
ブログやWebサイトを運営していると「パーマリンク」という言葉を見ることがあります。
なんとなく使っているけれど設定の決め方がわからない方も多いはずです。
パーマリンクは検索順位やユーザーエクスペリエンスに関わる重要な要素です。
この記事ではパーマリンクの概要を初心者の方にもわかるように論理的に説明します。
設定方法やおすすめの構成もご紹介しますので是非最後までお読みください。
パーマリンクとは?基本の意味とSEOへの影響を解説

パーマリンクは「記事の住所」のようなもの
パーマリンクとはWebサイトの各ページに固定で割り当てられるURLのことを指し、「パーマネントリンク(Permanent Link)」の略称です。
これは恒久的なリンクという意味で、ブログの記事や新規のニュースページなど、それぞれの内容に一つずつ設定されます。
インターネット上のページは、閲覧者が正しくたどり着くための住所が必要であり、その役割を果たすのがURLです。
パーマリンクは、ページの内容を一目でわかるように設計することが理想とされます。
意味のない数字や記号が並んでいるとユーザーにも検索エンジンにも理解されにくくなるため、論理的に整理された構造が重要です。
なぜパーマリンクが検索順位に関係するのか
検索エンジンはURL構造をページ評価の一要素として扱っています。
特にGoogleは、URL内の単語を参考資料のように読み取り、ページ内容を理解します。
以下のような理由でパーマリンクはSEOに影響します。
- URLに関連キーワードが含まれていると、検索エンジンがページ内容を理解しやすくなる
- シンプルで意味のあるURLは、ユーザーにも覚えてもらいやすく信頼されやすい
- 不必要に長く複雑なURLは、評価されにくくなることがある
たとえば「https://sample.com/p=123」というURLよりも、
「https://sample.com/blog/permalink-setting」の方が直感的にわかりやすく、検索上位を狙う際にも有利です。
現在はGoogleもURLの明確さを重視する傾向が続いており、ロングテールキーワードを自然に組み込むことも推奨されています。
パーマリンクの「見た目」がユーザーに与える印象
URLは検索結果に表示される場合があり、見た目の整理具合がクリック率に影響します。
以下の例を見てください。
- https://example.com/id=5687abc
- https://example.com/blog/seo-permalink-guide
後者はSEO関連のhow to記事であることがすぐにわかり、クリックされやすいです。
パーマリンクの整備はユーザーエクスペリエンスを向上させ、SNSシェア時の印象にも大きく影響します。
自社のWebサイトを運営する場合、URL設計もブランドの一部と考えて慎重に決めることがポイントです。
難しく考えなくてOK!まずは仕組みを知ろう
パーマリンク設定は専門的に見えますが、実際にはWordPressの編集画面から簡単に変更できます。
新規投稿の際はデフォルト設定のままにせず、自分で意味のあるスラッグを付けましょう。
ただし、公開後に変更すると旧URLからのアクセスが切れるため、リダイレクト設定が必要です。
初めて設定する方は次の点を意識してください。
- URLは短く、シンプルにする
- 英単語を使い、スペースや記号は避ける
- ページの内容がわかる単語を入れる
- 公開後はできるだけ変更しない
この基本ルールを守ることで、SEOにもユーザーにもわかりやすい構造が作れます。
2023年以降のGoogleの仕様では、URLの明瞭さや一貫性が評価対象に含まれており論理的な構成を意識することが重要になっています。
WordPressにおけるパーマリンク設定の方法と初期状態

WordPressの初期パーマリンク設定はどうなっている?
WordPressをインストールした直後は「?p=123」のような数字だけの形式が自動設定されています。
これは記事のIDを表しているだけで、どんな内容かがまったくわかりません。
このままでは検索エンジンも訪問者も内容を判断しづらく、SEOの観点からも不利です。
そのため、初期設定をそのまま使わず、意味のあるURL構造に変更することが推奨されています。
特に現時点ではGoogleがURLのわかりやすさを重視する傾向が強まっており、論理的でシンプルなURL設計が評価されやすいです。
初期状態のまま記事を公開すると後から変更した際に古いリンクが無効になり、アクセスが減るリスクがあるため注意が必要です。
初期段階でしっかり整えることが、長期的な運営に役立ちます。
記事を公開する前に見直すべき設定画面の場所
パーマリンク設定はWordPress管理画面から簡単に変更できます。
手順は次の通りです。
- WordPress管理画面にログイン
- 左側メニューの「設定」をクリック
- 「パーマリンク設定」を選択
この画面では投稿ページや固定ページのURL構造を選択できます。
初期状態では「基本」形式が選ばれていますが、SEOや見た目の観点では「投稿名」形式が良いでしょう。
URLに投稿名(postname)を含めることで内容がわかりやすくなり、検索上位を狙いやすくなります。
設定後は必ず「変更を保存」ボタンをクリックして反映させましょう。
URL構造を変える前に確認しておきたいこと
パーマリンクはいつでも変更できますが、公開済みの記事では慎重な対応が必要です。
外部サイトやSNSにシェアされているURLを変更するとリンク切れが発生します。
変更する前に次の点を確認してください。
- 記事の公開前かどうか
公開前なら自由に変更可能 - 外部リンクやSNSでシェアしていないか
リンクが多い記事のURL変更は避けるのが無難 - 変更後にリダイレクトを設定するか
旧URLから新URLへ自動的に移動させる設定が必要
301リダイレクトの設定により、旧URLの評価を新URLに引き継げます。
WordPressでは「Redirection」などのプラグインを使うと、コードを編集せず簡単に設定できます。
SEO代行業者やコンサルティングサービスでも、こうした設定を資料としてhow to形式で提供するケースが増えています。
SEOに最適なパーマリンクの決め方と重要なポイント

検索エンジンに伝わりやすいURLの特徴とは
パーマリンクを考えるうえでまず意識したいのは、検索エンジンに論理的かつ正確に内容を伝えられるURLになっているかどうかです。
検索エンジンはページ内容を判断する際、本文だけでなくURLの文字列も参考資料として解析します。
特にGoogleは、URLに含まれる単語がページのテーマと一致しているかを評価要素の一つとして扱っています。
検索エンジンに伝わりやすいURLの特徴は以下の通りです。
- 短く簡潔である
- 意味のある単語が使われている
- ページ内容を連想しやすい構造になっている
- 記号や複雑な数字が含まれていない
たとえば「/seo-tips」や「/web-marketing-guide」のようなURLは、どんなテーマのページかがひと目でわかり、検索エンジンにもユーザーにも好まれる傾向があります。
キーワードを入れるときの注意点
パーマリンクにキーワードを含めることで、ページ内容をより明確に検索エンジンへ伝えることができます。
しかし、詰め込みすぎると逆効果となるため慎重な設計が求められます。
以下のポイントを参考にしてください。
- 1ページにつき1つのキーワードを意識する
詰め込みすぎは不自然に見えます - 単語同士はハイフン(-)でつなぐ
読みやすさが向上します - ページの内容と合っている言葉を使う
クリック後の印象とズレると離脱されやすくなります - ロングテールキーワードを意識する
より具体的な検索ニーズに対応しやすくなります
例えば、Web広告についての記事なら「/web-ads-basics」など、誰が見ても想像しやすく、かつ検索エンジンにテーマが伝わる表現にすると良いです。
パーマリンクはSEO設定の中でも基本構築に関わる項目です。
無理に複数のキーワードを詰め込まず、1つのテーマに沿って論理的に設定することがポイントです。
日本語よりも英語?どの表記がいいのか解説
WordPressでは記事タイトルをもとに自動的にパーマリンクが生成されますが、日本語タイトルを使用している場合、日本語URLがそのまま反映されることがあります。
しかし、多くのブラウザやSNSではエンコードされ
「%E3%82%84%E3%81%BE%E3%81%AD%E3%81%93 」
のような長い記号列に変換されてしまうことがあります。
これではユーザーにも検索エンジンにも内容が伝わりづらく、リンクのクリック率にも影響します。
そのため、以下の方法で整えることが推奨されています。
- 英語で意味を表す単語に置き換える
- ローマ字ではなく英単語を使う(例:/yamaneko → /wildcat)
- ロングテールキーワードを活かして具体的なテーマを示す
日本語URLのままでも動作はしますが、英語表記の方がSNS共有時やアクセス解析で扱いやすくなります。
自社メディアやオウンドメディアを運営する場合にも、英語表記の方が資料整理やコンテンツ分類に向いています。
無駄な単語や記号を避けるコツ
パーマリンク作成時は、不要な単語や記号を避けることが大切です。
無駄な文字列が入るとSEOにもユーザーエクスペリエンスにも悪影響を及ぼします。
以下のような要素は省くようにしましょう。
- 「and」「the」「with」などの意味を持たない英単語
- スペース、アンダースコア(_)、記号(!, ?など)
- 関係ないカテゴリ名やタグを含める
これらを含むとエンコードが発生し、「%20」などの複雑な文字列に変換されることがあります。
特にGoogle Search Consoleの解析やAIによるコンテンツ分類では、URLの明確さが重要です。
やってはいけないパーマリンクの書き方と注意点

日付やカテゴリを含めるのはアリ?ナシ?
WordPressでは、パーマリンクに日付やカテゴリを自動で含める設定も可能です。
しかし、これにはいくつかの注意点があります。
- 日付入りのURL:古く見えるリスクがある
- カテゴリ入りのURL:カテゴリ名を変えたときにURLも変わってしまう
たとえば、以下のようなURLは管理上のリスクが高くなります。
- /2022/07/10/permalink-guide
- /blog/seo/permalink-guide
こうした形式はニュースやキャンペーン記事など「発信日」に意味がある場合には適していますが、長期間読まれるオウンドメディアの記事には不向きです。
カテゴリ名を含める場合は、サイト構成を途中で変更しない前提で運用する必要があります。
どうしても使いたい場合はリダイレクトを設定するプラグインを活用し、旧URLへのアクセスを新URLへ自動転送させるようにしましょう。
意味のない文字列を使うと起こる問題
WordPressの初期設定では「?p=123」や「archives/357」など、内容をまったく表していないURLが設定されることがあります。
これをそのまま使ってしまうと、以下のような問題が起きやすくなります。
- 検索エンジンにページ内容が伝わらない
- クリック前に内容が判断できない
- SNSでシェアされても興味を引けない
- 内部リンク管理が複雑になる
SEOの観点では、URL内の単語も検索評価の一部として扱われます。
数字や記号だけでは評価対象になりにくいため、内容を示す英単語を含めることが重要です。
初心者がやりがちなミスとその防ぎ方
パーマリンクの設定は簡単そうに見えて、初心者がついやってしまう失敗が多くあります。
以下の点に注意することで、トラブルを防ぎやすくなります。
- URLに日本語をそのまま使ってしまう
文字化けや長くなる原因になります - 記号や数字だけのスラッグを使う
内容が伝わらずSEOにも弱くなります - 公開後にURLを変更してしまう
アクセスや評価が下がる恐れがあります - 長すぎるURLを設定する
シェアしづらくなり、印象も悪くなります - カテゴリを変えるときにURLの変化に気づかない
リダイレクト設定を忘れるとリンク切れになります
これらのミスを防ぐには、記事作成前にURL構造のルールを決めておくことが大切です。
自社サイトやオウンドメディアでは全体で統一ルールを設けることでURL管理が容易になり、SEOの安定化にもつながります。
変更時にやっておくべき対処とは
どうしてもURLを変更する場合は、次の対応を必ず行いましょう。
- 301リダイレクトを設定する
旧URLから新URLへ自動的に転送させる処理 - サイトマップを再生成・再送信する
検索エンジンに新しい構造を正しく伝えるため - 内部リンクの見直しを行う
自分のサイト内に古いURLが残っていないか確認する - Google アナリティクスやサーチコンソールで動作確認する
アクセス状況の変化をチェックするため
「Redirection」などのプラグインを利用すれば、コード編集をしなくても簡単に設定できます。
.htaccessを直接編集する方法もありますが、構文を誤るとサイトが表示されなくなるため初心者や非エンジニアの方は避けた方が安全です。
後から後悔しないために決めておくべきこと
パーマリンクは一度公開すると修正が難しく、変更による影響も大きいため事前設計が重要です。
特に以下の点を整理しておくと安心です。
- サイト全体で統一したルールを作る
投稿名ベースにするのか、カテゴリを含めるのかなどをあらかじめ決めておく - 記事ごとのスラッグ(URL末尾)にルールを設ける
キーワードの入れ方や語順などを揃える - 公開前に必ずURLを確認する
タイトル変更の影響などでスラッグが自動生成されていることもあるためチェックが必要 - 記事タイトルに頼らず、スラッグは自分で編集する
長すぎるときは短く調整する
一度URL変更でアクセス減少を経験すると、その重要性が実感できます。
構造を論理的に整えることで、検索エンジンと閲覧者の双方にとって理解しやすいWebサイトを作ることができます。
パーマリンクを変更する際のリダイレクト設定と301対応

「リダイレクト」ってなに?初心者向けに解説
Webサイトの構造を整理したり、パーマリンク(URL)を変更したりする際に、古いURLへアクセスしてきたユーザーや検索エンジンを自動で新しいURLへ誘導する仕組みを「リダイレクト」と呼びます。
これはSEOの基本ノウハウの一つで、正しく設定しないと検索評価を大きく失う原因になります。
たとえば次のような場面でリダイレクトは役立ちます。
- ページのURLをよりわかりやすい構造に変更した
- 古い記事を統合して新しい資料ページにまとめた
- サイト全体を再構築し、カテゴリを変更した
リダイレクトを設定しないままURLを変更すると「ページが見つかりません」と表示される404エラーが発生し、閲覧者の離脱や検索エンジンからの評価低下につながります。
ユーザーエクスペリエンスを維持するためにも、リダイレクト設定は必須です。
301リダイレクトの意味と使い方
リダイレクトには複数の種類がありますが、パーマリンク変更で使用するのは「301リダイレクト」です。
これは「恒久的に移動しました」という意味を持ち、旧URLの評価を新URLへ引き継ぐことができます。
Googleもこの設定を推奨しており、SEO代行会社やコンサルティングでも標準的な対応方法です。
301という数字はHTTPステータスコードで、サーバーから検索エンジンへ「今後はこの新URLを使用してください」という指示を送る役割を果たします。
手動で設定する場合は、.htaccessファイルに以下のような記述を行います。
Redirect 301 /old-page https://example.com/new-page
ただし、この方法は誤記入がサイトエラーの原因になるため、初心者の方はプラグインを利用するのが安全です。
旧URLから新URLへ正しく誘導する方法
リダイレクトを設定する際は、どの旧URLがどの新URLへ移動したのかを正確に整理しておくことが重要です。
特に記事数が多いサイトでは、対応漏れが起こるとSEO評価が分散してしまいます。
以下の手順を参考にしてください。
- 新旧URLの一覧をエクセルやスプレッドシートで整理する
- 内容の異なるページへ転送しない(関連性がないと評価が失われる)
- 削除するページは404処理を設定し、不要なリダイレクトは避ける
特にロングテールキーワードを扱うページでは、構成変更時に慎重な対応が必要です。
リダイレクトの整備は単なる引っ越し作業ではなく、検索評価を維持するための重要なSEO施策です。
リダイレクトの設定がSEOに与える影響
301リダイレクトを正しく設定すれば、旧URLの評価を最大限引き継ぐことができます。
設定を誤ると、Googleが新しいURLを別ページとして認識し、検索順位が急落するリスクがあります。
主なメリットは次の通りです。
- 旧URLの評価をできるだけ新URLに引き継げる
- リンク切れを防ぎ、閲覧者の離脱を抑えられる
- サイト全体の構築変更やリニューアルにも柔軟に対応できる
注意点として、複数回のリダイレクト(A→B→Cのようなチェーンリダイレクト)は避けることが重要です。
評価が分散し、インデックス速度も遅くなります。
301リダイレクトは必ず1回の転送で完結させましょう。
プラグインを使って簡単に設定するには?
WordPressでパーマリンクを変更した場合、リダイレクトの設定を自動化・簡素化できるプラグインが便利です。
代表的なプラグインには次のようなものがあります。
- Redirection
定番の無料プラグイン。UIがわかりやすく、複雑な設定なしで301リダイレクトが可能 - Rank Math
SEO機能が豊富なプラグインで、リダイレクト管理も含まれている - All in One SEO Pack
SEO設定と合わせてリダイレクト管理ができる総合ツール
これらのプラグインを使えば、設定画面で旧URLと新URLを入力し、「301」を選択して保存するだけで完了します。
特にRedirectionは自動的にURL変更を検出してリダイレクト設定を提案してくれるため、初心者にも安心です。
また、変更後はGoogleサーチコンソールを使って正しくリダイレクトされているか確認しましょう。
自社サイトやオウンドメディアを運営している場合は変更作業を記録として残し、今後の参考資料として管理しておくと効率的です。
canonicalタグとの違いと正しい使い分け方

canonicalタグって何のためにあるの?
canonical(カノニカル)タグは、検索エンジンに対して「このページが本来のオリジナルです」と伝えるためのタグです。
Webサイトには、見た目や内容がほぼ同じでもURLが違うページが複数存在することがあります。
canonicalタグを使うことで、「このURLを評価してください」と優先的に評価してほしいページを明示することができます。
次のような状況でcanonicalタグは役立ちます。
- URLの末尾にパラメータ(?utm_source=など)がついているページが複数存在する
- 同じ記事を複数のカテゴリやタグで公開している
- 印刷用ページやスマホ向けのページが別URLになっている
canonicalタグはHTMLのheadタグ内に次のような記述をします。
<link rel="canonical" href="https://example.com/sample-page">
この記述により、Googleは「https://example.com/sample-page」を正規ページとして扱い、他の重複URLは補助的な扱いになります。
結果として、ページ評価を1つにまとめ、SEO上の不利益を防ぐことができます。
パーマリンクとどう関係してくるのか
パーマリンクとcanonicalタグはどちらも検索エンジンとの「URLのやり取り」に関わる要素ですが、役割が異なります。
- パーマリンク
ユーザーや検索エンジンがアクセスする固定のURLそのものを決める設定 - canonicalタグ
同じ内容を持つページの中で、どれを「本物」として評価してもらうかを指定する仕組み
たとえば、同じ記事が以下の2つのURLで公開されている場合を考えてみます。
- https://example.com/blog/sample
- https://example.com/category/sample
どちらも同じ内容なら、canonicalタグを「https://example.com/blog/sample」に設定しておくことで、Googleに「このURLを評価してほしい」と伝えることができます。
Google公式のガイドラインでも、重複ページを管理する最適な方法としてcanonicalタグの使用が推奨されています。
初心者が混同しやすいポイントを整理
canonicalタグは便利な仕組みですが、設定を誤るとSEO評価を下げてしまうことがあります。
以下の点に注意しましょう。
- すべてのページに同じcanonicalを設定してしまう
→ Googleが正しいページを特定できず、全体の評価が低下します。 - 内容が異なるページにcanonicalを貼る
→ 不自然な設定とみなされ、インデックス除外される可能性があります。 - リダイレクトと混同して設定してしまう
→ canonicalは「評価をまとめる」ものであり、「ページを移動させる」仕組みではありません。 - 相互にcanonicalを貼り合う
→ 2ページがお互いを正規ページと指定すると評価が分散します。
canonicalタグは301リダイレクトとは異なり、ユーザーを別URLへ転送するものではありません。
評価をひとつに統合し、SEOの安定を保つための仕組みです。
設定時はGoogleサーチコンソールやSEOツールを活用し、重複ページが正しく統合されているかを確認することが重要です。
また、WordPressではRank MathやAll in One SEOなどのプラグインを使えばcanonicalタグの設定を自動化できます。
自社サイトのコンテンツ構築ルールに沿って慎重に設定し、論理的で一貫性のある運用を行いましょう。
まとめ
パーマリンクは、Webページの「住所」ともいえる重要な設定です。
URLを論理的に整理し、英単語で短くわかりやすく構成することで、検索エンジンにもユーザーにも理解されやすくなります。
SEOでは、シンプルで意味の伝わるURL構造が上位表示を狙ううえで欠かせない要素とされています。
WordPressでは「投稿名(postname)」形式を採用するのが一般的で、SEOにも管理のしやすさにも優れています。
新規記事を作成する段階でパーマリンクを整えることで、後からの修正やトラブルを防げます。
もしURLを変更する必要がある場合は、301リダイレクトを設定して旧URLの評価を新しいURLへ引き継ぐようにしましょう。
プラグイン「Redirection」などを使えば、初心者でも安全に設定できます。
また、同じ内容のページが複数存在する場合は、canonicalタグを使って検索エンジンに「どのURLを正規ページとして評価してほしいか」を明示することが大切です。
これにより評価の分散を防ぎ、SEOパフォーマンスを安定させることができます。
パーマリンクの最適化は一度設定すれば終わりではなく、サイト構築やリニューアルのたびに見直すべき項目です。
基本を理解し、参考資料を確認しながら慎重に設定を進めれば、誰でもわかる・使いやすいURLを構築できます。
初期段階で丁寧に整備しておくことが、長期的なWeb運営における大きなメリットとなります。
パーマリンクとURLの違いについては下記で詳しく紹介しています。




