Directになる理由
「Direct」は「ノーリファラー」とも呼ばれ、言葉の通り「リファラー=流入元」がない分類です。これは「どこから入ってきたのかわからない」ため、分析が非常に難しい流入です。言ってみれば「お店に急に来ていた」ようなものです。
ノーリファラーになる原因はいくつかあります。
①ブックマークや履歴からの訪問
②URLをブラウザのアドレスバーに直接入力した場合
③掲示板の書き込みリンクからの訪問
④SSLで暗号化されているページから、暗号化されていないページへ遷移した場合
⑤セキュリティソフトでサーバーへリファラ情報の送信を禁止している場合
⑥アプリケーション経由
⑦メール本文に記載されているリンクからの訪問
特に近年はスマホの普及により「⑥アプリケーション経由」からのノーリファラーが増えています。FacebookやTwitterなどの一部アプリを除き、LINEなどのスマホアプリからの流入はノーリファラーになります。
また、「⑦メール本文に記載されているリンクからの訪問」こちらも注意が必要です。
Webメール(GmailやYahoo!メールなど)を除き、パソコンインストール型ソフト(Windows Liveメール、Outlookなど)のメルマガ経由のリンクはEmailに分類されず、ノーリファラーになります。
様々なケースでノーリファラーに分類されますが、言葉の通り参照元が取れないため、分析が非常に困難です。
しかし、Directとは言え「どのページに流入してきたのか」は把握できます。つまり、想像にはなりますが「どのような意図によりDirectでやってきたのか」を推測する必要があります。
Directの見るべき視点
ノーリファラーの流入に「ランディングページ」と「デバイス」をかけ合わます。
- 「Googleアナリティクス > 集客 > すべてのトラフィック > チャネル > Direct」をクリックします。
[図表148]
- セカンダリディメンションで「デバイス カテゴリ」を選択します(図表149)。
[図表149]
- 以上で「どのページに」「どのデバイスで」直接流入しているのかを把握できるようになります。
[図表150]
Directはどのページランディングしているかが重要
Directはサイトや商品に興味を持ったユーザーがおこなったブックマークからの流入も多く占めるため、一般的にコンバージョン率は高くなります。
「パソコンでこのページにランディングしているということは、商品に興味があってブックマークして流入しているのではないか」
どのような意図で直接流入しているのかを考え、特にコンバージョン率が悪いページを見つけた時は「次のページへ遷移するための導線が悪いのではないか」を検討してみましょう。
※なお、「パラメーター」の技術を使うことで、本来Directに分類される一部流入を変更し、適切な分類へと仕分けることが可能です。パラターメーターについては後述します。