自社でSEO対策を進めるには、現状分析から改善後の検証までを一連の取り組みとして考えることが重要です。
この記事では、自社サイトで施策を進める手順と検索流入の変化を改善へ結び付ける方法を解説します。
SEO対策の基本と進め方の全体像
SEO対策では、検索エンジンがページを処理する工程に沿って課題を特定する必要があります。
問題が生じた領域によって、取るべき対応が異なるためです。
この章では、検索結果に反映される過程と施策の役割を基準に、SEO対策の全体像を解説します。
検索エンジンがページを発見・登録・評価する仕組み
検索エンジンは、公開されたページをすぐに検索結果へ表示できるわけではありません。
ページを発見して内容を取得した後、検索用のデータベースへ登録し検索クエリに応じて表示順を決めます。
Search Consoleの画面上部に対象URLを入力すると、インデックス登録の状況を調べられます。
表示された結果に応じて、次の箇所を見直しましょう。

| Search Consoleの表示 | 見直す箇所 |
| URL が Google に登録されていません | 「ページのインデックス登録」に表示された理由 |
| 検出 – インデックス未登録 | 内部リンク・XMLサイトマップ・サーバーの応答 |
| クロール済み – インデックス未登録 | ページ内容・重複URL・canonical・noindex |
| URL は Google に登録されています | 検索意図との一致・情報の不足 |
用語メモ
検索エンジンに対してサイト内のページ構成や更新情報を効率的に伝え、クローラーの巡回を促すためのファイル
サイト内に重複・類似するページがある場合に、検索エンジンに評価させたい正規のURLをひとつに定めて指定するためのHTMLタグ
価値の低いページなどを検索結果に表示させない(インデックスに登録させない)ように、検索エンジンへ直接指示するHTMLタグ
登録済みでも、実際に対象クエリを検索して検索結果に表示されない場合は検索意図との一致や情報の不足を調べます。
コンテンツ・内部・外部・テクニカルSEOの役割
SEO対策は、主に四つの領域へ分けられます。
各領域で対象となる問題は次のとおりです。
| 領域 | 主な役割 | 起こりうる課題 |
| コンテンツSEO | 検索意図に合う情報を設計・作成する | 回答不足・情報の古さ・独自性不足 |
| 内部SEO | ページ同士の関係とサイト内の導線を整える | 階層の不整合・内部リンク不足・重要ページの孤立 |
| 外部SEO | 外部サイトから被リンクやサイテーションを得る | 関連性の低い被リンク・外部サイトからの言及不足 |
| テクニカルSEO | 検索エンジンがページを取得・解析・登録できる技術条件を整える | クロールの阻害・インデックス制御の不備・重複URLへの対応不足 |
用語メモ
他のWebサイトから自社のWebサイトに向けて設置されたリンクのこと
他のWebサイトやSNSなどで、自社のサイト名やブランド名などがリンクを伴わずにテキストで言及されること
四つの領域は互いに代替できません。
インデックス登録を妨げる設定があるページに記事を追加しても、技術的な問題は残ります。
施策は、課題が属する領域に合わせて選ぶことが重要です。
成果が現れるまでの期間と評価単位
SEO対策の成果は、施策を実施した日から一律の期間で判定することはできません。
変更内容がインデックスへ反映されたことを確かめた後、比較に必要なデータが蓄積した時点から評価を始めます。
反映までの時間は、サイトのクロール頻度や変更範囲によって異なります。
変更内容ごとの評価単位と、成果を評価し始める条件は次のとおりです。
| 変更した内容 | 成果を評価する単位 | 成果を評価し始められる時期 |
| 1ページの本文やタイトルを変更した場合 | 対象URL | 変更内容がインデックスへ反映され、変更前と同じ長さの期間で数値を比較できるようになった後 |
| 狙っている検索語句に合わせて1ページを変更した場合 | 対象URLと検索語句 | 変更内容がインデックスへ反映され、その検索語句の表示回数やクリック数が蓄積した後 |
| カテゴリや内部リンクなど複数ページを変更した場合 | 影響を受けるページ群 | 変更したページへの反映が進み、同じ集計期間の数値を比較できるようになった後 |
成果は、変更前後で対象ページと集計期間を同じ条件にして判断します。
サイト構造を変更した場合は、各URLへの反映状況を確かめ対象ページ群の数値を同じ集計期間で比べましょう。
成果は変更範囲に対応する単位で、反映後に蓄積したデータを比較して判定します。
SEO対策のやり方を決める現状分析
SEO対策では現状と事業目標の差をもとに、改善するページと施策の実行順を決めます。
この章では、事業成果への影響と実施工数を基準に、施策の優先順位を決める考え方を解説します。
現状の検索流入・順位・コンバージョン
SEO対策を始める前に、検索結果への表示からコンバージョンまでの各数値を調べ、成果目標との差が大きい箇所を特定しましょう。
検索流入が少ないページと、流入後にコンバージョンへつながらないページでは改善の方向が異なります。
検索流入が伸びない原因は、次の項目から調べます。
季節によって検索需要が変わる場合は、前年の同じ時期との比較が適切です。
具体的な会社名やサービス名を含む検索と一般的な検索クエリでは数値が変化する理由が異なるため、別々に集計しましょう。
数値の変化から原因を絞り込む
検索流入やコンバージョンが伸びない場合は、数値の変化に応じて次の箇所を調べます。
一時的な数値の増減と区別するため、同じ変化が複数の期間で続いているかを確かめてから改善対象を決めることも大切です。
SEOキーワードの調査方法と優先順位
SEOキーワードは、検索する人の目的と自社の商品やサービスとの関連性を基準に選ぶことが大切です。
この章では、キーワードごとの特徴と競合状況を比べ、優先順位を決めて対象ページへ割り当てるまでの考え方を解説します。
検索意図の分類
検索意図は、検索後に知りたいことや取りたい行動によって「BUY/KNOW/DO/GO」の四つに分けられます。
例えば、同じ「美容院」に関する検索でも、求めている情報や行動によって適したページは異なります。

BUYクエリとDOクエリは、検索語句だけでは区別しにくいことがあります。
料金や店舗の比較を求める検索はBUYクエリ、予約や申し込みを目的とする検索はDOクエリとして考えましょう。
判断が難しい場合は、検索結果に共通して表示されるページの種類を比べると主な検索意図を判別できます。
検索需要・競合性・事業との関連性
キーワードの優先順位は、まず自社の商品やサービスと関係が深い語句を選びます。
その後、検索される回数と上位表示の難しさを比べて、対策する順序を決めましょう。
優先順位を決めるときに参照する情報は、次のとおりです。
| 観点 | 参照する情報 | 優先順位の決め方 |
| 事業との関連性 | 検索する人の悩みと、自社の商品やサービスで解決できる内容 | 関連性が高い語句を優先する |
| 検索需要 | 同じ地域と集計期間で調べた検索数 | 関連性が高い語句の中から、検索需要が見込める語句を優先する |
| 競合性 | 上位ページの種類・内容・運営元と、自社で作成できるページ | 上位ページと比べて、検索意図に合うページを作成できる語句を優先する |
三つの観点をこの順序で見ると、検索数の多さだけに偏らず事業との関連性と上位表示の難しさを踏まえて優先順位を決めることができます。
ビッグキーワードとロングテールキーワードの使い分け
ビッグキーワードは検索需要が大きく、複数の検索意図を含みやすい語句です。
ロングテールキーワードは検索需要が比較的小さく、条件や目的が具体的な語句を指します。
両者の使い分けは次のとおりです。
ビッグキーワードは関連する複数のページをまとめる中心テーマに使い、ロングテールキーワードは具体的な悩みや条件に答える個別ページへ割り当てましょう。
キーワードと対象ページの対応付け
同じ検索目的を持つキーワードは、一つのページにまとめます。
表現が似ていても求める答えや上位ページの種類が異なる語句は、ページの目的が混在しないように別のページで扱います。
ページを決める手順は次のとおりです。
同じ検索目的を持つ語句を一つのページにまとめると各ページの役割が明確になり、似た内容のページが重複するのを防げます。
競合ページを分析して必要な情報を整理する
競合ページの分析では、上位ページに共通する情報と自社ページに不足している回答を分けて整理することが必要です。
ここでは、検索する人の疑問を基準に競合ページとの差を比べ、自社ページへ追加する情報と見直す箇所を決める方法を解説します。
上位ページに共通する疑問を調べる
前章で整理した検索意図をもとに、上位ページがどのような答えや情報を示しているかを比べます。
比較する項目は次のとおりです。
上位ページとの情報差を踏まえ、ページの役割と見出しの順序を組み立てましょう。
競合ページとの差を整理する
自社ページに不足している内容を判断するため、自社ページと上位ページの回答内容や掲載情報を、次の観点で比べます。
| 比較する観点 | 上位ページで比べる内容 | 自社ページでの対応 |
| 検索意図への回答 | 検索する人の主要な疑問に答えているか | 不足している疑問への回答を追加する |
| 情報の具体性 | 判断に必要な条件や手順が示されているか | 判断条件や手順を具体的に示す |
| 情報の正確さ | 根拠となる情報と説明内容が一致しているか | 根拠と照らし合わせて誤りを修正する |
| 情報の更新状況 | 現在も有効な内容か | 古い情報を修正する |
| 独自性 | 自社の経験やデータに基づく情報があるか | 検索意図に関係する独自情報を加える |
競合ページとの差は、検索する人の疑問に必要な情報で答えられているかを基準に判断することが重要です。
ページごとのSEO設定と公開前の確認
ページを公開する前には、検索結果で伝える内容とページを開いた後に得られる情報のずれを防ぐ必要があります。
この章では、記事の各要素を点検する項目を解説します。
タイトル・H1・メタディスクリプションの設定
タイトル・H1・メタディスクリプションは、検索結果やページ内で主題を伝える要素です。
それぞれの役割を踏まえ、検索する人が求める情報を示しましょう。
タイトル、H1、メタディスクリプションでは、別の検索目的に向けた情報を混在させないことが大切です。
URLと画像の設定
URLと画像の設定では、検索エンジンと読者がページの内容を理解できる表現を使います。
たとえば花屋のページなら、URLは「flower-delivery-tokyo」のように、内容が分かる短い英単語をハイフンでつないだ文字列が適切です。
画像には「red-rose-bouquet.jpg」のようなファイル名を付け、代替テキスト(※)には「赤いバラを使った誕生日向けの花束」のように画像の内容を記載します。
用語メモ
画像の内容を検索エンジンや音声読み上げブラウザなどに正確に伝えるために設定する説明文のこと

設定時に見る項目は次のとおりです。
| 設定箇所 | 設定内容 | 注意点 |
| URL | ページの内容が推測できる簡潔な文字列 | 公開後に変更する場合は、旧URLから新URLへの転送設定と内部リンクの更新を行う |
| 画像ファイル名 | 画像の内容が分かる簡潔な文字列 | 意味のない数字や記号だけの名前を避ける |
| 代替テキスト | 画像から伝わる情報を文章で示す | 装飾目的の画像には、空のalt属性(※)を設定する |
| 画像サイズ | 表示寸法とファイル容量をページに合わせて調整する | 表示に必要な大きさを超える画像や、容量の大きい画像を使用しない |
用語メモ
HTMLの画像タグ(<img>)の中で、画像の内容を説明する「代替テキスト」を指定・記述するための属性のこと
URLと画像の設定をページ内容にそろえることは、利用者と検索エンジンの双方へ情報を正確に伝えるうえで重要です。
公開前の確認項目
公開前には、誤字やリンク切れ、インデックス設定、ページ間の重複がないかを確認します。
主な項目は次のとおりです。
公開前に各項目を点検し、不備が見つかった箇所を修正してからページを公開しましょう。
サイト構造と内部リンクの改善
サイト構造の改善では、各ページの役割とページ間の移動経路を対応させることが重要です。
カテゴリ、階層、内部リンクを同時に見直すと、読者と検索エンジンの双方が情報の関係をたどりやすくなります。
以下では、ページの配置とリンクの設計を見直す際の考え方を項目ごとに解説します。
カテゴリとページ階層
トップページ、カテゴリページ、詳細ページには、それぞれ異なる役割があります。
各ページの役割を分けることで、サイト内の情報をテーマごとにまとめられます。
カテゴリを細かく分けすぎると内容の少ないカテゴリページが増え、目的のページまでの階層も深くなってしまいます。
カテゴリは、読者が探すテーマごとに関連する内容を扱うページをまとめてください。
内部リンクとアンカーテキスト
内部リンクは、同じサイト内にある関連ページをつなぐリンクです。
内部リンクを設置するときは、本文中で読者が必要とする補足とリンク先で扱う情報を対応させる必要があります。

| 本文の文脈 | 向いているリンク先 |
| 用語や前提の補足が必要な箇所 | 用語や基礎知識を詳しく説明するページ |
| 手順の一部を詳しく説明する箇所 | 個別の作業方法を扱うページ |
| 課題に対する対応を示す箇所 | 改善方法や対処手順を扱うページ |
| 関連する選択肢を示す箇所 | 関連する商品ページやサービスページ |
アンカーテキストには「こちら」だけを使わず、リンク先で得られる情報が分かる語句を入れましょう。
本文との関連性が高いリンク先を選び、読者が次に必要とする情報へ進める状態にすることが重要です。
グローバルナビゲーションとパンくずリスト
グローバルナビゲーションは、サイト内で繰り返し参照される主要ページへの入口です。
パンくずリストは、現在のページがどの階層に属するかを示し上位ページへ戻る経路を作ります。

主要ページへの移動を担うグローバルナビゲーションと、現在位置や上位階層への経路を示すパンくずリストを役割に応じて設けることでサイト内の移動経路が明確になります。
グローバルナビゲーションの項目名とリンク先は、カテゴリ名や各ページの役割と対応させましょう。
グローバルナビゲーションとパンくずリストを見直すときは、次の点を確認します。
これらを整えることで、検索エンジンがページ同士の関係やサイト内の階層を把握しやすくなります。
重複ページと低品質ページの統合
同じ検索目的に答えるページが複数あると、検索エンジンがどのページを評価すべきか判断しにくくなります。
内容が似ているページは検索目的や掲載内容を比べ、中心となるページへ統合できないかを検討します。
情報量が少ないページも一律に削除せず、そのページに独自の役割があるかを見極めることが重要です。
ページの状態に応じた対応は、次のとおりです。
ページを統合するときは各ページの有用な情報を残し、統合先の内容が検索する人の疑問へ十分に答えられる状態に整えましょう。
クロールとインデックスを整えるテクニカルSEO
検索エンジンがページを適切に扱うには、URLを“発見・クロール・インデックス登録できる状態”へ整える必要があります。
各設定の役割を踏まえ、検索エンジンへ伝える内容に矛盾がないかを見ていきましょう。
クロール状況とインデックス登録
検索結果に表示されないページは、URLの発見・クロール・インデックス登録のうち、どの工程で止まっているかを見極めることが重要です。
個別ページの状態は、Google Search Console上部の検索欄に対象URLを入力して調べます。(URL検査)

表示されたインデックス登録の状態と除外理由をもとに、必要な対応を判断しましょう。
表示された理由と対応の関係は、次のとおりです。
| ページの状態 | 主な対応 |
| URLが発見されていない | XMLサイトマップ(※)への掲載状況と内部リンクの有無を点検する |
| robots.txt(※)によってクロールが制限されている | 検索結果へ表示させるページであれば、該当する制限を解除する |
| noindex(※)によって除外されている | 検索結果へ表示させるページであれば、noindexを解除する |
| リダイレクト(※)が設定されている | 転送先を確かめ、内部リンクとXMLサイトマップのURLを転送先へ変更する |
| 別のURLが正規ページとして扱われている | canonicalタグ(※)の指定先とサイト内で使用するURLをそろえる |
| URLが404(※)を返している | ページを復旧するか、代替ページがある場合は転送を設定する |
| サーバーエラーで取得できない | エラーの原因を修正し、正常な応答が返る状態へ戻す |
| インデックス登録されている | インデックス登録に関する対応は不要と判断する |
用語メモ
検索エンジンに対してサイト内のページ構成や更新情報を効率的に伝え、クローラーの巡回を促すためのファイル
検索エンジンのクローラーに対して、サイト内のどのURLやファイルにアクセスしてよいか(またはアクセスを制限するか)を制御するためのファイル
特定のページを検索結果に表示させない(インデックスに登録させない)ように、検索エンジンへ直接指示するHTMLタグ
アクセスされた古いURLから新しい別のURLへ、閲覧しているユーザーや検索エンジンのクローラーを自動的に転送する仕組みのこと
サイト内に重複したり類似したりするページがある場合に、検索エンジンに評価させたい「正規のURL」をひとつに定めて指定するためのHTMLタグ
ユーザーがアクセスしたURLに対して、ページがすでに削除されているかURLが間違っているなどの理由で「ページが存在しない」場合にサーバーが返すエラーコード
修正後は、指摘された理由が解消され、対象URLが意図したクロールまたはインデックス登録の状態になってから検索結果への反映を見ます。
工程ごとに状態を捉えることで、原因と合わない対応を避けられます。
XMLサイトマップとrobots.txt
XMLサイトマップとrobots.txt、両者の設定が矛盾していないかは次の項目から点検できます。
XMLサイトマップは巡回を促す入口に使い、robots.txtはクローラーがリクエストできる範囲の調整に用いると設定の矛盾を防げます。
重複ページと低品質ページを整理する
同じ内容を扱うページが複数あると、検索エンジンがどのURLを優先すべきか判断しにくくなります。
各ページの役割を確認し、残すページ、統合するページ、削除するページに分けましょう。
ページの状態に応じた対応方法は以下です。
| ページやURLの状態 | 適した対応 | 対応後の扱い |
| 類似ページを公開したまま残す | canonicalタグを設定する | 優先して評価してほしい正規URLを検索エンジンへ伝える |
| URLを変更し、旧ページを廃止する | 301リダイレクトを設定する | 旧URLから新URLへ恒久的に転送する |
| 一時的に別のページを表示する | 302または307リダイレクトを設定する | 元のURLを残したまま、一時的に別のURLへ転送する |
| 複数の旧ページを一つに統合する | 各旧URLに301リダイレクトを設定する | それぞれの旧URLから統合先へ直接転送する |
| 必要性が低く、代わりとなるページもない | ページを削除する | 削除したURLで404または410を返す |
301リダイレクトは、URLの変更やページの統合など、転送先を今後も使用するときに設定します。
レンタルサーバーの転送機能やWordPressのリダイレクト用プラグインで、旧URLと新URLを指定する方法が一般的です。
302または307リダイレクトは、メンテナンスや期間限定の案内など一時的に別のページを表示するときに使用します。
設定方法は301と同様ですが、転送の種類として一時的なリダイレクトを選びます。

複数のページを統合する場合は、必要な情報を統合先へまとめたうえで各旧URLから統合先へ301リダイレクトを設定してください。
別の旧URLを経由させず、最終的な統合先へ直接転送することが重要です。
対応後は旧URLへアクセスし、意図したページへ移動するか確認しましょう。
内部リンクやXMLサイトマップに旧URLが残っている場合は、新しいURLへ更新します。
構造化データを設定する

ページ内容に適した構造化データを正しく設定すると、検索結果に通常のタイトルや説明文以外の情報が追加で表示されることがあります。
(ただし、実際に表示するかはGoogleが検索状況に応じて判断します)
構造化データを設定するときはまず、Google検索セントラルの「Google検索がサポートする構造化データ」から、ページの内容に合う種類を選びましょう。
構造化データを設定する基本的な流れは、次のとおりです。
Google検索セントラルの「Google検索がサポートする構造化データ マークアップ」を開き、記事・商品・パンくずリストなどからページの内容に合う種類を選ぶ
選んだ種類のスタートガイドを開き、必須項目と推奨項目を確認する
WordPressのテーマやプラグインの機能を使うか、構造化データのコードをHTMLへ追加する
Googleの「リッチリザルト テスト」にページのURLまたはコードを入力し、エラーがないか確認する
Google Search Consoleで構造化データに関するレポートを確認し、エラーが検出された場合は該当箇所を修正する
WordPressのテーマやプラグインに設定機能がある場合は、画面上の項目を入力して追加できます。
設定機能がない場合は、Webサイトの制作会社や担当者へ対応を依頼しましょう。
構造化データを設定した後は、次の項目を確認します。
エラーや内容の不一致が見つかった場合は、該当箇所を修正してから再度テストを行ってください。
モバイル表示・ページ速度・UXの改善
SEO対策では、スマートフォンでページを開いた人が内容を読み迷わず操作できる状態にする必要があります。
表示崩れや操作上の問題を実機で見つけたうえで、計測結果から修正箇所を絞り込みましょう。
モバイルでの表示と操作性
モバイル表示には、PC版の主要な情報を保ちながら画面幅に応じて配置が変わる「レスポンシブデザイン」が適しています。
Googleは主に、スマートフォン版のページをインデックス登録や検索順位の評価に使用します。
そのため、PC版に掲載している主要な文章や画像は、モバイル版にも同等の内容を掲載しましょう。
公開前と公開後に、スマートフォンで内容を読み、必要な操作を行える状態かを次の項目で確認します。
閲覧開始から読了や入力までの流れを実機でたどると、モバイル対応の不足を具体的に特定できます。
Core Web Vitalsとページ速度
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)は、ページの表示速度に加えて、操作への反応と表示位置の安定性を測る3つの指標です。
ページ速度の総合点だけを見るのではなく、問題が出ている指標と該当ページを対応させて改善します。
良好とされる目安と改善方法は次のとおりです。
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| 指標 | 良好の目安 | 主な改善方法 |
| LCP(ページ内の主要な画像や文章が表示されるまでの時間) | 2.5秒以下 | 最初に表示される大きな画像を圧縮し、不要なファイルの読み込みを減らす |
| INP(クリックやタップに対して画面が反応するまでの時間) | 200ミリ秒以下 | ボタンを押した後にまとめて動く処理を減らし、操作への反応を優先する |
| CLS(読み込み中に画像やボタンの位置がずれた度合い) | 0.1以下 | 画像や広告の表示領域を先に確保し、読み込み後の位置ずれを防ぐ |
特定のページの表示速度や改善点は、
Webページの表示速度やパフォーマンスを測定・評価するためのGoogle提供ツール
「PageSpeed Insights(ページスピード インサイト)」
サイト内の複数ページで実際に測定されたCore Web Vitalsは、
Google Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」で確認します。
修正したページが公開環境へ反映されたらPageSpeed Insightsで再計測し、技術的な問題が解消されたかを調べましょう。
Google Search Consoleでは、読み込み速度や表示のずれなどが似ているページをまとめて、実際の利用データを確認できます。
修正直後の計測結果と蓄積後の実利用データを分けて見ることで、一度の測定値だけに頼らない評価が可能になります。
広告・ポップアップによる閲覧阻害

広告やポップアップは、本文を読める領域を残し、閲覧前の操作を増やさないように配置します。
改善方法は、表示の大きさと出現するタイミングに応じて選びます。
Cookieへの同意や年齢確認は広告とは目的が異なる表示もありますが、これらも閲覧や操作の妨げにならないよう注意しましょう。
必要な選択肢や操作を分かりやすく示し、手続きに必要な範囲を超えて本文を覆わない設計にすることが大切です。
レイアウトとフォントの読みやすさ
ページのレイアウトは、見出しから本文へ視線が自然に移り、次に読む内容を迷わず見つけられる構成にします。
文字サイズだけでなく、行間や余白を整え、文字と背景の色に十分な差をつけると良いでしょう。
実際の画面では、次の項目を見ます。
文字を拡大したり画面幅を変えたりしても、文章や操作部分が重ならない設計になっている必要があります。
設定後はスマートフォンとPCの両方でページを開き、見出しから本文までを実際の表示状態で読み直してみましょう。
生成AIをSEO対策に使うときの進め方
生成AIはSEO記事の調査や下書きの補助に適していますが、公開可否は人が判断します。
以降では、生成AIに任せる作業と人が担う判断をSEO記事の作成工程に沿って説明します。
キーワード調査と構成案への利用範囲
生成AIへ任せやすいのは、関連語の洗い出しと検索意図の分類です。
そこから構成案のたたき台まで作成できます。
検索ボリュームや掲載順位を生成AIに回答させたとき、測定元や対象期間が示されていない場合は数値の正確性を判断できません。
より正確なデータを得るためにはキーワード調査ツールや自サイトの検索データを参照してください。
根拠となるデータが示されていない提案は、そのまま採用せず、検討段階の案にとどめましょう。
キーワード調査から構成案の作成までについて、生成AIに任せる作業と人が判断する内容を整理します。
| 工程 | 生成AIに任せられる内容 | 人が決める内容 |
| キーワード収集 | 関連語や質問語の候補を広げる | 検索需要と記事テーマを踏まえて採用語を決める |
| 検索意図の分類 | 調べたい内容ごとに語句をまとめる | 実際の検索結果から意図の違いを見極める |
| 構成案の作成 | H2とH3の案を出す | 重複を削り、説明する順番を決める |
| 不足項目の点検 | 想定される疑問を列挙する | 読者の目的と検索結果を踏まえ、不足している項目を追加する |
事実確認と一次情報の追加
生成AIが示した数値や制度は、企業や官公庁が直接公開した一次情報と照合します。
学習時点より後の変更や、質問の文脈に合わない情報が混ざるおそれがあるためです。
公開前は、次の項目を一次情報と照らし合わせます。
一次情報との照合後は、実際に操作した画面の画像や自社で取得したデータを加えると記事の具体性が高まります。
生成AIの要約を記事として有用な情報へ変えるには、正確性を整えたうえで独自情報を加えることが重要です。
人による編集と品質管理
生成AIの下書きは、執筆者や編集者が公開前に読み直す必要があります。
以下は、生成AIで作成したSEO記事を公開前に人が確認するべき項目です。
生成AIの出力は常に正確とは限らず、誤った情報や古い内容や文脈に合わない説明が含まれる場合があるため、公開前に人が確認して修正を行いましょう。
大量生成されたコンテンツの不正使用を避ける
生成AIで多くの記事を作ること自体は問題ではありません。
ただし、検索順位の操作を目的に利用者にとって価値の乏しいページを大量生成すると、Googleスパムポリシーにおける「大量生成されたコンテンツの不正使用」に該当するおそれがあります。
これを避けるには、各ページの役割を明確にし、既存ページにはない情報を加えたうえで公開することが重要です。
ページ数を増やすことよりも、各ページが読者に新しい情報や判断材料を提供できるかを優先してください。



