Google アナリティクス(GA4)は、Webサイトのアクセス解析を行うための強力なツールです。
特にWordPressを使っているサイト運営者にとって、サイトのパフォーマンスを理解し、改善するためには欠かせないものです。
この記事では、Google アナリティクスとWordPressの連携方法や設定手順、さらにその活用方法について初心者向けにわかりやすく解説します。
Google アナリティクスとWordPressの連携方法を解説
連携に必要な準備
Google アナリティクスとWordPressを連携させるには、いくつかの準備が必要です。
これを事前に行うことで、連携がスムーズに進みます。
WordPressの準備
- WordPressのインストール: すでにWordPressがインストールされていることを確認してください。
- プラグインの確認: Google アナリティクスと連携するためのプラグインを確認し、必要に応じてインストールします。
おすすめのプラグインは「MonsterInsights」です。
連携手順のステップバイステップガイド
Google アナリティクスとWordPressを連携する具体的な手順を説明します。
ステップ1: Google アナリティクスの設定
- プロパティの作成: Google アナリティクスのダッシュボードにアクセスし、新しいプロパティを作成します。プロパティ名、タイムゾーン、通貨を設定します。
- トラッキングIDの取得: プロパティを作成すると、トラッキングIDが発行されます。このIDをコピーします。
ステップ2: WordPressへのプラグインインストール
- プラグインのインストール: WordPressのダッシュボードにログインし、プラグインの新規追加ページに移動します。検索バーに「MonsterInsights」と入力し、プラグインをインストールして有効化します。
- プラグインの設定: MonsterInsightsを有効化した後、設定ページに移動し、Google アナリティクスアカウントに接続します。先ほどコピーしたトラッキングIDを入力します。
ステップ3: トラッキングコードの設置
- 手動での設置(プラグインを使わない場合):
- WordPressのテーマエディタにアクセスし、「header.php」ファイルを開きます。
- トラッキングコードを
<head>
タグ内に貼り付けます。 - 保存して変更を反映させます。
連携後の確認方法
連携が正しく行われたかどうかを確認するための方法です。
リアルタイムデータの確認
- Google アナリティクスのリアルタイムレポート: Google アナリティクスのダッシュボードに移動し、「リアルタイム」セクションをクリックします。自分のサイトを開いて、リアルタイムデータに自分の訪問が反映されるか確認します。
Google タグアシスタントの利用
- Google タグアシスタントのインストール: ChromeウェブストアからGoogle タグアシスタントをインストールします。
- タグの確認: タグアシスタントを起動し、自分のサイトを開いてGoogle アナリティクスのタグが正しく動作しているか確認します。
トラブルシューティング
もし、データが正しく反映されない場合の対処法です。
- トラッキングコードの再確認:
トラッキングIDが正しく入力されているか、トラッキングコードが正しい場所に貼り付けられているかを確認します。 - プラグインの再設定:
使用しているプラグインの設定が正しいかを再度確認します。
必要に応じてプラグインを再インストールすることも検討します。 - キャッシュのクリア:
ブラウザやWordPressのキャッシュが原因でデータが正しく反映されないことがあります。
キャッシュをクリアして再確認します。
これらの手順に従うことで、Google アナリティクスとWordPressを正しく連携させることができます。
Google アナリティクスの設定手順
Google アナリティクスの初期設定
まず、Google アナリティクスのアカウントを作成し、基本的な設定を行います。
アカウント作成
- Google アカウントにログイン: Google アカウントにログインします。アカウントを持っていない場合は、作成してください。
- Google アナリティクスにアクセス: Google アナリティクスにアクセスし、「アカウント作成」をクリックします。
プロパティの作成
- プロパティの名前を入力: 新しいプロパティの名前を入力します。プロパティとは、追跡したいWebサイトやアプリのことです。
- レポートのタイムゾーンと通貨を設定: 使用するタイムゾーンと通貨を設定します。
- 「次へ」をクリックして、設定を完了します。
トラッキングコードの取得方法
次に、Google アナリティクスがあなたのWebサイトのデータを追跡するために必要なトラッキングコードを取得します。
プロパティ設定ページへ移動
- 管理メニューにアクセス: Google アナリティクスの管理メニュー(左下の歯車アイコン)をクリックします。
- 「プロパティ」列から「トラッキング情報」を選択し、「トラッキングコード」をクリックします。
トラッキングコードの確認
- トラッキングIDを確認: トラッキングIDは「UA-XXXXXX-Y」という形式です。このIDを後で使います。
- トラッキングコードのコピー: 全体のコードをコピーします。これはWebサイトに貼り付けるためのものです。
トラッキングコードの設置方法
トラッキングコードを取得したら、次にそれをあなたのWebサイトに設置します。
WordPressサイトへの設置
- テーマエディタを使用: WordPressのダッシュボードにログインし、「外観」から「テーマファイルエディタ」を選択します。
- header.phpを編集: 「header.php」ファイルを開き、
</head>
タグの直前にトラッキングコードを貼り付けます。 - 変更を保存: 編集内容を保存します。
プラグインを使用した設置
- プラグインのインストール: WordPressダッシュボードの「プラグイン」から「新規追加」を選び、「Google Analytics by MonsterInsights」などのプラグインをインストールします。
- プラグインの設定: インストール後、プラグインの設定画面に移動し、Google アナリティクスアカウントと連携します。トラッキングIDを入力するだけで完了します。
設置後の動作確認
最後に、トラッキングコードが正しく設置され、データが正常に収集されているか確認します。
Google タグアシスタントの利用
- Google タグアシスタントのインストール: ChromeウェブストアからGoogle タグアシスタントをインストールします。
- タグアシスタントの使用: タグアシスタントを起動し、自分のサイトを開いてGoogle アナリティクスタグが正しく動作しているか確認します。
これで、Google アナリティクスの設定が完了し、サイトのパフォーマンスを分析できるようになります。
WordPressプラグインを使ったGoogle アナリティクスの導入方法
おすすめのプラグイン紹介
Google アナリティクスをWordPressサイトに導入するためには、いくつかの便利なプラグインがあります。
ここでは、その中でも特におすすめのプラグインを紹介します。
MonsterInsights
MonsterInsightsは、最も人気のあるGoogle アナリティクスプラグインの一つです。
以下の点で優れています。
- 簡単なインストール: コードの知識がなくても簡単に設定できます。
- 詳細なレポート: ダッシュボード上で詳細な解析データを確認できます。
- 豊富な機能: イベントトラッキングやeコマーストラッキングなど、様々な機能が充実しています。
Google Site Kit
Google Site Kitは、Googleが公式に提供するプラグインです。
以下の点で使いやすいです。
- 統合管理: Google アナリティクスだけでなく、Search ConsoleやAdSenseも一緒に管理できます。
- リアルタイムデータ: リアルタイムでデータを確認できる機能が便利です。
プラグインのインストール方法
ここでは、MonsterInsightsを例にとり、プラグインのインストール方法を説明します。
インストール手順
- WordPressダッシュボードにログイン: まず、WordPressの管理画面にログインします。
- プラグインの新規追加: ダッシュボードのメニューから「プラグイン」→「新規追加」を選択します。
- プラグインの検索: 検索バーに「MonsterInsights」と入力します。
- インストール: 検索結果からMonsterInsightsを見つけ、「今すぐインストール」をクリックします。
- 有効化: インストールが完了したら「有効化」をクリックしてプラグインを有効にします。
プラグインの設定手順
インストールが完了したら、次にプラグインの設定を行います。
設定手順
- MonsterInsightsの設定: ダッシュボードの「Insights」メニューから設定画面にアクセスします。
- Google アナリティクスとの接続: 「Connect MonsterInsights」をクリックし、Google アナリティクスアカウントにログインします。
- プロパティの選択: 接続が完了したら、追跡するプロパティを選択します。
- 設定の完了: 必要な設定を行い、保存します。
プラグインを使ったデータ確認方法
プラグインを設定した後、データの確認方法を説明します。
ダッシュボードでの確認
- Insightsのダッシュボード: WordPressのダッシュボードに戻り、「Insights」メニューからMonsterInsightsのダッシュボードにアクセスします。
- 主要な指標の確認: ダッシュボードでは、以下のような主要な指標を確認できます。
指標 | 説明 |
---|---|
訪問者数 | サイトに訪れたユニークな訪問者の数 |
ページビュー数 | 訪問者が閲覧したページの総数 |
直帰率 | 訪問者が最初のページだけを見て離脱する割合 |
リアルタイムレポートの確認
- リアルタイムレポート: MonsterInsightsのダッシュボードから「リアルタイム」タブを選択します。
- リアルタイムデータ: 現在サイトを訪れているユーザーの動向を確認できます。
以上が、WordPressプラグインを使ったGoogle アナリティクスの導入方法です。
まとめ
これまでの解説では、Google アナリティクスを使ってWebサイトのパフォーマンスを向上させる方法について説明しました。
まず、Google アナリティクスをWordPressに連携するための基本的な準備や設定手順について学びました。
Google アナリティクスを効果的に活用するためには、目標設定やセグメントの利用が重要です。
これにより、特定のユーザー行動を追跡し、サイトの改善ポイントを明確にできます。
直帰率の改善やユーザーエクスペリエンスの向上、コンバージョン率の向上など、具体的な改善方法も紹介しました。
これらの手順を踏むことで、サイトのパフォーマンスを継続的に向上させることができます。
Google アナリティクスを上手に使いこなして、あなたのサイト運営を成功させましょう。