SNSでは過度な宣伝は厳禁
Facebook、Twitter、LINE、Instagram、最近ではSNSが重要な位置づけを示していますが、SNSで流入を増やす際は投稿内容に注意が必要です。
SNSは本来「コミュニケーションを楽しむための場所」です。そこで過度の営業活動をおこなうことはコミュニケーションの場を乱す行為となり、逆にユーザーからの評判(エンゲージメント)が下がる傾向にあります。
ひたすらに投稿されるリンク付きの営業投稿を見た時、あなたは何を感じますか?フォローはもちろん、知人や友人にシェアしたいとはなかなか思えないのではないでしょうか。
コミュニケーションという場を活かすには、ユーザーにとって有益な情報を発信することが求められます。
つまり、売上を狙った投稿よりもユーザーが興味を抱きやすい、求めている情報を投稿することで、フォローやシェア、そしてその先の流入とコンバージョンに結びついてくるということになります。
過度な投稿は印象を悪くするリスクがあります。
SNSの見るべき視点
どのSNSから、どのランディングページにやってきたのかを計測します。そのうえで、ユーザーがどのような利用シーンで、どのような意図で流入してきたのかを推測していきます。
また、SNSによりユーザーの利用シーンは異なります。つまり、SNSによって「評判の良いコンテンツ」が変わってくるということです。
[図表143]
Twitterは実名性が低く、リツイート機能により簡単にシェアできる点から、拡散力が高いことが特徴です。一方、匿名同士の交流が多く、投稿の信用度としては低い傾向にあるため、コンバージョン率はあまり高くない傾向にあります。
Facebookは原則実名登録ゆえ、シェアの信頼度は高まる傾向にあります。シェア機能により多くの拡散の期待はできますが、実名制のため、シェアしたいと思える投稿でなければシェア数の期待はできません。
LINEは実名制が高く、主に近い知り合い同士でコミュニケーションを取るクローズドなSNSです。拡散力は期待しにくいものの、信頼できる知人からのシェアには安心して興味を抱く傾向が高いです。コンバージョン率も高い傾向にあります。
Instagramは「リポスト」によるシェア機能は存在しますが、リポストまでに3ステップほど必要なため、TwitterやFacebookのように拡散力は望めません。しかし、実名性が低いため魅力的な写真を投稿できる方であればシェアの期待は持てます。
このように、各SNSによりユーザーの傾向は異なるため、今投稿しようとしている内容がどこに適しているのかを見極めて投稿しましょう。
ユーザーの声はサイトコンテンツの改善に活かす
時間帯をかけ合わせた分析もおこなうことで、さらに具体的にユーザーの利用シーンが見えてきます(図表144)。
[図表144]
SNSはユーザーの興味・関心の感情が顕著に現れる媒体です。つまり、ユーザーの「リアルな声」を聞けるということになります。
シェアされた際の投稿にユーザーの願望、例えば「◯◯だったら良いのに」「◯◯機能はついているかな?」があれば、その説明をサイトのコンテンツに反映するなど、積極的にユーザーの声をサイトの改善に活かすようにしましょう。