Google広告で使うキーワードの選び方と設定方法を解説

Google広告で問い合わせを増やすには、検索キーワードを感覚だけで選ばず、検索語句と広告内容の関連性まで確認する必要があります。
検索ボリュームが高い言葉を広告キャンペーンに追加しても、ユーザーの目的と広告文やランディングページがずれていれば、クリック数が増えた分だけ広告費が発生し、成果から遠ざかりかねません。
まず見るべきなのは、どのユーザーが、どの段階で、どのような商品やサービスを探しているのかという検索意図です。
検索意図を軸にキーワードやマッチタイプ、入札単価、除外キーワードを設定することで、限られた予算をより問い合わせにつながりやすい配信へと集中させることができます。

この記事では、Google広告で使うキーワードの基本から選び方、完全一致・フレーズ一致・インテントマッチの種類、キーワードプランナーなどの無料ツールを活用した候補の見つけ方まで解説します。

Google広告で使うキーワードとは

Google広告で使うキーワード

Google広告のキーワードは、広告をどの検索に表示するかを決める設定項目です。
自社が伝えたい言葉だけで選定すると、実際に商品やサービスを探しているユーザーの入力語句とずれが生じます。
広告主が登録する言葉とユーザーが検索画面に入力する言葉の関係を把握し、SEOで扱うキーワードとの違いまで整理してください。

ここでは、広告運用で確認すべき用語の基本と各設定の役割について説明します。

検索語句と広告表示の関係

Google広告は、設定した登録キーワードとユーザーの検索語句との関連性によって配信対象を判定します。
自社の商品名やサービス名のみを登録している場合、実際の検索需要を拾いきれず広告の露出機会を減らしかねません。

ユーザーの入力語句に含まれる要素と、連動して見直すべき広告設定の対応は次のとおりです。

検索語句に含まれる要素 具体的な入力語句の例 優先して調整する広告設定
価格や納期の条件 ○○ 料金、○○ 即日 ランディングページの価格・納期表記
地域や対象の指定 ○○ 大阪、○○ 法人 配信地域および属性ターゲットの設定
比較や評価の意思 ○○ 比較、○○ 評判 他社との差異を明確に示す広告文
課題や悩みの具体像 ○○ 成果が出ない、○○ 対策 解決策を直接提示するページ導線

検索語句からユーザーの関心事項を読み取り、広告文や案内先のページ構成へ正しく反映させてください。

石本 憲貴 石本 憲貴
ユーザーが悩みや目的をどのような言葉で表すのかを考えることが、問い合わせに近い検索語句を見つける手がかりになります!

SEO・SEO記事で使うキーワードとの違い

SEOで使うキーワードは、検索結果で上位表示を狙う記事やページのテーマを決めるための要素です。
一方、Google広告のキーワードは、広告をどの検索に表示するかを管理する設定として扱います。

SEOは中長期で検索流入を積み上げる施策であり、Google広告は予算を使って検索結果に広告を掲載する方法です。
ただし、検索意図の理解はどちらにも欠かせません。

SEOで反応がよい語句を広告に活用し、広告で問い合わせにつながった検索語句を記事やWebサイト制作へ反映すると、Webマーケティング全体の改善に役立ちます。
検索結果、広告文、ランディングページを別々に見るのではなく、ユーザーが入力した言葉から一連の行動を読み取る視点が大切です。

検索キーワードと登録キーワードの違い

Google広告では、管理画面で設定する言葉とユーザーが入力した言葉を区別して取り扱います。

たとえば、登録キーワードが「リフォーム 見積もり」であっても、実際の検索では「キッチンリフォーム 費用」などの表記で広告が表示される状況が起こります。
登録キーワードと検索語句の違いを曖昧にしたままでは運用上の課題を特定しにくいため、画面上で見る項目の違いを押さえてください。

広告設定や数値の確認時に把握しておくべき用語の違いは以下です。

登録キーワード広告主がGoogle広告に設定する語句
検索語句ユーザーが実際に検索した言葉
マッチタイプ登録キーワードをどの範囲まで広げるか決める設定
除外キーワード広告を表示したくない検索を指定する語句

用語ごとの役割を区別することで、管理画面の数値を正しく分析し改善作業へ移りやすくなります。

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検索意図から考えるキーワードの選び方

検索意図から考えるキーワードの選び方

検索ボリュームの大きさのみでキーワードを選ぶと、購買意欲の薄いアクセスが集まり広告費の不必要な消化を招きます。
獲得効率を高めるには、ターゲットユーザーが抱える課題や検討の深さに合わせたキーワードの識別が重要です。
検索意図に適合する語句を抽出したうえで、地域や業種の掛け合わせによって検索精度を高めましょう。

この章では、ユーザーの検討状況に応じたキーワードの選定軸や、コンバージョン率を高める広告グループの分け方を解説します。

ユーザーの検討段階ごとに設定すべきキーワード例

検索意図からキーワードを選ぶ際の起点は、ユーザーがどの段階で検索しているかを見極めることです。
同じ商品やサービスを探していても、情報収集中の人と今すぐ問い合わせたい人では検索画面に入力する言葉が変わるため、段階ごとの整理が欠かせません。

検索段階ごとに狙いやすいキーワードと、Google広告で合わせて考えたい施策の違いは以下です。

検索段階 キーワード例 好ましい施策
今すぐ問い合わせたい 依頼、相談、見積もり、予約、申し込み、代行 競合が多くクリック単価も高くなりやすいため、地域名やサービス内容を組み合わせて絞り込む
情報収集している とは、方法、使い方、メリット、選び方 売り込みが強いページよりも、悩みに答える内容のほうが読まれやすい
比較検討している 比較、おすすめ、料金、事例、違い、評判 広告文だけで強みを伝えきれないため、ページ内に判断材料を置く
自社に合うか確認している 業界名、地域名、価格帯、用途、課題名、法人向け 検索数だけで判断せず、対応地域、価格帯、得意領域、受注したい業種まで含めて選ぶ

検索ボリュームの大きさを重視したキーワード設定が好まれることは少なくありません。
しかし問い合わせの獲得を目的とする運用では、検索数よりも検索意図の合致度を優先し、限られた予算を獲得意欲の高い配信へ配分する判断が求められます。

たとえば、単一の「Webマーケティング」で探すユーザーよりも、「Webマーケティング会社 相談」や「広告運用代行 見積もり」と入力するユーザーのほうが、問い合わせへ直結しやすいターゲットユーザーです。

検索意図ごとに広告グループを分ける

検索意図ごとに広告グループを分ける

検索意図や検討段階の異なるキーワードを単一の広告グループへ混在させた場合、訴求軸が曖昧になりターゲットユーザーに必要な情報を届けきれません。
「問い合わせ」「比較検討」「情報収集」といった検索段階ごとに広告グループを細分化し、それぞれに合致した広告文とランディングページを割り当てましょう。
グループ別に配信レポートを確認できる構成を整えることで、予算を優先的に配分すべき対象の判別がスムーズになります。

広告グループごとにクリック率やコンバージョン率を比較し、成果につながりやすい検索意図や見直しが必要な語句を特定してください。

業界や地域を組み合わせて検索意図を具体化する

検索意図が近いキーワードであっても、業界名や地域名を掛け合わせることでユーザーの求める支援内容が明確になります。

自社の事業形態に適したキーワードの組み合わせ軸と具体例は以下です。

ビジネスの性質 優先して組み合わせる軸 キーワードの具体例
地域密着型・店舗型 配信エリア・対応地域 「大阪 弁護士事務所」、「○○市 外壁塗装」
全国対応・BtoB型 対象業界・具体的な課題 「BtoB 広告運用代行」、「医療 Web集客 依頼」

自社が受注したい業種や対応地域に合わせて条件を掛け合わせ、ターゲットユーザーの検索目的に合致する語句を選定しましょう。
検索ボリュームが少ない語句であっても、問い合わせ意図が明確であればコンバージョンへ直結する貴重な配信対象になります。

キーワードのマッチタイプ3種類と使い分け

キーワードのマッチタイプ3種類と使い分け

マッチタイプは、登録したキーワードをどの範囲の検索語句まで広げるかを決める設定です。
範囲を広げるほど新しい検索語句を拾いやすくなる一方、意図がずれたクリックも増えるため、問い合わせを狙う広告では広げる部分と絞る部分を目的に応じて使い分けます。

完全一致、フレーズ一致、インテントマッチは、それぞれ表示対象となる検索語句の範囲が異なります。
検索範囲の広さだけで選ばず、除外キーワードまで含めて確認することが大切です。

完全一致・フレーズ一致・インテントマッチの広がり方

Google広告では、完全一致、フレーズ一致、インテントマッチの順に、広告の表示対象となる検索語句の範囲が広がっていきます。

以下は、登録キーワードに対して広告が表示される検索語句の範囲と使い分けの傾向です。

完全一致
広がり方 登録キーワードと同じ意味や同じ意図の検索に絞って表示される
向いている使い方 狙いたい検索意図がはっきりしていて、余計な検索をできるだけ抑えたい場合
実際に表示される語句の例 「カフェ 東京」「東京 カフェ」「東京都内 カフェ」
フレーズ一致
広がり方 登録キーワードの意味を含みながら、前後に条件が付いた検索にも表示される
向いている使い方 検索意図を保ちながら、地域や条件付きの検索も拾いたい場合
実際に表示される語句の例 「カフェ 東京 駅近」「東京 カフェ 夜」「東京 カフェ 予約」「カフェ 東京 おしゃれ」
インテントマッチ
広がり方 登録キーワードの言葉そのものを含まなくても、関連する意図の検索まで広く表示される
向いている使い方 新しい検索語句を見つけたい場合や、まだ狙う語句を絞り切れていない場合
実際に表示される語句の例 「作業できるカフェ 都内」「新宿 カフェ 予約」「表参道 コーヒーショップ」「近くのカフェ」

各マッチタイプの特徴と運用時の注意点は次のとおりです。

完全一致
検索意図を特定の語句に絞り込める一方、検索ボリュームが少ないと表示回数が限定される
フレーズ一致
登録キーワードの意味を保ちつつ前後に付く条件も拾えるため、具体的な検討語句の拡張に有効
インテントマッチ
登録キーワードを含まない関連語句へ幅広く配信できる反面、想定外の検索を抑える除外設定が必要

各設定の特性を把握し、管理可能な範囲から運用を始めて配信結果に応じた調整を行ってください。

目的に合わせてマッチタイプを組み合わせる

各マッチタイプは、目的に合わせた組み合わせによって配信精度を高められます。
確度の高い検索には完全一致やフレーズ一致をあて、新たな需要を探るためにインテントマッチを併用する構成が効果的です。
ただし配信範囲を拡大すると除外作業の負担が増えるため、自社の運用体制に合った設定を選択してください。

以下は、運用目的や予算条件に適合する組み合わせと管理上の基準です。

運用上の目的 推奨するマッチタイプの組み合わせ 管理時の軸
問い合わせ確度の向上 完全一致 + フレーズ一致 不必要な露出を抑えてコンバージョン率を維持
新たな需要の掘り起こし フレーズ一致 + インテントマッチ 除外キーワードを登録して検索意図のズレを抑止
予算抑制と安全な運用 完全一致を中心とした限定配信 検索ボリュームを見ながら段階的に拡張

まずは手元で管理可能な範囲から配信を開始し、成果データが集まった段階で設定を調整してください。

石本 憲貴 石本 憲貴
複数のマッチタイプを使い分けると、問い合わせに近い検索と新しいニーズの発見を両方追いやすくなります!

無料ツールの活用方法

無料ツールの活用方法

直観や思いつきのみでキーワードを選定した場合、検索ボリュームや競合性を正確に把握できず予算配分の優先順位を誤るリスクが生じます。
成果の最大化には、配信前のデータ調査と配信後のデータ分析の双方を網羅するツール活用が有効です。
Google広告キーワードプランナーに加えてアクセス解析ツールや検索トレンド情報を組み合わせ、自社に合うキーワードの採算性を確かめましょう。

この章では、無料ツールを活用した効率的なキーワード抽出手順と数値データの評価方法を解説します。

キーワード候補出しに活用できる無料ツール

キーワード候補を広げる際は1つのツールだけで判断せず、検索数、関連語句、関心の変化、自社サイトの流入状況をそれぞれ確認する必要があります。
特にGoogle広告では、検索される言葉と問い合わせに近い言葉が一致するとは限らないため、複数の無料ツールを組み合わせて候補を整理することが大切です。

キーワード候補を調べる際は、ツールごとに何を確認できるのかを押さえておきましょう。
検索ボリュームだけでなく、競合性、想定クリック単価、流入後のサイト内行動まで見ると、広告キャンペーンに追加すべき語句を選びやすくなります。

キーワード調査で使いやすい無料ツールを、確認できる内容と使いどころで整理すると以下のようになります。

ツール名 主な用途 確認できる内容 使いどころ
Google広告キーワードプランナー 広告向けのキーワード調査 検索ボリューム、競合性、クリック単価の目安 配信前に候補キーワードを広げたいとき
Googleトレンド 検索関心の変化を確認 関心の推移、季節性、地域別の傾向 時期によって需要が変わる商材を扱うとき
Google Search Console 自社サイトの検索状況を確認 表示回数、クリック数、クリック率、検索語句 既存サイトの流入語句を広告にも活かしたいとき
Google アナリティクス サイト内行動を確認 流入後の行動、問い合わせ、ページ遷移 広告クリック後の受け皿を見直したいとき
ラッコキーワード 関連語句やサジェストを調査 関連キーワード、サジェスト語句、質問系キーワード ユーザーの悩みや検索表現を広げたいとき

これらのツールは、キーワード候補を増やすだけでなく、配信後の改善ポイントを探る際にも役立ちます。

ただし、必ずしも「検索数が多い=良いキーワード」とは限りません。
問い合わせを獲得することが目的であれば、検索数が少なくても意図が明確なロングテールキーワードの方が、成果に直結しやすい傾向にあります。
検索ボリュームはあくまで参考値とし、検索意図や広告内容との関連性を重視して判断することが大切です。

クリック単価と競合性から優先順位を決める

Google広告のキーワードプランナーで確認できるクリック単価や競合性は、候補語句の優先順位を決める参考指標となります。
問い合わせに直結しやすい語句ほど競合が集中して単価が競り上がる傾向を示すため、獲得時の採算性を事前に算出する作業が大切です。

以下は、クリック単価と競合性の傾向に応じた優先度の判定軸です。

単価と競合性の傾向 想定されるユーザー層 優先度の判定基準
高単価・高競合 問い合わせや購入の意欲が非常に高い層 粗利が高く一定以上のコンバージョン率が見込める場合に優先
低単価・低競合 情報収集寄りまたは認知段階の層 許容獲得単価の範囲内でテスト配信を行い効果を見極めて判断

単価の高さのみで対象から外さず、自社の粗利や許容獲得単価に見合う数値かどうかを基準に優先順位を決定してください。 高単価な語句を採用する際は、広告文やランディングページ内のフォーム導線まで一体で改善し、コンバージョン率を高める取り組みが求められます。

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検索傾向とサイトデータを合わせて判断する

キーワード候補の優先順位を決める際は、検索トレンドと自社サイトの流入データを掛け合わせた多角的な評価が精度を高めます。
Googleトレンドで得られる検索関心の動向は参考情報にとどまるため、単体のみでの決定は適切ではありません。

キーワードの採用優先度を判定する基準は次のとおりです。

データソース 評価する指標 キーワード選定での判断軸
Googleトレンド 検索関心の推移や時期変動 需要の伸びや季節的要因の有無を判定
Google Search Console 検索語句と表示回数 検索数が少なくても自社と親和性が高い語句を抽出
Googleアナリティクス・広告データ コンバージョン数や獲得率 問い合わせに直接つながる採算性の評価

検索ボリュームの大きさのみで判断せず、表示回数や成果データを比較して採用候補を厳選してください。
自社サイトでアクセス実績を持つ語句を広告へ反映させる施策は、ターゲットユーザーのズレを防ぎ獲得効率を高める手段になります。

競合や検索結果からキーワード候補を広げる方法

競合や検索結果からキーワード候補を広げる方法

キーワード候補はツールだけでなく実際の検索結果からも見つけられ、競合がどの言葉で広告文やページを作っているかを見ることでユーザーが比較している条件も見えてきます。
ただし、競合の表現をそのまま使うのではなく、自社の商品やサービスに合う言葉へ置き換えることが重要です。

検索結果を見る目的は、ユーザーが料金、事例、地域、対応範囲などの何を知りたいのかを特定し、自社のサービス内容や支援範囲に合う語句をキーワード候補へ反映することにあります。

検索結果や競合の掲載情報からキーワード候補を広げる

実際の検索結果画面を確認すると、上位ページの属性や競合が打ち出している比較軸からユーザーの期待する情報が見えてきます。
競合の表現をそのまま使うのではなく、ユーザーが比較する条件を自社に合う言葉へ置き換えて反映させましょう。

検索結果画面の各要素から読み取れるユーザーの関心と、キーワード選定への反映内容を以下に挙げます。

確認する場所 把握できる内容 キーワード選定への反映方法
上位ページの形式 情報収集寄りか問い合わせ寄りかの意図 広告で狙うべきかSEOで扱うべきかの見極め
競合ページの要素 価格、事例、対応スピードなどの確認条件 比較される条件を盛り込んだ語句の追加
検索広告のメッセージ 他社が押し出している強みやアピール点 競合との違いを明確にする構成の検討
関連検索やサジェスト 実際に検索へ使われている補助的な言葉 ロングテールキーワード候補の補強

確認した比較軸を踏まえ、自社ならではの強みを伝えるキーワードと広告文へ落とし込んでください。

石本 憲貴 石本 憲貴
自社ならではの違いを言葉にできれば、キーワード選定だけでなく広告文やページ改善にも活かせます!

関連検索やサジェストから言葉を拾う

Googleの関連検索やサジェスト

Googleの関連検索やサジェストには、実際に検索されやすい表現が含まれています。
キーワードプランナーだけでは見落としやすい、日常的な言い回しを見つけられる点がメリットです。

たとえば「大型家具 リサイクル」と調べたときに、料金、比較、会社、フリーランスなどの言葉が出ることがあります。
これらの語句は、ユーザーが不安に感じている点や比較したい条件を示す手がかりです。

候補を拾った後は、問い合わせにつながる検索意図があるかどうかで絞り込みましょう。

除外キーワードを設定して無駄な広告費を防ぐ方法

除外キーワードを設定して無駄な広告費を防ぐ方法

キーワード選定では、広告を出したい検索だけでなく、広告を表示しない検索も決める必要があります。
除外キーワードを設定すると、問い合わせにつながりにくい検索への配信を抑えられ、広告費の使い道も管理しやすくなります。

特にインテントマッチやフレーズ一致を使う場合、除外設定の精度が広告費に影響します。
ただし、広く除外しすぎると本来取りたい検索まで止める原因になるため、登録キーワードと同じように検索語句を見直しましょう。

成果につながりにくい検索語句の特定と除外

成果につながらない無駄なクリックを抑えるには、実際の検索語句レポートから獲得意欲の低いキーワードを特定する必要があります。
自社のサービス目的とズレが生じている検索語句を抽出し、該当する言葉を除外キーワードへ登録しましょう。
語句単体のみで一律に排除せず、ターゲットユーザーの検索意図や商圏との整合性を見極めることが大切です。

除外候補になりやすい語句の傾向と判断時の考慮点を以下に挙げます。

除外候補になりやすい語句 想定される検索意図 設定時の判断基準
求人、採用、転職 仕事探しの目的 採用目的の配信でなければ除外キーワードへ指定
無料、テンプレート 情報収集や素材探しの目的 無料相談の導線を用意している場合は慎重に評価
意味、とは 用語の学習・調べものの目的 記事コンテンツへの誘導施策でなければ除外
自作、やり方 ノウハウの検索や内製化の意図 業務代行やコンサルティングサービスとは非適合
対応外の地域名 自社の商圏外での検索 店舗型や地域限定サービスにおいて優先して対応

自社の事業目的から外れる語句を確実に遮断し、問い合わせにつながる配信へ予算を集中させましょう。

除外キーワードのマッチタイプ設定と定期的な運用見直し

除外キーワードにもマッチタイプが存在し、指定方法によって広告の遮断範囲が変わります。
最初から除外範囲を広げすぎると、本来獲得すべき問い合わせまで抑制されてしまうリスクが生じます。

目的に応じた除外マッチタイプの指定範囲と注意点は以下のとおりです。

除外マッチタイプ 除外される検索語句の範囲 設定時の注意点
完全一致 指定した語句と同一の検索 ピンポイントで無駄な検索のみを除外可能
フレーズ一致 指定語句を含むすべての検索 「無料相談」など必要な検索の巻き込みに留意
インテントマッチ 関連する意図を含む広い検索 意図しない検索まで遮断する恐れがあるため適用は慎重に

設定後も運用中に新しい検索語句が発生するため、検索語句レポートを定期的に確認しましょう。
インテントマッチ運用時は意図しない検索が混ざりやすいため、無駄な費用が発生した語句を特定して段階的に調整を重ねることが求められます。

キーワード運用で確認すべきレポートと改善ポイント

キーワード運用で確認すべきレポートと改善ポイント

キーワード設定は初期構築にとどまらず、配信後に蓄積される各種データを元にした継続的な改善が欠かせません。
検索語句やクリック率、コンバージョン率、クリック単価を多角的に分析し、キャンペーン内に潜む課題を特定しましょう。

さいごに、各指標のレポートから改善点を見極め、広告効果を最大化させる評価軸について解説します。

実際の検索語句と成約データに基づく費用対効果の検証

費用対効果を正確に見極めるには、登録キーワードの数値だけでなく検索語句レポートからターゲットユーザーの実際の入力語句の確認から始めましょう。
一見獲得から遠く思える言葉や高単価な語句であっても、クリック単価や獲得数だけで判断せず安易な除外や停止は避けるべきです。

検索語句の傾向と管理画面上の指標、事業成果を見据えた判定基準は以下のとおりです。

検索語句の傾向 管理画面上の見え方 事業成果を見据えた判定基準
「安い」「比較」等の価格検討語句 単価は平均的だが獲得率が変動しやすい 相場確認からの相談や受注につながる例もあるため成約率を見て判断
高競合・高単価な専門語句 クリック単価が高く広告費の負担が大きい 成約時の単価や粗利が高く採算に合う場合は優先して維持
低単価だが目的外の語句 クリック数は稼げるがコンバージョン率が低い 受注につながらない相談が多い場合は除外キーワードへ登録

広告管理画面の指標だけで完結させず、営業成約データや粗利まで引き合わせて最終判断を行いましょう。
成果に貢献する語句を特定して予算を重点配分することで、事業全体の投資対効果を高められます。

クリック率とコンバージョン率の確認

指標を単体で評価せず、複数の数値を掛け合わせて分析することでボトルネックの段階を特定しやすくなります。
クリック前の離脱かクリック後の離脱かを見極め、広告文やランディングページの改修へ繋げましょう。

キーワード運用で確認すべき主な指標と改善箇所の対応は以下のとおりです。

分析指標 評価する内容 優先して見直す設定・箇所
表示回数 広告の露出規模と配信範囲の妥当性 マッチタイプ、キーワード範囲、配信予算
クリック率(CTR) 検索意図と広告文との親和性 広告文の訴求、見出しの表現
コンバージョン率(CVR) ページ流入後の獲得効率と訴求の一貫性 ランディングページの構成、フォームの操作性
クリック単価(CPC) 競合状況と予算消化の効率 キーワードの優先度、入札単価の設定
検索語句 実際の流入キーワードと意図の適合性 除外キーワードの設定、新規キーワードの追加

指標を評価する際は数値の上下のみに捉われず、どのフェーズで離脱や不要な費用が発生しているかを追跡してください。
たとえば、クリック率が高い一方でコンバージョン率が低い場合は、広告文の期待値とランディングページの内容にギャップが生じている可能性があります。
クリック率自体が落ち込んでいる状況では、キーワードと広告文の連動性を優先して再設計する対応が有効です。

ボトルネックとなっている工程を明確にし、広告費の無駄を削るための改善に着手しましょう。

石本 憲貴 石本 憲貴
判断するときは、広告管理画面の数字だけで完結させず、営業結果や成約データまで確認しましょう!

まとめ

Google広告の成果を高めるには、検索ボリュームの大きさのみに囚われず、ユーザーの検討段階や検索意図に適合する語句選定と適切なマッチタイプ設定から運用を始める必要があります。
配信開始後は管理画面上の数値指標にとどまらず、実際の検索語句や成約データまで引き合わせて除外設定や入札調整を継続的に重ねていきましょう。

株式会社トモシビでは、Google広告における検索意図に応じたキーワード選定からアカウントの課題を見える化し、成果につなげる改善支援を行っています。
自社のGoogle広告やキーワード運用に課題を感じている場合は、ぜひ気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人
株式会社トモシビ 石本憲貴
株式会社トモシビ 石本憲貴

WACA認定 ウェブ解析士マスター / AJSA認定 SEOコンサルタント
デジタル庁 デジタル推進委員
京都医健専門学校 スポーツマネジメントテクノロジー科 非常勤講師
大阪リゾート&スポーツ専門学校 スポーツITトレーナー科 非常勤講師

1987年生まれ。関西大学法学部法律学科卒業。
大学在学中、独学でWEBサイト制作 / プログラミング / WEBマーケティングを学ぶ。
大学卒業後、成果を上げる事に徹底的にこだわった「WEBコンサルティング会社」を設立
2020年に「株式会社トモシビ」を設立。『「勝てるWEB戦略」をモットーにしたコンサルティング業』として、アクセス解析/SEO対策/ウェブサイト・LP制作/広告運用など、これまでで240社以上の支援実績。現場の最前線で実作業もこなす現役プレーヤーとして活躍中。
WEBマーケティング、Google Analytics の活用法を教える企業研修・セミナーなどの『講師活動』をこれまで250回以上実施。

【著書一覧】
1. ウェブ解析スペシャリストが教える! 稼ぐサイトをつくる「7つの秘訣」(セルバ出版)
2. 現場で使える Googleタグマネージャー実践入門(マイナビ出版)
3. 1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本(インプレス社)
4. Googleデータポータルによるレポート作成の教科書(マイナビ出版)
5. 自社サイトをコストで終わらせないために ウェブ解析士の事例発表集(31)(Kindle)
6. 自社サイトをコストで終わらせないために ウェブ解析士の事例発表集(37)(Kindle)
7. 自社サイトをコストで終わらせないために ウェブ解析士の事例発表集(51)(Kindle)
8. 自社サイトをコストで終わらせないために ウェブ解析士の事例発表集(57)(Kindle)

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