
Google アナリティクスの導入方法:初期設定の手順
アカウント作成の手順
Google アナリティクスを利用するには、まずアカウントを作成する必要があります。
以下の手順に従ってアカウントを作成しましょう。
- Google アカウントにログイン:まず、Google アカウントにログインします。Google アカウントを持っていない場合は、新規作成してください。
- Google アナリティクスにアクセス:Google アナリティクスの公式サイトにアクセスし、「無料で始める」をクリックします。
- アカウント名の設定:アカウント名を入力します。アカウント名は、会社名やプロジェクト名など、管理しやすい名前にしましょう。
- データ共有設定の確認:データ共有設定を確認し、必要に応じてチェックを入れます。これにより、Googleのサービス向上に役立つ情報が共有されます。
- 次へをクリック:「次へ」をクリックして、プロパティの設定に進みます。
プロパティの設定方法
プロパティとは、Google アナリティクスでデータを収集する単位です。
ウェブサイトやアプリごとにプロパティを設定します。
- プロパティ名の入力:プロパティ名を入力します。これは、ウェブサイト名やアプリ名など、具体的な名称を使いましょう。
- タイムゾーンと通貨の設定:プロパティで使用するタイムゾーンと通貨を設定します。これはデータの集計やレポート作成に影響しますので、正確に設定してください。
- 「次へ」をクリック:「次へ」をクリックして、ビジネス情報の設定に進みます。
- ビジネス情報の入力:ビジネスの業種、規模、使用目的を選択します。これにより、Google アナリティクスの設定が最適化されます。
- 「作成」をクリック:最後に、「作成」をクリックして、利用規約に同意します。
トラッキングコードの取得
トラッキングコードを取得し、ウェブサイトに設置することで、訪問者データを収集できるようになります。
- トラッキングコードの表示
プロパティを作成したら、トラッキング情報のページに移動します。ここで、トラッキングIDとトラッキングコードが表示されます。 - トラッキングコードのコピー
トラッキングコードをコピーします。これは、JavaScript形式のコードで、ウェブサイトの全ページに追加する必要があります。 - ウェブサイトにコードを貼り付け
コピーしたトラッキングコードを、ウェブサイトの各ページの<head>
タグ内に貼り付けます。WordPressを使用している場合は、テーマの設定画面で簡単に追加できます。 - コードの確認
コードが正しく設置されているか確認します。ブラウザのデベロッパーツールを使用して、トラッキングコードが正しく読み込まれているかをチェックしましょう。
トラッキングコード設置後の確認
- リアルタイムレポートの確認
Google アナリティクスのダッシュボードに移動し、リアルタイムレポートを確認します。訪問者がウェブサイトを訪れた際に、データがリアルタイムで表示されるかを確認します。 - タグアシスタントの使用
Googleタグアシスタントというツールを使用して、トラッキングコードが正しく動作しているかを確認します。このツールは、Google Chromeの拡張機能として利用できます。 - 問題解決
トラッキングコードが正しく動作しない場合は、設置場所やコードの記述に誤りがないかを再確認します。必要に応じて、Googleのヘルプページやフォーラムを参照してください。
この手順を実行することで、Google アナリティクスの導入と初期設定を完了し、ウェブサイトのデータ分析を開始できます。
設定が完了したら、次に進んで具体的なレポートの見方や分析方法を学びましょう。
GA4の基本設定:アカウントとプロパティの作成

アカウントの種類と用途
Google アナリティクスには、アカウントと呼ばれる大きな枠組みがあります。
このアカウントは、複数のウェブサイトやアプリをまとめて管理するためのものです。
- 個人アカウント
個人で運営するブログや趣味のサイトに最適です。
少人数のプロジェクトや単一のサイトを管理する際に使用します。 - ビジネスアカウント
会社や組織のためのアカウントです。
複数のウェブサイトやアプリを一つのアカウントで管理できます。マーケティングチームや開発チームが共同で利用することが多いです。 - 代理店アカウント
ウェブマーケティングの代理店やコンサルタントが、複数のクライアントのアカウントを管理するために使用します。
各クライアントごとにプロパティを設定し、個別にデータを管理します。
設定のポイント
プロパティを作成した後は、いくつかの重要な設定を行います。
- データストリームの設定
プロパティを作成したら、データを収集するためのデータストリームを設定します。ウェブサイトの場合は「ウェブ」、アプリの場合は「iOS」または「Android」を選択します。 - トラッキングコードの設置
データストリームを設定すると、トラッキングコードが生成されます。このコードをウェブサイトの各ページの<head>
タグ内に貼り付けます。これにより、訪問者のデータがGoogle アナリティクスに送信されます。 - コンバージョン設定
ウェブサイトの目標を設定するために、コンバージョンを設定します。例えば、購入完了ページや問い合わせ完了ページへの訪問をコンバージョンとして設定します。 - カスタムディメンションとカスタムメトリクス
特定のビジネスニーズに合わせて、カスタムディメンション(追加のデータフィールド)やカスタムメトリクス(追加のデータ計測値)を設定します。これにより、詳細な分析が可能になります。 - ユーザー権限の管理
チームメンバーごとにアクセス権限を設定します。管理者、編集者、閲覧者などの権限を割り当て、データの安全性と操作性を確保します。
例: 設定手順の視覚化
以下は、設定手順の簡単な表です。
ステップ | 手順 |
---|---|
1. Google アカウントにログイン | Google アナリティクスにアクセス |
2. プロパティを追加 | 管理画面で「プロパティを作成」をクリック |
3. プロパティ名の入力 | わかりやすい名前を入力 |
4. タイムゾーンと通貨の設定 | 適切なタイムゾーンと通貨を選択 |
5. ビジネス情報の入力 | 業種、規模、使用目的を選択 |
6. データストリームの設定 | ウェブ、iOS、Androidから選択 |
7. トラッキングコードの設置 | コードをウェブサイトの<head> タグ内に貼り付け |
この手順を実行することで、GA4の基本設定を完了し、データの収集を開始できます。次に、具体的なデータの分析方法やレポートの見方を学ぶことで、ウェブサイトの改善につなげましょう。
データの収集と計測:トラッキングコードの設置方法

トラッキングコードとは
トラッキングコードは、ウェブサイトの訪問者やその行動を記録するための小さなプログラムです。
Google アナリティクスが提供するこのコードをウェブサイトに埋め込むことで、訪問者の数やどのページがよく見られているかなどのデータを収集できます。
トラッキングコードの目的
- 訪問者の数:どれくらいの人がウェブサイトを訪れているかを知ることができます。
- ページの人気度:どのページが多く閲覧されているかを把握できます。
- 訪問者の行動:訪問者がどのページを経由してどこに進んでいるかを追跡できます。
トラッキングコードの設置手順
トラッキングコードをウェブサイトに設置するための手順を具体的に説明します。
- Google アナリティクスにログイン:まず、Google アナリティクスにログインします。
- プロパティの設定:アカウント作成後、プロパティの設定画面に移動します。ここで、データストリーム(ウェブサイトやアプリ)を設定します。
- データストリームの選択:ウェブサイトの場合、「ウェブ」を選択します。次に、ウェブサイトのURLと名前を入力します。
- トラッキングコードの取得:データストリームを設定すると、トラッキングコードが表示されます。これは、以下のようなJavaScriptコードです
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=G-XXXXXXXXXX"></script>
<script>
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
gtag('js', new Date());
gtag('config', 'G-XXXXXXXXXX');
</script>
このコードをコピーし、ウェブサイトの各ページの<head>
タグ内に貼り付けます。以下は、コードを貼り付ける例です
<html>
<head>
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=G-XXXXXXXXXX"></script>
<script>
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
gtag('js', new Date());
gtag('config', 'G-XXXXXXXXXX');
</script>
</head>
<body>
<!-- ページの内容 -->
</body>
</html>
データの確認方法
トラッキングコードを設置した後、データが正しく収集されているか確認する方法を説明します。
- リアルタイムレポートの確認
Google アナリティクスのダッシュボードに移動し、リアルタイムレポートを開きます。訪問者がウェブサイトにアクセスすると、リアルタイムでデータが表示されます。これにより、トラッキングコードが正しく動作しているか確認できます。 - タグアシスタントの使用
Googleタグアシスタントというツールを使用して、トラッキングコードの設置状況をチェックします。これは、Google Chromeの拡張機能として利用できます。インストールして、ウェブサイトにアクセスすると、コードが正しく設置されているかどうかを確認できます。 - データの確認と解析
設置後、数時間から1日程度経過すると、Google アナリティクスのダッシュボードでデータが表示され始めます。主要な指標としては、以下のようなものがあります:
- ユーザー数:訪問者の数
- セッション数:訪問の回数
- ページビュー数:閲覧されたページの数
- 直帰率:最初のページだけ見て離脱した割合 これらのデータをもとに、ウェブサイトのパフォーマンスを評価し、改善点を見つけることができます。
トラッキングコードの設置時の注意点
- 正しい場所に貼り付ける:トラッキングコードは、各ページの
<head>
タグ内に貼り付ける必要があります。 - コードが重複しないようにする:同じトラッキングコードを複数回貼り付けないように注意します。
- ブラウザのキャッシュをクリアする:コードを設置後、ブラウザのキャッシュをクリアして最新の状態を反映させます。
以上の手順と注意点を守れば、Google アナリティクスのトラッキングコードを正しく設置し、ウェブサイトの訪問者データを効果的に収集できます。
これにより、サイトの改善に役立つ貴重な情報を得ることができます。
レポートの見方と分析ポイント

レポートの種類と使い方
Google アナリティクスには、さまざまなレポートが用意されています。
それぞれのレポートは、異なる視点からデータを分析するためのものです。
以下に主要なレポートとその使い方を紹介します。
- リアルタイムレポート
現在のウェブサイトの訪問者数やその行動をリアルタイムで表示します。
新しいコンテンツを公開した直後に、どのくらいの人がアクセスしているかを確認するのに役立ちます。 - ユーザーレポート
訪問者の属性(年齢、性別、地域など)や興味・関心に関するデータを表示します。
ターゲットユーザーの特性を把握し、マーケティング戦略を最適化するのに利用します。 - 集客レポート
訪問者がどのような経路を通じてサイトにたどり着いたか(検索エンジン、SNS、直接アクセスなど)を表示します。
どの集客チャネルが最も効果的かを分析し、集客戦略を改善するのに役立ちます。 - 行動レポート
訪問者がサイト内でどのように行動したか(どのページを見たか、どのくらいの時間を費やしたか)を表示します。
人気のあるコンテンツや改善が必要なページを特定するのに役立ちます。 - コンバージョンレポート
目標(コンバージョン)を達成した数やその経路を表示します。
サイトの目標達成率を把握し、効果的な施策を見つけるのに役立ちます。
データの分析と改善
これらの指標を使って、サイトのパフォーマンスを評価し、改善策を立てることができます。
例えば、直帰率が高いページを改善するためには、コンテンツの質を向上させる、読み込み速度を速くする、ユーザーエクスペリエンスを改善するなどの方法があります。
また、ユーザー数やページビュー数を増やすためには、効果的なマーケティングキャンペーンを実施し、サイトの魅力を高めることが重要です。
このように、主要な指標を理解し、それらを効果的に活用することで、ウェブサイトのパフォーマンスを大幅に向上させることができます。
まとめ
Google アナリティクスを使えば、ウェブサイトの訪問者の動きや人気のあるページを簡単に分析できます。
まず、アカウントとプロパティを作成し、トラッキングコードを設置することで、データ収集が始まります。
次に、レポートを使って、訪問者の数や行動、ページビュー数などを確認しましょう。
主要な指標としては、訪問者数(ユーザー数)、閲覧ページ数(ページビュー数)、サイトをすぐに離れた人の割合(直帰率)などがあります。
これらのデータをもとに、ウェブサイトのどこを改善するべきかがわかります。
例えば、直帰率が高い場合は、コンテンツの質を上げる、ページの読み込みを速くするなどの対策が必要です。
また、ユーザー数やページビュー数を増やすためには、魅力的なコンテンツを作り、効果的なマーケティングを行うことが大切です。
Google アナリティクスを活用することで、ウェブサイトのパフォーマンスを向上させ、訪問者にとってより良い体験を提供できるようになります。
これから始める方も、ぜひ基本的な設定と指標の見方を覚えて、ウェブサイトの分析に役立ててください。