、会社の規模・業種・商材・競合の強さなどによって大きく異なります。そのため、自社の状況を的確に把握し、それに合った提案をしてくれるかは、非常に重要な判断軸です。

たとえば、以下のような点を踏まえてくれる会社は信頼できます。

業界特有のキーワード傾向や検索ボリュームを把握している
競合サイトと比較し、何が不足しているかを明確に示す
ターゲットユーザーの行動や検索意図を具体的に分析してくれる
サイト構造や表示スピードといった技術面も調査してくれる

さらに、自社のリソース（人手・制作力・更新体制）まで考慮し、「現実的に実行可能な施策を設計してくれる」ことも重要です。

もし、提案内容が自社の実情とかけ離れていたり、理想論ばかりで具体性がないようなら注意が必要です。

上記を踏まえ、「わかりやすさ」「寄り添い方」「情報の具体性」の3つが揃っているかどうかが、優良SEOコンサルティング会社を見極める大きな指標となります。

SEOコンサルティング会社の比較ポイントはどこ？

実績の豊富さを比較する

SEOコンサルティング会社を選ぶ際にまず注目したいのは、これまでどのようなサイトを支援してきたかという「実績の豊富さ」です。ただし、「実績あり」と書かれていても、内容が不明瞭な場合もあるため、具体的な内容を確認する視点が必要です。

以下のような点を比べてみましょう。

業種ごとの対応実績があるか：自社の業界と似た事例があるかをチェック
狙ったキーワードでの上位表示経験があるか：ビッグキーワードだけでなく、ロングテールキーワードでも成果を出しているかが大切
施策を通じて問い合わせ数や資料請求数などに変化があったか：単なる順位向上ではなく、ユーザーエクスペリエンスに配慮された支援かどうかを確認

実績は、自社の課題に近い事例があるかどうかが判断基準になります。たとえば「ECサイトで売上が伸びた」「地域サービスの認知が広がった」など、目標に近い成果を持っている会社は安心感があります。

サポート体制の違いを見る

SEOは、施策を実行したあとに改善を重ねていく工程が必要です。そのため、どれだけ親身にサポートしてくれるか、どんな体制が用意されているかは重要な比較ポイントです。

サポート体制の違いを見る際は、次のような点に注目しましょう。

担当者が専任か、複数案件を兼務しているか
対応時間帯や連絡手段（メール、チャット、オンライン面談など）
質問や修正依頼へのレスポンススピード
必要に応じて訪問やリモートでの打ち合わせができるか

優れたSEO会社は、施策だけでなく、その背景や理由をしっかり説明し、社内での理解を促してくれるサポートがあります。また、月次での進行状況を確認しながら、現実的な目標設定や施策見直しの提案も柔軟に行ってくれることが多いです。

提案内容の質や柔軟さをチェック

SEO会社の力量は、最初に受け取る提案書の中身に現れます。単にテンプレートのような内容になっている場合は、個別の状況が考慮されていない可能性が高いです。

比較するときに見たい要素は以下です。

分析結果に基づいた施策提案か：サーチコンソールやGoogle アナリティクスのデータを踏まえているか
自社の課題に合ったロングテールキーワードの選定があるか
ページ構成の改善や導線設計に言及があるか
内部施策・外部施策の優先順位が明示されているか

また、社内の事情に応じて施策内容を柔軟に変更できるかどうかも重要です。「CMSの都合で対応できない」「人手が足りずコンテンツ更新が難しい」といった状況に対し、別の方法を提案してくれる姿勢があるかどうかを確認しましょう。

一律の型にはめるのではなく、サイト運営の現場に寄り添ってくれる会社が、長く付き合えるパートナーになります。

レポートや報告の頻度・内容も重要

SEOの効果は、定期的な測定と報告によって把握する必要があります。このレポートの質と報告頻度も比較のポイントになります。

確認したい主な項目は次の通りです。

レポートの提出頻度（月1回が一般的）
データの種類（アクセス数、検索順位、直帰率など）
わかりやすいグラフや図解があるか
数値の変化に対する分析と次回施策の提案があるか
専門用語だけでなく、読み手の立場を意識した言葉づかいか

優良なSEO会社は、単なる数字の羅列ではなく「なぜその変化が起きたのか」「次にどのような改善が必要か」をセットで伝えてくれます。

また、定例ミーティングなどで口頭での補足を行ってくれる会社もあります。報告内容が一方通行にならず、双方向で改善策を考えられる関係が築けるかどうかが継続のカギとなります。

優良企業の判断基準

なぜその会社が選ばれているのか

SEOコンサルティング会社を探すうえで、「実績が豊富」と書かれていても、どんな理由で選ばれているのかまで理解することが大切です。実績の数字だけにとらわれず、選ばれる背景や信頼の根拠に目を向けることで、失敗しない選び方ができます。

以下のような理由で選ばれる会社は、信頼性が高い傾向にあります。

分かりやすい提案をしてくれる：専門用語を避け、具体的に「何をどう変えるのか」を説明できる
効果の出た事例が公開されている：上位表示されたキーワードや、その後の問い合わせ件数が提示されている
対応の柔軟さがある：予算や人員に応じて無理なく実施できる施策を組み立ててくれる
リピーターや紹介案件が多い：1度きりで終わらず、継続契約や他社紹介があるのは満足度の証拠
更新されたノウハウを持っている：Googleのアップデートやトレンドに迅速に対応している

とくに、提案の質とコミュニケーション力が高い会社は、多くの企業から長く選ばれています。キーワード選定やサイト改善だけでなく、運用中の悩みに寄り添ってくれるスタンスが継続の理由になります。

見かけ上の「実績数」だけでなく、その中身やプロセスの説明が明確にあるかどうかを確認することが重要です。

コンサルティングの進め方に違いはある？

実績がある会社同士でも、コンサルティングの進め方には大きな違いがあることがあります。その違いが、自社にとって合うか合わないかを左右します。

比較すべき視点は以下の通りです。

初期分析の丁寧さ：検索順位やアクセス数だけでなく、競合との比較、サイトの構造、ユーザーエクスペリエンスまで深く分析しているか
レポートの内容：ただデータを並べるだけでなく、数字の意味や次回施策の理由がわかりやすくまとめられているか
改善の進め方：一括対応型か、定例での見直し型か、細かく区切って段階的に実施するスタイルか
コミュニケーション頻度：月1回の報告だけでなく、途中経過の確認や質問対応があるか

とくに重要なのは、施策の「押し付け型」ではなく、「伴走型」かどうかです。伴走型のコンサル会社は、こちらの理解や社内事情に合わせて、わかりやすい資料や説明を重ねながら施策を一緒に進めてくれます。

また、以下のような違いがあるかどうかもチェックすると良いでしょう。

提案のスタイルが柔軟か：予算やリソースを考慮したうえで施策内容を調整してくれるか
制作領域まで対応できるか：ライティングやページ修正も対応してくれる会社はスムーズに進めやすい
キーワード設計の根拠があるか：ロングテールキーワードとビッグキーワードの使い分けを説明してくれるか

施策の内容そのものよりも、その進め方・進行方法が合うかどうかで満足度が大きく変わるため、過去のやり取り例やプロセスを説明してもらうのもおすすめです。

料金や対応業務の比較ポイント

特定業界に強い会社の紹介

SEOコンサルティング会社のなかには、特定の業界に特化してノウハウを積み重ねている会社があります。こうした会社は、その業界特有の検索傾向や、よく使われるロングテールキーワード、競合の戦略を熟知しているため、施策の精度が高く、短期間で具体的な変化を感じやすいことがあります。

特化型のSEO会社が多く対応している主な業種には次のようなものがあります。

不動産：エリア名＋物件種別のロングテールキーワードが重要
医療・美容：YMYL領域に該当するため、専門性・信頼性・権威性が求められる
BtoBサービス：ニッチな分野でのロングテール戦略と資料請求への導線がカギ
ECサイト：商品カテゴリ別でのSEO対策と定期的なコンテンツ更新が重要

業界ごとのユーザーの検索傾向や、ページに求められる要素が異なるため、特化型の会社はその違いに応じた施策を柔軟に設計できます。

以下のようなポイントで強みを確認しましょう。

同業他社の実績が具体的に紹介されているか
業界固有のルールや検索エンジンの基準に詳しいか
よくある課題とそれに対するアプローチ方法が整理されているか

実績紹介ページや公式ブログで、その会社がどの業界を得意としているかを判断するのが有効です。

地域密着型のSEO会社も注目

最近は、全国対応の大手企業だけでなく、地域密着型のSEO会社にも注目が集まっています。特に、地域名を含んだローカルキーワードでの上位表示を狙う場合、地元の検索ニーズやユーザーの行動を把握している会社のほうが、細やかな対応や戦略設計がしやすいことがあります。

地域密着型の会社が強みを発揮するケースは以下の通りです。

飲食店・美容室・整体院などの店舗型ビジネス
中小企業が運営するローカルECサイト
地域の商工会や観光団体との連携がある企業

特徴として、打ち合わせ時のフットワークが軽い、競合状況に詳しい、現地イベントやニュースを活用した提案ができるなどがあります。

次のような観点で地域型の会社を比較してみましょう。

自社と同じ市区町村・都道府県に対応実績があるか
Googleビジネスプロフィールの活用に詳しいか
地域別検索傾向を踏まえたコンテンツ企画が提案されているか

近隣で直接打ち合わせできる安心感もあり、「相談しやすい関係性」を重視する方には特におすすめです。

契約前に確認すべき質問とすり合わせのポイント

どんな施策を行う予定か確認しよう

SEOコンサルティングを依頼する際に最も重要なのは、実際にどんな施策を実行してくれるのかを事前にしっかり確認することです。見積もり書に「内部対策」や「外部施策」などと記載されていても、内容が曖昧なまま進んでしまうと、後で「こんなはずではなかった」というトラブルにつながります。

確認する際には、次のような点を具体的に聞きましょう。

どのページを対象にするか
キーワードの選定方法とその根拠
内部施策（構造改善・リンク設定など）の範囲
外部施策（被リンク設計など）の手法と安全性
コンテンツの企画やライティング対応が含まれるか

以下のような施策を明記して説明できる会社は信頼度が高いです。

HTML構造の最適化：検索エンジンに読みやすくするための設定
ロングテールキーワードの戦略設計：ニッチで競争の少ないワードを活用して狙った流入を得る手法
ユーザーエクスペリエンスの改善：訪問者がサイト内で迷わず情報にたどり着ける設計改善

契約前にこれらの施策内容がすり合わせられていれば、「やってくれると思っていたことが含まれていなかった」という認識ズレを防げます。

成果の定義と目標は共有されているか

「成果」と一言でいっても、人によって意味するところが違います。SEOの成果は単に検索順位だけでなく、問い合わせ数の増加やコンバージョン率の向上、ユーザーエクスペリエンスの改善など、多角的に見る必要があります。

成果定義について、確認したいポイントは次の通りです。

どのキーワードで上位表示を狙うのか
順位だけでなく問い合わせやアクセス数も評価対象か
達成すべき数値目標が明示されているか
期間内に期待できる効果の想定があるか

「上位表示を目指します」といった曖昧な言葉ではなく、「●●というビッグキーワードは時間がかかるが、●●というロングテールキーワードなら●ヶ月で●位を狙える」といった形で共有されることが望ましいです。

成果の定義が共有されていないままだと、レポートを見ても「これでいいのか」が判断しにくくなり、契約期間中に不安が募ることになります。

レポートはどのくらいの頻度で届くか

SEO施策の進行状況や効果測定には、定期的なレポートが欠かせません。報告内容と頻度によって、どれだけ状況を把握しやすいかが大きく変わります。

確認しておきたい点は以下です。

月次レポートか週次レポートか
順位・アクセス・クリック数などの具体的な数値が含まれるか
改善点の提案や次回の対応方針が書かれているか
Google アナリティクスやサーチコンソールなどのデータを活用しているか

良質なレポートには、次のような特徴があります。

わかりやすいグラフや図解が含まれている
専門用語が多すぎず、要点が一目で理解できる
効果がなかった施策についても説明されている

また、レポートはただ渡されるだけでなく、口頭でのフォローやオンライン打ち合わせなどの「解説付き」だと、理解が深まりやすくなります。

契約期間・解約条件もチェック

SEOは継続的な施策が必要な領域ではありますが、契約内容が不透明だと後悔するケースもあります。最低契約期間や途中解約の条件など、「解約まわり」の取り決めは特に注意して確認しておくべき項目です。

よくある契約条件の違いは以下です。

初期費用の有無とその内容
最低契約期間（3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月など）
契約終了の申し出期限（1ヶ月前通知が必要など）
途中解約時のキャンセル料や残金支払いの条件

以下のような条件が整っていると安心です。

最低契約期間が明示されている
途中解約可能なプランが選べる
成果が出なかったときの対応方針が記載されている

また、自動更新の有無や契約更新時の料金変更なども見落としがちなので、事前に契約書で明確にしておきましょう。

相談から導入までの流れと準備しておきたい資料

初回相談時に伝えるべきこと

SEOコンサルティング会社に相談する際は、現状の課題や目標をできる限り具体的に伝えることが、的確な提案につながる第一歩です。相談する前に、以下の内容を整理しておくと会話がスムーズになります。

現在のサイトURLと運用年数
問い合わせ件数や売上など、サイトが達成してほしい目的
これまで取り組んだSEO施策（あれば）
現在の社内体制や、サイト更新の権限がどこにあるか
他社との比較で気になっている点や希望内容

以下のような情報があると、ヒアリング時に具体的な提案を受けやすくなります。

「アクセスは増えたが問い合わせが増えていない」といった課題感
「ビッグキーワードでなかなか順位が上がらない」といった悩み
「地域名を入れて上位表示したい」といった狙い

漠然とした悩みでも構いませんが、目的が共有されていないと施策の方向性もズレてしまうため、できるだけ正直かつ明確に伝えることが大切です。

用意しておくとスムーズな情報とは？

相談をスムーズに進めるためには、あらかじめ用意しておくと良い情報や資料がいくつかあります。コンサルティング会社は、これらの情報をもとに分析や提案を進めるため、事前に準備しておくと施策の開始が早くなります。

サイトURL：現状のページ構成やデザイン、コンテンツ量を確認するため
過去のアクセス推移：流入数や検索キーワードの傾向を見るため
競合と考えている他社サイト：比較分析の材料になる
想定しているターゲットユーザー：ユーザーエクスペリエンスを考慮した施策設計がしやすくなる
目標とするキーワード候補：ビッグキーワードとロングテールキーワードの使い分け戦略が立てやすくなる

以下のような資料も有効です。

社内で使用しているマーケ資料やサイト改善提案書
CMS（更新システム）の有無や種類
サイト更新を担当している人の連絡先や体制図

こうした情報を揃えておくことで、コンサルタントはより具体的なアプローチを提案しやすくなります。

サイトのアクセス解析データの扱い

アクセス解析データは、今後の施策を組み立てる上で非常に重要な情報源です。とくにGoogle アナリティクスやGoogleサーチコンソールのデータは、検索からの流入、滞在時間、直帰率、クリック率などを把握でき、改善すべきポイントを可視化するのに役立ちます。

ただし、初心者の方はアクセス解析の画面を見ても「何を見ればいいかわからない」と感じることも多いです。そのため、以下のような対応がある会社を選ぶと安心です。

初期に解析アカウントの共有や設置サポートをしてくれる
専門用語を避けてグラフや図で丁寧に説明してくれる
レポートにユーザーエクスペリエンスに関するヒントが含まれている

以下のデータは、特に重視されやすい項目です。

検索キーワードごとの順位とクリック数
スマホ・PC別の閲覧状況
滞在時間や離脱率
地域別・時間帯別のアクセス数

これらのデータを共有することで、具体的な対策や改善提案を受けやすくなります。

導入後すぐに取り組む作業とは

契約が成立した後、SEO施策はすぐに始まるわけではありません。まずは初期設定と準備作業が行われ、それから本格的な改善がスタートします。

以下は導入後すぐに取り組まれる主な作業です。

現状分析レポートの作成：アクセス解析データや検索順位の状況をもとにした現状把握
キーワード調査と分類：狙うべきロングテールキーワードとビッグキーワードの洗い出し
サイト構造の見直し提案：ページの階層構造や内部リンクの整備
競合分析：競合サイトの構成、流入キーワード、更新頻度などの調査
改善方針の共有と施策の優先順位づけ：社内の更新体制や予算に合わせて施策をスケジューリング

さらに、施策実施前に行うことが多いのが、既存ページの状態チェックやSEO上不利な要素（画像の重さ・リンク切れなど）の洗い出しです。これは、今後の修正範囲を見極めるためにも必要なステップです。

相談から導入までは、ただ依頼すれば済むというものではなく、「情報の共有」と「目的のすり合わせ」がスムーズな進行のカギになります。

SEO対策で失敗しないために大切な考え方とは？

すぐに結果が出ないことを理解する

SEOは、即効性のある施策ではなく、少しずつ成果を積み重ねていく中長期型の対策です。広告のように出稿した翌日からアクセスが増えることはありません。検索エンジンがサイトの内容を評価するまでには時間がかかり、その評価も更新頻度やユーザーエクスペリエンス、競合との比較など多くの要素に左右されます。

SEOにおいて効果が出るまでの期間はさまざまですが、少なくとも3ヶ月〜半年は見ておく必要があると言われています。特に、ビッグキーワードでの上位表示を狙う場合は、競合が強ければ強いほど時間がかかります。

よくある誤解として、以下のようなものがあります。

「対策したらすぐに順位が上がるはず」
「すぐに問い合わせが増えると思っていた」
「1位を取れなければ意味がない」

これらの考え方にとらわれると、短期的な判断でコンサルティングを中断してしまい、長期的な改善機会を逃すリスクがあります。

長期的に見てサイトを育てていく姿勢が必要

SEOは、一度手を入れたら終わりという施策ではなく、継続的な改善が求められるという特徴があります。サイトは「育てていくもの」という意識が重要です。

検索エンジンは定期的に評価の基準（アルゴリズム）を更新しており、過去に効果があった手法が通用しなくなることもあります。だからこそ、今の評価軸に合わせた施策を少しずつ重ねていく姿勢が成果を左右します。

特に大切なのは、次のようなポイントです。

コンテンツの質を維持・向上させること
ユーザーエクスペリエンスを常に改善していくこと
内部構造やサイト速度などの技術面にも継続して目を向けること

SEOは地道な積み重ねが評価につながるため、「何を育てて、どう評価されるか」を理解し、腰を据えて取り組むことが不可欠です。

外注だけに頼らず社内でも理解を深める

SEOコンサルティングを依頼するのは効果的ですが、「すべて任せきり」というスタンスでは、社内に知識が蓄積されず、依存度が高くなってしまいます。本来の理想は、外部の知見を吸収しつつ、社内でも理解を深めていくことです。

特に、社内で理解を深めるメリットは次のとおりです。

担当者間での意思疎通がスムーズになる
コンテンツ制作や更新を自社でも対応できるようになる
サイト改善の重要性が全社的に共有されやすくなる

以下のような情報を社内で共有すると、より連携しやすくなります。

対策中のキーワード一覧と狙い
レポートの見方と要点
ロングテールキーワード戦略の考え方

知識が深まることで、外注とのやり取りも建設的になり、成果につながりやすくなります。

定期的な見直しと改善が成果のカギ

SEOは「一度最適化したら終わり」というものではなく、定期的に効果を見直して改善していく必要があります。アクセス解析のデータをもとに、ユーザーの動きや検索順位の変化をチェックし、必要な対応を続けることで評価が積み重なっていきます。

定期的に見直したい項目は以下のとおりです。

検索順位の変動
ページビュー数や直帰率の推移
狙っているキーワードと実際の検索流入の一致度
ページごとのユーザー滞在時間や離脱率

チェックのたびに以下のような対応が検討されます。

クリック率が低いページのタイトル・説明文の修正
検索ニーズとずれているコンテンツの見直し
新しいロングテールキーワードに合わせた記事追加

Google アナリティクスやサーチコンソールを使って、数値データをもとにPDCAを回す習慣をつけることで、SEOの精度が高まりやすくなります。

SEO対策で失敗しないためには、「短期成果を期待せず、長く取り組む意識」「外部と内部のバランスの取れた連携」「定期的なデータ確認と柔軟な改善」がカギになります。こうした姿勢を持つことが、安定した順位獲得やユーザーからの信頼につながっていきます。

まとめ

SEOコンサルティングは、自社サイトを検索結果で上位に表示させるための専門的なサポートを受けられるサービスです。ただし、すぐに効果が出るものではなく、長い目で見てサイトを育てていくことが大切です。

SEOの基本は、ユーザーにとってわかりやすく、役立つ内容のページを作ることです。そして、それを検索エンジンにも正しく伝える仕組みを整えることがSEO対策となります。ここでのコンサルティング会社の役割は、どんな言葉で検索されているかを調べたり、どのようにページを改善すればよいかを提案したりすることです。

また、コンサルティングにすべてを任せきりにするのではなく、社内でもSEOへの理解を深め、外部と連携しながら進める姿勢が成果に近づく近道となります。アクセス解析の結果を見ながら定期的に見直し、必要な対応をコツコツ続けることが重要です。

SEOは、ただ検索順位を上げるだけでなく、サイトに訪れた人が満足できるページを作るための手段でもあります。長く安定した集客を目指すには、しっかりした戦略と地道な取り組みが欠かせません。

これからSEOコンサルティングの依頼を考える方は、信頼できる会社を選び、目的や考え方を共有したうえで取り組むことが大切です。疑問点は遠慮せず相談し、自社に合った方法を見つけていきましょう。

SEOコンサルティング会社の選び方と対策ポイントを徹底解説