ユーザーがどの経路からWebサイトにアクセスしてきたかを知ることで、それに基づいた的確な施策を講じることができます。
ここでは、Googleアナリティクスの利用により得られるデータから、各経路の詳細に焦点を当てて解説します。
1.サイト流入経路分析の重要性
サイトの流入経路を分析することは、ユーザーの行動を理解する手掛かりとなります。
例えば、特定の情報やサービスを探してアクセスした検索エンジンからの流入と、興味を引くコンテンツに促されてアクセスしてきたSNSからの流入では、ユーザーの意図や期待が異なります。
この情報を基に、サイト内でのユーザーの行動やコンバージョンの予測が可能となります。
2.主なチャネルとその特性
GA4の左メニューから「レポート」を選び、「集客」の中から「ユーザー獲得」を選択すると各経路の詳細なデータを取得できます。
以下に、主なチャネルとその特性を紹介します。
1. Organic Search(自然検索)
Googleアナリティクス内の「Search Console > 検索クエリ」 から具体的な検索キーワードデータを取得し、トラフィックを引き寄せているキーワードやコンバージョンに繋がっているキーワードを把握しましょう。
2. Direct(直接流入)
サイトに直接アクセスされた数値です。
ブックマークからのアクセスが多くを占めており、Directの数が多いということは
リピーターの割合が高いことを示します。
新規ユーザーのDirectが多い場合は「スマホアプリからの流入」や「紹介記事からの流入」等、WebページのURLが直接記載されている箇所からの流入を疑いましょう。
3. Paid Search(検索広告)
4. Organic Social(SNSからの流入)
5. Referral(外部サイトからの流入)
6. Email(メールからの流入)
7. Display(ディスプレイ広告)
これらの経路ごとのユーザーの行動傾向を把握することで、マーケティング戦略やWebサイトの効果的な改善施策を考えることができます。
3.各経路からの流入が減少した場合の理由と対処法
ユーザーの動向は変化するものです。
季節、流行・トレンド、競合、経済的要因など、サイトの流入に影響を与える可能性のある要因は多岐にわたります。
以下は各経路からの流入が減少した場合、考えられる理由とそれに対処するための提案です。
1. Organic Search の流入減少
SEO最適化の不足キーワードの適切な選定や活用ができていない可能性があります。適切なキーワードリサーチを行い、サイトに関連する正確なキーワードを選定しましょう。また、モバイル対応が不足している場合や、キーワードとの関連性が低い場合、これらも表示順位の評価に影響する可能性があります。
2. Direct の流入減少
リピーターの減少既存ユーザーに対する特典やポイント制度の導入、特別感のある価値の付与を検討してみましょう。ブランド認知の不足広告やプロモーションを通じてブランド認知を高めましょう。より見込みの高いターゲットにリーチするよう、オーディエンスの設定内容も検討します。
3. Paid Search の流入減少
広告の品質スコアの低下リスティング広告がユーザーに対して魅力的でない場合、品質スコアが低下し、広告が表示されにくくなります。競合他社の広告活動の増加競合他社が広告予算を増やしたり、競合激化が進んだ場合、クリック単価が上昇し広告の表示頻度が低下する可能性があります。競合他社の動向を分析し、新しいキーワードや競争の低いキーワードを見つけ出すことで、広告の表示機会を増やしましょう。
4. Organic Social の流入減少
コンテンツの品質の低下提供しているコンテンツがユーザーにとって魅力的でないか、競合他社のコンテンツに比べて劣っている場合、リーチが低下する可能性があります。写真や動画、文章などのコンテンツの品質を向上させたり、新しい形式のコンテンツやアプローチの導入を検討しましょう。投稿頻度の低下過去に比べて投稿頻度が低下した場合、アルゴリズムによりコンテンツが採用されにくくなり、リーチが低下することがあります。投稿頻度を一定に保ち定期的に新しいコンテンツを提供することで、アルゴリズムによるリーチの低下を緩和できます。
5. Referral の流入減少
外部サイトの変化リンク元の外部サイトが変更された、閉鎖された、またはリンクが削除された場合、Referralが減少する可能性があります。提携している外部サイトとのコミュニケーションを強化し、提携の継続や新たなリンクの追加を検討しましょう。外部サイトの人気の低下リンク元の外部サイトが人気を失った場合、その影響でReferralが減少する可能性があります。新しい外部サイトとの提携やリンク機会を探し、多様なソースからのReferralを確保しましょう。
6. Email の流入減少
メールの品質とコンテンツ送信されたメールの品質が低下していたり、コンテンツがユーザーにとって魅力的でなくなった場合、開封率やクリック率が低下します。
継続的に魅力的なコンテンツの提供を行いましょう。
7. Display の流入減少
広告の品質不足ディスプレイ広告のデザインやメッセージが魅力的でない場合、クリック率が低下し、流入が減少する可能性があります。魅力的でクリエイティブなデザインとメッセージを採用し、ユーザーの興味を引く広告に改善しましょう。広告の過剰表示同じ広告が過剰に表示されると、ユーザーが広告に疲れや苛立ちを感じさせてしまい、クリック率が低下する要因となります。
広告の設定で同じユーザーに対しての広告表示回数を制限することが可能です。過剰な広告表示を避けましょう。
これらの対策を実施することで、各経路からの流入が向上する可能性があります。
以上参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
重要なのは改善策を実施した後も継続的にモニタリングし、データに基づいて戦略を調整していくことです。
変動する市場状況やユーザーの動向に対応するためには、継続的なデータ分析と改善サイクルが不可欠となります。
新しいトレンドや競合状況に対応する柔軟性をもち、戦略を最適化していくことが成功の鍵です。
「 Web作業に多くのリソースをさけない 」
「 プロにすべてを任せたい 」
\ そんな方へ! /
月額5万円から利用可能
解析特化型Webマーケティング支援サービス
『まるっとプラス』
▶詳細はこちら