SEO対策のやり方を基礎から解説|検索順位を改善する施策と進め方

Webサイト運用を成果につなげるには、現状のデータを把握したうえで課題に応じた施策を実行する取り組みが必要不可欠です。
単に記事を追加するだけでは、数値の変化や施策の成果を正しく判定できません。
分析を通じて課題が生じている工程を特定し、変更前後の結果を同じ条件で比べることが改善への近道になります。

本記事では、自社サイトでSEO対策を進める具体的な実行手順と、検索流入の変化を次の改善へ結び付ける見直し項目を詳しく紹介します。

SEO対策の基本と進め方の全体像

SEO対策の基本と進め方の全体像

SEO対策では、検索エンジンがページを処理する工程に沿って課題を特定する必要があります。
問題が生じた領域によって、取るべき対応が異なるためです。

この章では、検索結果に反映される過程と施策の役割を基準に、SEO対策の全体像を解説します。

検索エンジンがページを発見・登録・評価する仕組み

検索エンジンは、公開されたページをすぐに検索結果へ表示できるわけではありません。
ページを発見して内容を取得した後、検索用のデータベースへ登録し検索クエリに応じて表示順を決めます。

1 発見 既存ページからのリンクやXMLサイトマップを通じて新しいURLを見つける
2 クロール クローラーがURLへアクセスし、テキストや画像の情報を取得する
3 インデックス登録 取得した内容を解析し、検索結果へ表示できる情報として保存する
4 検索時の評価 検索クエリとの関連性やページの品質をもとに、表示するページと順位を決める

Search Consoleの画面上部に対象URLを入力すると、インデックス登録の状況を調べられます。
表示された結果に応じて、次の箇所を見直しましょう。

Search ConsoleのURL検査結果
Search Consoleの表示 見直す箇所
URL が Google に登録されていません 「ページのインデックス登録」に表示された理由
検出 – インデックス未登録 内部リンク・XMLサイトマップ・サーバーの応答
クロール済み – インデックス未登録 ページ内容・重複URL・canonical・noindex
URL は Google に登録されています 検索意図との一致・情報の不足

用語メモ

XMLサイトマップ

検索エンジンに対してサイト内のページ構成や更新情報を効率的に伝え、クローラーの巡回を促すためのファイル

canonical

サイト内に重複・類似するページがある場合に、検索エンジンに評価させたい正規のURLをひとつに定めて指定するためのHTMLタグ

noindex

価値の低いページなどを検索結果に表示させない(インデックスに登録させない)ように、検索エンジンへ直接指示するHTMLタグ

登録済みであっても、実際に対象クエリで検索結果に表示されない場合は、ページ内容が検索意図と一致しているか、情報が不足していないかを確認してください。

コンテンツ・内部・外部・テクニカルSEOの役割

SEO対策は、主に4つの領域へ分けられます。
各領域で対象となる問題は次のとおりです。

領域 主な役割 起こりうる課題
コンテンツSEO 検索意図に合う情報を設計・作成する 回答不足・情報の古さ・独自性不足
内部SEO ページ同士の関係とサイト内の導線を整える 階層の不整合・内部リンク不足・重要ページの孤立
外部SEO 外部サイトから被リンクやサイテーションを得る 関連性の低い被リンク・外部サイトからの言及不足
テクニカルSEO 検索エンジンがページを取得・解析・登録できる技術条件を整える クロールの阻害・インデックス制御の不備・重複URLへの対応不足

これら4つの領域は、互いの役割を代替することはできません。
たとえば、インデックス登録を妨げる設定のまま記事を追加し続けても、技術的な問題は解決しません。

石本 憲貴 石本 憲貴
施策は、課題が属する領域に合わせて選ぶことが重要です!

成果が現れるまでの期間と評価単位

SEO対策の成果は、施策を実施した日から一律の期間で判定することはできません。
変更内容がインデックスへ反映されたことを確かめた後、比較に必要なデータが蓄積した時点から評価を始めます。
反映までの時間は、サイトのクロール頻度や変更範囲によって異なります。

変更内容ごとの評価単位と、成果を評価し始める条件は以下のとおりです。

1ページの本文やタイトルを変更した場合
成果を評価する単位 対象URL
成果を評価し始められる時期 変更内容がインデックスへ反映され、変更前と同じ長さの期間で数値を比較できるようになった後
狙っている検索語句に合わせて1ページを変更した場合
成果を評価する単位 対象URLと検索語句
成果を評価し始められる時期 変更内容がインデックスへ反映され、その検索語句の表示回数やクリック数が蓄積した後
カテゴリや内部リンクなど複数ページを変更した場合
成果を評価する単位 影響を受けるページ群
成果を評価し始められる時期 変更したページへの反映が進み、同じ集計期間の数値を比較できるようになった後

成果は、変更前後で対象ページと集計期間を同じ条件にして判断します。
サイト構造を変更した場合は、各URLへの反映状況を確かめ対象ページ群の数値を同じ集計期間で比べましょう。

SEO対策のやり方を決める現状分析

SEO対策のやり方を決める現状分析

Webサイトの成果を伸ばすには、現状のアクセスデータと事業目標の差を正確に把握し、改善すべきページを特定する手順から着手します。
数値が伸び悩む原因をうやむやにしたまま施策を重ねても、望む改善効果を得ることは困難です。
事業への影響度や実施工数を比較して優先順位を定めない限り、限られたリソースで成果を最大化することはできません。

以降では、検索流入やコンバージョンの変化からボトルネックを読み解き、取り組むべき改善策を選び分けるための確認ポイントを詳しく解説します。

現状の検索流入・順位・コンバージョン

SEO対策を始める前に、検索結果への表示からコンバージョンまでの各数値を調べ、成果目標との差が大きい箇所を特定しましょう。
検索流入が少ないページと、流入後にコンバージョンへつながらないページでは改善の方向が異なります。

検索流入が伸びない原因を特定するため、主に以下の項目を確認します。

✓ 表示回数・平均掲載順位 検索結果に十分表示されているか
✓ クリック数・クリック率 検索結果の表示がサイトへの訪問につながっているか
✓ 自然検索セッション数 検索経由の訪問数が減っていないか
✓ コンバージョン数・コンバージョン率 訪問が問い合わせや購入につながっているか

季節によって検索需要が変わる場合は、前年の同じ時期との比較が適切です。
具体的な会社名やサービス名を含む検索と一般的な検索クエリでは数値が変化する理由が異なるため、別々に集計しましょう。

数値の変化から原因を絞り込む

検索流入やコンバージョンが伸びない場合は、数値の変化に応じて次の箇所を調べます。

−
平均掲載順位が下がり、表示回数も減っている → 検索する人が求める内容とのズレ・情報の古さ・競合ページとの差を確認する
−
平均掲載順位は変わらず、表示回数が減っている → 検索される回数の季節変化や、表示されていた検索語句の変化を調べる
−
表示回数と平均掲載順位は変わらず、クリック率が下がっている → タイトル・検索結果に表示される説明文に改善余地がないかを確認する
−
自然検索セッション数は変わらず、コンバージョン率が下がっている → ページ内容・商品やサービスの説明・申し込みまでの導線を確認する

一時的な数値の増減と区別するため、同じ変化が複数の期間で続いているかを確かめてから改善対象を決めることも大切です。

SEOキーワードの調査方法と優先順位

SEOキーワードの調査方法と優先順位

SEOキーワードは、検索する人の目的と自社の商品やサービスとの関連性を基準に選ぶことが大切です。

この章では、キーワードごとの特徴と競合状況を比べ、優先順位を決めて対象ページへ割り当てるまでの考え方を解説します。

検索意図の分類

検索意図は、Googleが提唱するユーザーの行動モデルに基づき、大きく「BUY/KNOW/DO/GO」の4つに分類して考えるのが一般的です。

例えば、同じ「美容院」に関する検索でも、求めている情報や行動によって適したページは異なります。

「BUY/KNOW/DO/GO」の四つ
BUYクエリ(利用・購入したい)
検索語句の例 「美容院 カット 料金」「美容院 トリートメント おすすめ」
求められる情報 料金・メニュー・店舗を選ぶための情報
KNOWクエリ(情報を知りたい)
検索語句の例 「美容院 行く頻度」「ヘアカラー 長持ち 方法」
求められる情報 疑問への回答・方法・基礎知識
DOクエリ(行動したい)
検索語句の例 「美容院 予約」「美容院 カット 予約」
求められる情報 予約方法・空き状況・利用までの手順
GOクエリ(特定の場所へ行きたい)
検索語句の例 「美容院 渋谷」「(具体的な店舗名) 営業時間」
求められる情報 所在地・営業時間・店舗の公式情報

BUYクエリとDOクエリは、検索語句だけでは区別しにくいことがあります。
料金や店舗の比較を求める検索はBUYクエリ、予約や申し込みを目的とする検索はDOクエリとして考えましょう。

石本 憲貴 石本 憲貴
検索意図の見極めが難しい場合は、実際にその語句で検索し、上位ページの傾向を分析しましょう!
共通して表示されるページから、ユーザーが本当に求めている答えを推測できます。

検索需要・競合性・事業との関連性

キーワードの優先順位は、まず自社の商品やサービスと関係が深い語句を選びます。
その後、検索される回数と上位表示の難しさを比べて、対策する順序を決めましょう。

優先順位を決めるときに参照する情報は、次のとおりです。

観点 参照する情報 優先順位の決め方
事業との関連性 検索する人の悩みと、自社の商品やサービスで解決できる内容 関連性が高い語句を優先する
検索需要 同じ地域と集計期間で調べた検索数 関連性が高い語句の中から、検索需要が見込める語句を優先する
競合性 上位ページの種類・内容・運営元と、自社で作成できるページ 上位ページと比べて、検索意図に合うページを作成できる語句を優先する

これら3つの観点をこの順序で確認することで、検索数の多さだけに偏らず、事業との関連性や上位表示の難易度を踏まえた優先順位を決めることができます。

ビッグキーワードとロングテールキーワードの使い分け

ビッグキーワードは検索需要が大きく、複数の検索意図を含みやすい語句です。
ロングテールキーワードは検索需要が比較的小さく、条件や目的が具体的な語句を指します。

両者の使い分けは次のとおりです。

ビッグキーワード
例 「歯医者」「虫歯」
特徴 検索需要が大きく、複数の検索意図を含みやすい
ロングテールキーワード
例 「歯医者 虫歯治療 費用」
特徴 検索需要は比較的小さく、求める情報が具体的

ビッグキーワードをサイトの軸となるカテゴリページへ配置し、ロングテールキーワードを具体的な疑問へ答える個別記事へ割り当てる運用がおすすめです。
役割に応じて語句を区別して配置すれば、1つのページ内で異なる検索目的が混在する心配はありません。

キーワードと対象ページの対応付け

同じ検索目的を持つキーワードは、基本的に一つのページにまとめましょう。
一方、表現が似ていても「読者の求める答え」や「上位ページの種類」が異なる語句については、ページの目的が混在しないよう別のページに分けて扱うことが大切です。

ページを決める手順は次のとおりです。

1 検索結果の確認
似た語句で検索し、上位に表示されるページが答えている内容を比べる
2 語句のグループ化
同じ検索意図を持つ語句を一つのグループにまとめる
3 既存ページの割り当て
各グループの検索意図に合う既存ページを選ぶ
4 重複ページの整理
同じグループに合うページが複数ある場合は中心となるページを一つ決め、ほかのページは統合するか役割を分ける
5 新規ページの作成
検索意図に合う既存ページがない場合に限り、新しいページを作成する

同じ検索目的を持つ語句を一つのページにまとめると各ページの役割が明確になり、似た内容のページが重複するのを防げます。

競合ページを分析して必要な情報を整理する

競合ページを分析して必要な情報を整理する

競合ページの分析では、上位ページに共通する情報と自社ページに不足している回答を分けて整理することが必要です。
ここでは、検索する人の疑問を基準に競合ページとの差を比べ、自社ページへ追加する情報と見直す箇所を決める方法を解説します。

上位ページに共通する疑問を調べる

前章で整理した検索意図をもとに、上位ページがどのような答えや情報を示しているかを比較してみましょう。
比較する項目は次のとおりです。

見出しから読み取れる検索者の疑問
その疑問に対して示す具体的な答え
商品やサービスを比べて選ぶために必要な情報
疑問への答えを知った後に生じる新たな疑問

上位ページとの情報差を踏まえ、ページの役割と見出しの順序を組み立てましょう。

競合ページとの差を整理する

自社ページに不足している内容を特定するため、自社ページと上位ページの回答内容や掲載情報を、次の観点から比較・検証します。

比較する観点 上位ページで比べる内容 自社ページでの対応
検索意図への回答 検索する人の主要な疑問に答えているか 不足している疑問への回答を追加する
情報の具体性 判断に必要な条件や手順が示されているか 判断条件や手順を具体的に示す
情報の正確さ 根拠となる情報と説明内容が一致しているか 根拠と照らし合わせて誤りを修正する
情報の更新状況 現在も有効な内容か 古い情報を修正する
独自性 自社の経験やデータに基づく情報があるか 検索意図に関係する独自情報を加える

競合ページとの差は、検索する人の疑問に対して、必要な情報を用いて十分に答えられているかを基準に判断することが重要です。

ページごとのSEO設定と公開前の確認

ページごとのSEO設定と公開前の確認

ページを公開する前には、検索結果で伝える内容とページを開いた後に得られる情報のズレを防ぐ必要があります。
この章では、記事の各要素を点検する項目を解説します。

タイトル・H1・メタディスクリプションの設定

タイトル・H1・メタディスクリプションは、検索結果やページ内で主題を伝える要素です。
それぞれの役割を踏まえ、検索する人が求める情報を示しましょう。

タイトル
主な役割 検索結果でページの主題を伝える
設定時の考え方 検索意図に対する答えが分かる表現にする
H1
主な役割 ページ内で本文全体のテーマを示す
設定時の考え方 タイトルと主題をそろえ、本文の中心が分かる表現にする
メタディスクリプション
主な役割 検索結果でページ内容を要約する
設定時の考え方 ページから得られる情報を、本文の内容に沿って簡潔に伝える

タイトル、H1、メタディスクリプションでは、別の検索目的に向けた情報を混在させないことが大切です。

URLと画像の設定

URLと画像の設定では、検索エンジンと読者がページの内容を理解できる表現を使います。

たとえば花屋のページなら、URLは「flower-delivery-tokyo」のように、内容が分かる短い英単語をハイフンでつないだ文字列が適切です。
画像には「red-rose-bouquet.jpg」のようなファイル名を付け、代替テキスト(※)には「赤いバラを使った誕生日向けの花束」のように、画像から伝わる情報を具体的に設定しましょう。

用語メモ

代替テキスト

画像の内容を検索エンジンや音声読み上げブラウザなどに正確に伝えるために設定する説明文のこと

花屋のページの例

設定時に見る項目は次のとおりです。

設定箇所 設定内容 注意点
URL ページの内容が推測できる簡潔な文字列 公開後に変更する場合は、旧URLから新URLへの転送設定と内部リンクの更新を行う
画像ファイル名 画像の内容が分かる簡潔な文字列 意味のない数字や記号だけの名前を避ける
代替テキスト 画像から伝わる情報を文章で示す 装飾目的の画像には、空のalt属性(※)を設定する
画像サイズ 表示寸法とファイル容量をページに合わせて調整する 表示に必要な大きさを超える画像や、容量の大きい画像を使用しない

用語メモ

alt属性

HTMLの画像タグ(<img>)の中で、画像の内容を説明する「代替テキスト」を指定・記述するための属性のこと

URLと画像の設定をページ内容にそろえることは、利用者と検索エンジンの双方へ情報を正確に伝えるうえで重要です。

公開前の確認項目

公開前には、誤字やリンク切れ、インデックス設定、ページ間の重複がないかを確認します。

主な項目は次のとおりです。

誤字や情報の古さを補正
正しい表記や最新の情報へ書き換える
リンク切れによる障害を防止
正しいURLへ修正するか不要なリンクを外す
検索結果への非表示を回避
意図しないnoindex設定を解除する
ページ間の役割重複を解消
中心となるページを定めるか回答範囲を切り分ける
類似ページによる評価分散を抑止
ページを1つへまとめるか正規URLを指定する

不備が見つかった箇所を適切に修正し、検索エンジンと読者の双方へ正しく情報が伝わる状態に整えましょう。

サイト構造と内部リンクの改善

サイト構造と内部リンクの改善

サイト構造の改善では、各ページの役割とページ間の移動経路を対応させることが重要です。
カテゴリ、階層、内部リンクを同時に見直すと、読者と検索エンジンの双方が情報の関係をたどりやすくなります。

以下では、ページの配置とリンクの設計を見直す際の考え方を項目ごとに解説します。

カテゴリとページ階層

トップページ、カテゴリページ、詳細ページには、それぞれ異なる役割があります。
各ページの役割を分けることで、サイト内の情報をテーマごとにまとめられます。

トップページ
主な役割 サイト全体の入口として主要な情報へ案内する
階層での位置 最上位
カテゴリページ
主な役割 関連するページをテーマごとにまとめる
階層での位置 中間
詳細ページ
主な役割 個別の商品やサービス、情報を詳しく説明する
階層での位置 下位

カテゴリを細かく分けすぎると内容の少ないカテゴリページが増え、目的のページまでの階層も深くなってしまいます。

石本 憲貴 石本 憲貴
関連する内容を扱うページは、読者が探すテーマごとにカテゴリとしてまとめましょう!

内部リンクとアンカーテキスト

内部リンクは、同じサイト内にある関連ページをつなぐリンクです。
内部リンクを設置するときは、本文中で読者が必要とする補足とリンク先で扱う情報を対応させる必要があります。

内部リンクとアンカーテキスト
本文の文脈 向いているリンク先
用語や前提の補足が必要な箇所 用語や基礎知識を詳しく説明するページ
手順の一部を詳しく説明する箇所 個別の作業方法を扱うページ
課題に対する対応を示す箇所 改善方法や対処手順を扱うページ
関連する選択肢を示す箇所 関連する商品ページやサービスページ

アンカーテキストには「こちら」だけを使わず、リンク先で得られる情報が分かる語句を入れましょう。
本文との関連性が高いリンク先を選び、読者が次に必要とする情報へ進める状態にすることが重要です。

グローバルナビゲーションとパンくずリスト

グローバルナビゲーションは、サイト内で繰り返し参照される主要ページへの入口です。
パンくずリストは、現在のページがどの階層に属するかを示し上位ページへ戻る経路を作ります。

グローバルナビゲーションとパンくずリスト

主要ページへの移動を担うグローバルナビゲーションと、現在位置や上位階層への経路を示すパンくずリストを役割に応じて設けることで、サイト内の移動経路が明確になります。
グローバルナビゲーションの項目名とリンク先は、カテゴリ名や各ページの役割と対応させましょう。

グローバルナビゲーションとパンくずリストを見直すときは、次の点を確認します。

✓ 項目名の分かりやすさ 項目名からリンク先の主題を判断できるか
✓ リンク先との一致 項目名とリンク先のページ内容が一致しているか
✓ 階層構造との一致 サイト内のページ階層やカテゴリ構成と矛盾していないか
✓ リンクの有効性 各リンクが正しいページにつながり、検索エンジンがたどれる状態になっているか

これらを整えることで、検索エンジンがページ同士の関係やサイト内の階層を把握しやすくなります。

重複ページと低品質ページの統合

同じ検索目的に答えるページが複数あると、検索エンジンがどのページを評価すべきか判断しにくくなります。
内容が似ているページは検索目的や掲載内容を比較し、中心となるページへ統合できないかを検討しましょう。
情報量が少ないページも一律に削除せず、そのページに独自の役割があるかを見極めることが重要です。

ページの状態に応じた対応は、次のとおりです。

−
同じ検索目的に答えるページが複数ある → 中心となるページへ内容を統合する
−
独自の役割はあるが情報が不足している → 必要な内容を補い、ページの役割を明確にする
−
独自の役割がなく、閲覧や検索流入もほとんどない → 削除またはほかのページへの統合を検討する
−
ページの統合によって旧URLを使用しなくなる → 旧URLから統合先ページへ転送する

ページを統合するときは各ページの有用な情報を残し、統合先の内容が検索する人の疑問へ十分に答えられる状態に整えましょう。

クロールとインデックスを整えるテクニカルSEO

クロールとインデックスを整えるテクニカルSEO

検索エンジンがページを適切に扱うには、URLを“発見・クロール・インデックス登録できる状態”へ整える必要があります。

各設定の役割を踏まえ、検索エンジンへ伝える内容に矛盾がないかを見ていきましょう。

クロール状況とインデックス登録

検索結果に表示されないページは、URLの発見・クロール・インデックス登録のうち、どの工程で止まっているかを見極めることが重要です。

個別ページの状態は、Google Search Console上部の検索欄に対象URLを入力して確認できます。(URL検査)

URL検査
Google Search Console 公式はこちら

表示されたインデックス登録の状態と除外理由をもとに、必要な対応を判断しましょう。
表示された理由と対応の関係は、次のとおりです。

ページの状態 主な対応
URLが発見されていない XMLサイトマップ(※)への掲載状況と内部リンクの有無を点検する
robots.txt(※)によってクロールが制限されている 検索結果へ表示させるページであれば、該当する制限を解除する
noindex(※)によって除外されている 検索結果へ表示させるページであれば、noindexを解除する
リダイレクト(※)が設定されている 転送先を確かめ、内部リンクとXMLサイトマップのURLを転送先へ変更する
別のURLが正規ページとして扱われている canonicalタグ(※)の指定先とサイト内で使用するURLをそろえる
URLが404(※)を返している ページを復旧するか、代替ページがある場合は転送を設定する
サーバーエラーで取得できない エラーの原因を修正し、正常な応答が返る状態へ戻す
インデックス登録されている インデックス登録に関する対応は不要と判断する

用語メモ

XMLサイトマップ

検索エンジンに対してサイト内のページ構成や更新情報を効率的に伝え、クローラーの巡回を促すためのファイル

robots.txt(ロボッツテキスト)

検索エンジンのクローラーに対して、サイト内のどのURLやファイルにアクセスしてよいか(またはアクセスを制限するか)を制御するためのファイル

noindex(ノーインデックス)

特定のページを検索結果に表示させない(インデックスに登録させない)ように、検索エンジンへ直接指示するHTMLタグ

リダイレクト

アクセスされた古いURLから新しい別のURLへ、閲覧しているユーザーや検索エンジンのクローラーを自動的に転送する仕組みのこと

canonicalタグ(カノニカルタグ)

サイト内に重複したり類似したりするページがある場合に、検索エンジンに評価させたい「正規のURL」をひとつに定めて指定するためのHTMLタグ

404

ユーザーがアクセスしたURLに対して、ページがすでに削除されているかURLが間違っているなどの理由で「ページが存在しない」場合にサーバーが返すエラーコード

修正後は、指摘された問題が解消され、対象URLが意図した通りにクロールまたはインデックス登録されたことを確認してから、検索結果への反映を待ちましょう。
工程ごとに状態を捉えることで、原因と合わない対応を避けられます。

XMLサイトマップとrobots.txt

XMLサイトマップとrobots.txt、両者の設定が矛盾していないかは次の項目から点検できます。

✓ XMLサイトマップの掲載URL 公開中で、検索結果に表示させたい正規URLが含まれているか
✓ noindexページ noindexを設定したURLがXMLサイトマップに含まれていないか
✓ リダイレクト済みURL リダイレクト済みの旧URLがXMLサイトマップに残っていないか
✓ クロールの許可 robots.txtが検索結果に表示させたいページのクロールを遮断していないか
✓ CSS・JavaScript ページを正しく表示するために必要なファイルがrobots.txtで遮断されていないか
✓ noindexの読み取り noindexを設定したURLがrobots.txtで遮断され、検索エンジンがnoindexを確認できない状態になっていないか

XMLサイトマップは巡回を促す入口に使い、robots.txtはクローラーがリクエストできる範囲の調整に用いると設定の矛盾を防ぐことができます。

重複ページと低品質ページを整理する

同じ内容を扱うページが複数あると、検索エンジンがどのURLを優先すべきか判断しにくくなります。
各ページの役割を確認し、残すページ、統合するページ、削除するページに分けましょう。

ページの状態に応じた適切な対応方法は、以下の通りです。

ページやURLの状態 適した対応 対応後の扱い
類似ページを公開したまま残す canonicalタグを設定する 優先して評価してほしい正規URLを検索エンジンへ伝える
URLを変更し、旧ページを廃止する 301リダイレクトを設定する 旧URLから新URLへ恒久的に転送する
一時的に別のページを表示する 302または307リダイレクトを設定する 元のURLを残したまま、一時的に別のURLへ転送する
複数の旧ページを一つに統合する 各旧URLに301リダイレクトを設定する それぞれの旧URLから統合先へ直接転送する
必要性が低く、代わりとなるページもない ページを削除する 削除したURLで404または410を返す

301リダイレクトは、URLの変更やページの統合など、転送先を今後も使用するときに設定します。
レンタルサーバーの転送機能やWordPressのリダイレクト用プラグインで、旧URLと新URLを指定する方法が一般的です。

302または307リダイレクトは、メンテナンスや期間限定の案内など一時的に別のページを表示するときに使用します。
設定方法は301と同様ですが、転送の種類として一時的なリダイレクトを選びます。

リダイレクト

複数のページを統合する場合は、必要な情報を統合先へまとめたうえで各旧URLから統合先へ301リダイレクトを設定してください。
別の旧URLを経由させず、最終的な統合先へ直接転送することが重要です。

対応後は旧URLへアクセスし、意図したページへ移動するか確認しましょう。
内部リンクやXMLサイトマップに旧URLが残っている場合は、新しいURLへ更新します。

構造化データを設定する

構造化データを設定する

ページ内容に適した構造化データを正しく設定すると、検索結果に通常のタイトルや説明文以外の情報が追加で表示されることがあります。
(ただし、実際に表示するかはGoogleが検索状況に応じて判断します)

構造化データを設定するときはまず、Google検索セントラルの「Google検索がサポートする構造化データ」から、ページの内容に合う種類を選びましょう。

「Google検索がサポートする構造化データ」はこちら

構造化データを設定する基本的な流れは、次のとおりです。

1 構造化データの種類を選ぶ
Google検索セントラルの「Google検索がサポートする構造化データ マークアップ」を開き、記事・商品・パンくずリストなどからページの内容に合う種類を選ぶ
2 設定項目を確認する
選んだ種類のスタートガイドを開き、必須項目と推奨項目を確認する
3 構造化データを設定する
WordPressのテーマやプラグインの機能を使うか、構造化データのコードをHTMLへ追加する
4 設定内容をテストする
Googleの「リッチリザルト テスト」にページのURLまたはコードを入力し、エラーがないか確認する
5 公開後のエラーを確認する
Google Search Consoleで構造化データに関するレポートを確認し、エラーが検出された場合は該当箇所を修正する

WordPressのテーマやプラグインに設定機能がある場合は、画面上の項目を入力して追加できます。
設定機能がなく自社に操作可能なノウハウを持つ担当者がいない場合は、Webサイトの制作会社や担当者への依頼が必要です。

構造化データを設定した後は、次の項目を確認します。

✓ 構造化データの種類 ページの内容に合う構造化データを選んでいるか
✓ 必須項目 Googleの説明ページに記載された必須項目を設定しているか
✓ 記述内容 ページ上に表示されている正確な情報だけを記述しているか
✓ エラーの確認 リッチリザルト テストでエラーが検出されていないか
✓ 表示内容との一致 ページを更新した後も、表示内容と構造化データの記述が一致しているか

エラーや内容の不一致が見つかった場合は、該当箇所を修正してから再度テストを行いましょう。

モバイル表示・ページ速度・UXの改善

モバイル表示・ページ速度・UXの改善

SEO対策では、スマートフォンでページを開いた人が内容を読み迷わず操作できる状態にする必要があります。
表示崩れや操作上の問題を実機で見つけたうえで、計測結果から修正箇所を絞り込みましょう。

モバイルでの表示と操作性

モバイル表示には、PC版の主要な情報を保ちながら画面幅に応じて配置が変わる「レスポンシブデザイン」が適しています。
Googleは主に、スマートフォン版のページをインデックス登録や検索順位の評価に使用します。
そのため、PC版に掲載している主要な文章や画像は、モバイル版にも同等の内容を掲載しましょう。

公開前と公開後に、スマートフォンで内容を読み、必要な操作を行える状態かを次の項目で確認します。

✓ 文字サイズ 本文の文字が、画面を拡大しなくても読める大きさになっているか(16px前後が目安)
✓ 行間 文字サイズの1.5〜2倍程度あり、前後の行を見失いにくくなっているか
✓ 1行の長さ 横に長くなりすぎず、次の行へ視線を移しやすくなっているか
✓ 見出しと本文 見出しと本文をはっきり区別できるか
✓ 文字と背景 文字が背景に埋もれず、読みやすい配色になっているか
✓ 段落間の余白 話題の区切りと文章のまとまりが分かるように余白が設けられているか

閲覧開始から読了、または入力完了までの流れを実際にスマートフォンでたどることで、モバイル対応が不十分な箇所を具体的に特定できます。

Core Web Vitalsとページ速度

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)は、ページの表示速度に加えて、操作への反応と表示位置の安定性を測る3つの指標です。

良好とされる目安と改善方法は次のとおりです。

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)
指標 良好の目安 主な改善方法
LCP(ページ内の主要な画像や文章が表示されるまでの時間) 2.5秒以下 最初に表示される大きな画像を圧縮し、不要なファイルの読み込みを減らす
INP(クリックやタップに対して画面が反応するまでの時間) 200ミリ秒以下 ボタンを押した後にまとめて動く処理を減らし、操作への反応を優先する
CLS(読み込み中に画像やボタンの位置がずれた度合い) 0.1以下 画像や広告の表示領域を先に確保し、読み込み後の位置ずれを防ぐ

参考:Google 検索セントラル「ウェブに関する主な指標レポート」

表示速度の低下や表示のずれが生じている箇所を突き止めるには、目的に応じて測定ツールを選び分けます。

活用するツール 調べたい内容 該当する確認箇所
PageSpeed Insights 単一ページの表示速度や具体的な改善策 単一URLの計測結果画面
Google Search Console サイト全体における実利用データの推移 「ウェブに関する主な指標」

総合スコアだけで判断せず、指摘が出ている指標と該当ページをセットで調べ、個別の不備を順番に解消していくことが重要です。
修正の反映直後はPageSpeed Insightsで即時検証し、一定期間が経過した後はGoogle Search Consoleで蓄積データを確かめると、一時的な測定値に偏らない正しい評価につながります。

広告・ポップアップによる閲覧阻害

広告・ポップアップによる閲覧阻害

広告やポップアップは、本文を読める領域を残し、閲覧前の操作を増やさないように配置します。

改善方法は、表示の大きさと出現するタイミングに応じて選びます。

−
ポップアップが画面全体を覆う → 本文内の案内や小さなバナーへ変更する
−
閉じるボタンが小さい → 指で押しやすい大きさにし、見つけやすい位置へ置く
−
追従広告が本文を隠す → 表示する高さを抑え、本文の領域を確保する
−
同じ案内が繰り返し表示される → 再表示までの間隔を空ける
−
広告が後から表示され、本文の位置がずれる → 広告の表示領域をあらかじめ確保する

Cookieへの同意や年齢確認は広告とは目的が異なる表示もありますが、これらも閲覧や操作の妨げにならないよう注意しましょう。
必要な選択肢や操作を分かりやすく示し、手続きに必要な範囲を超えて本文を覆わない設計にすることが大切です。

信頼性を伝える情報設計と注意点

信頼性を伝える情報設計と注意点

記事の信頼性は、本文の内容が正しいだけでは伝わりません。
GoogleがE-E-A-T(※)の中で最も重視するのは信頼性です。
出典:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」

用語メモ

E-E-A-T

GoogleがWebコンテンツの品質を評価する際に重視する「経験(Experience)」「専門性(Expertise)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼性(Trustworthiness)」という4つの評価基準のこと

YMYLは、人の健康や経済的安定、安全、社会の福祉に大きく影響するテーマを指します。
該当する記事では、通常の記事より厳しい公開手順が必要です。

以降では、発信者と根拠をたどれるか、誤りを防ぐ仕組みが機能しているかという視点で説明します。

著者・監修者の専門性

著者や監修者の専門性を伝えるには、氏名や肩書きに加え、記事テーマに関する知識や実務経験の掲載が必要です。
Googleは、著者名を明記し、著者情報から経歴や専門分野を確かめられる状態を推奨しています。

記事から著者情報ページへ移動できるようにし、次の内容を掲載してください。

記事への関わり方
執筆・監修・編集のうち、担当した役割
専門分野
記事テーマに関係する専門分野
実務経験
記事テーマに関係する業務内容と経験期間
資格・所属
専門性を裏付ける資格名や所属団体
監修範囲
監修者が内容を確かめた記事全体または該当箇所

これらの項目を網羅することで読者に安心感を与え、記事の内容に対する説得力を大きく引き上げることができます。

出典・更新日・根拠の明示

数値や制度を説明する際は、そのすぐ近くに一次情報(出典元)を記載し、読者がすぐに根拠を確認できるようにしましょう。
また、公開日と更新日は明確に区別し、内容を実質的に書き換えた場合にのみ更新日を新しくしましょう。

読者が根拠を確かめるために必要な記載は次のとおりです。

出典名 根拠として参照した資料名や公式ページ名
公表主体 資料や情報を公開した組織名
参照先 根拠を確かめられる公式ページへのリンク
数値の前提 数値の測定期間と集計条件
記事の公開日 記事を最初に公開した日
記事の更新日 記事の内容を実質的に変更した日
石本 憲貴 石本 憲貴
これらの項目を漏れなく記載して情報の透明性を高めることが、Googleが重視するE-E-A-Tの『信頼性』の評価向上に直結します!

運営会社と問い合わせ情報

読者が記事の発信元や連絡先を確かめられるよう、運営会社情報を正確に掲載しましょう。
会社概要ページに記事テーマに関連する事業内容も記載しておくと、より信頼性が高まります。
さらに、問い合わせ窓口を「記事への指摘」と「サービスについて」で分けたり、取引があるサイトでは「支払い・返品・解約」の窓口を明記したりと、読者が迷わない導線設計を心がけてください。

サイトの目的に応じて掲載する情報は次のとおりです。

運営者名 法人名またはサイト運営者の正式名称
事業内容 記事テーマと運営者の事業との関係が分かる説明
連絡方法 問い合わせフォームやメールアドレスなどの連絡手段
問い合わせ窓口 記事内容への指摘と商品・サービスに関する問い合わせの連絡先
会社概要ページ 所在地や事業内容などの運営者情報を掲載したページへのリンク
プライバシーポリシー 取得する個人情報の利用目的と管理方法
利用規約 商品やサービスの利用条件を掲載したページへのリンク

これらの情報を明記し、サイト全体の透明性を高めておくことは基本です。
そのうえで、とくに読者への影響が大きい「YMYL領域」においては、さらに厳格な運用体制を敷く必要があります。

YMYL領域のチェック体制

YMYL

YMYL領域では、健康・金銭・安全に関する判断に直接影響する記述について、該当分野の専門家が一次情報と照合します。

公開前と更新時は、担当者の人数ではなく、次の役割が機能しているかを確かめてください。

執筆
主張ごとに出典を記録し、一般的な説明と個別の状況に応じた判断を分ける
専門的な内容の確認
記述を公的資料や業界団体の指針と照合する
公開承認
指摘された箇所の修正を確かめたうえで、記事の公開可否を決める
公式情報変更時の再点検
制度や公式情報が変わったときに、変更の影響を受けるページを見直す

各担当者が役割を分担し、客観的な視点で記事を二重・三重にチェックし合う仕組みを作ることこそが、YMYL領域におけるSEO対策の鍵となります。

外部リンクとサイテーションの獲得方法

外部リンクとサイテーションの獲得方法

外部リンクを獲得する際は、単なるリンクの数よりも、掲載元と自社サイトとの関連性が重要です。
また、リンクがなくてもWebサイトやSNSで会社名が言及されるサイテーションや、ユーザーが直接サービス名で検索する指名検索を増やすことも、サイトの評価につながります。
検索順位を操作する目的のリンク購入や過剰な相互リンクは避け、第三者が自発的に引用したくなるような動機付けを行うことが不可欠です。

この章では、自然と紹介されやすいコンテンツの作り方や、継続的な情報発信によって認知を広げる方法を解説します。

評価につながる外部リンクの特徴

質の高い外部リンクとは、掲載元とリンク先の記事に関連性があり、読者の理解を深めるために設置されたものです。
ドメインの知名度にかかわらず、テーマが合致しないリンクは評価されません。
第三者の記事内で、参考情報として自然な流れで紹介される状態を目指しましょう。

獲得した外部リンクの質を見極めるには、次の基準をチェックしてください。

テーマの関連性
掲載元の記述とリンク先の情報に明確な関係がある
編集上の必要性
本文の根拠や補足としてリンクを参照する理由がある
発信元の信頼性
運営者や記事の作成者が明確で、掲載情報と専門分野との関係が分かる
リンク先の具体性
根拠となるデータや詳しい説明があり、参照する価値が分かる
掲載方法
広告や一律の相互リンクではなく、記事の文脈に沿って紹介されている

順位操作を狙ったリンク購入や過剰な相互リンクは、検索エンジンのガイドラインに反するリスクがあるため避けるべきです。
広告や協賛によるリンクについても、第三者の純粋な評価で設置されたものではないため、評価につながる外部リンクとしてカウントはできません。

引用・紹介されるコンテンツの作り方

第三者から引用・紹介されやすいのは、他のサイト運営者や執筆者が「自身の記事の根拠」としてそのまま使えるコンテンツです。
前章で解説した情報の正確性を大前提として、外部から参照しやすい形に情報をまとめる必要があります。
どれほど独自性のある優れた内容でも、引用したい箇所が見つけにくければ紹介にはつながりません。

第三者が引用しやすいようにコンテンツを整える具体的な方法は、次のとおりです。

独自データ 自社で実施した調査や分析の結果を、調査対象と集計方法が分かる形で公開する
事例 課題から結果までの流れを示し、施策を実施したときの条件を明記する
比較資料 用語や選択肢の違いを、同じ項目で比べられる表にする
図解 複雑な仕組みや作業手順を、一枚で理解できる画像にまとめる
テンプレート 実務で使える書式を用意し、利用条件と提供元を示す
要点の明示 見出しの直下に結論を置き、第三者が引用箇所を見つけやすくする

以上のすべてを網羅する必要はありません。
自社のリソースや記事のテーマに合わせて、まずは用意しやすいものから一つでも多くページ内に組み込んでみましょう。

サイテーションと指名検索を増やす情報発信

サイテーションを増やすには、名称や専門テーマを統一して継続的に発信し、第三者が会社やサービスを紹介しやすい状態を作ることが有効です。
リンクを伴わない言及自体が直接的に検索順位を押し上げるとは限りませんが、複数の媒体で紹介されることで認知が広がり、結果として「指名検索」の増加につながります。
(※指名検索の変化は、会社名やサービス名を含む検索クエリの表示回数・クリック数から判断します)

効果的に認知を広げる情報発信を行うには、以下のように媒体ごとの役割を分けて活用しましょう。

オウンドメディア
独自調査や事例を公開し、詳しい情報を参照できるページを用意する
業界メディアへの寄稿
専門知識や調査結果を提供し、執筆者名と運営会社名を明記する
セミナーや公開資料
講演内容や調査資料をWeb上でも閲覧できる形にする
SNS
記事の結論や図解を紹介し、元のコンテンツへ移動できるリンクを付ける
プレスリリース
新しい調査結果や事業上の取り組みを、第三者が紹介しやすい文章で発信する

会社名やサービス名の表記は各媒体で統一し、効果検証のために以下の情報を記録しておきましょう。

情報発信をしたとき 発信日と媒体
サイテーション発見時 掲載媒体・内容・日付(掲載日が不明な場合は発見日)

この記録をもとに、Search Consoleで指名クエリの表示回数・クリック数を前後同期間で比較します。
ただし、数値の増加を「単体の施策による成果」と断定せず、全体的な認知拡大の傾向として捉えてください。

Google Search ConsoleとGA4で改善対象を決める

Google Search ConsoleとGA4で改善対象を決める

改善対象とするページは、Google Search Consoleで検索結果の変化を調べ、GA4で検索流入後の行動と照らし合わせて決定します。
単に検索順位を追うだけでなく、表示回数・クリック率・コンバージョンへの影響をページ単位で把握することが重要です。

この章では、こうした数値の変化から原因を特定し、ページを改善する優先順位を決める方法を解説します。

検索クエリ別の表示回数・順位・クリック率

検索クエリ別の数値を確認すると、検索結果に表示された回数や、表示後のクリック率を把握できます。
平均掲載順位を見るだけでは、検索意図との一致度やタイトルの訴求力までは測れません。
そのため、同じクエリとページについて検索需要が大きく変わっていない時期を選び、変更前後で同じ長さの期間を設定して数値を比較しましょう。

アクセス解析ツールで数値の変動を見つけた際は、以下のように発生している現象に応じて調査箇所と対応手順を判別します。

表示回数が多くクリック率が低い
調べるべき内容 掲載順位とタイトル・説明文の訴求力
対応の手順 検索意図とのズレを確認しタイトルや説明文を書き換える
順位が上がってもクリック数が増えない
調べるべき内容 表示回数の伸び悩みとクリック率の低下
対応の手順 原因が表示回数の停滞かクリック率の落ち込みかを判別する
表示回数と順位が同時に低下した
調べるべき内容 検索需要の季節変動とインデックスの登録状況
対応の手順 一時的な需要減かページ評価の低下かを判断し修正の要否を決める
新しい検索語句で表示され始めた
調べるべき内容 検索語句と既存ページが解説する内容
対応の手順 ページの目的と一致するか判定し不足している説明のみを補う

単一の数値だけを追わず、発生した現象から原因を特定したうえで具体的な改修へ着手します。
一時的な変動に惑わされず、同じ傾向が複数期間にわたって続いているかを確かめてから修正内容を決定してください。

ページ別の検索流入とコンバージョン

ページ単位の改善策を検討する際は、Search Consoleのクリック数とGA4のセッション数を同じ期間で照合します。
GA4側では、Googleの自然検索経由で訪れたランディングページにデータを絞り込みましょう。
そのうえで、ページの成果とする行動をキーイベントに設定し、ページごとの発生件数と、セッションに対する発生割合を確認します。

なお、両ツールは集計方法が異なるため、数値が完全に一致するわけではない点に留意してください。

ページごとの現状は、これらの数値の組み合わせから以下のように判断します。

セッション数とキーイベント件数がいずれも多い
調べる内容 流入に貢献している検索語句と成果導線の維持状況
改修の進め方 大幅な改修は避け現在の流入経路と導線を維持する
セッション数は多いがキーイベント件数が少ない
調べる内容 検索意図との合致状況と成果導線における不足
改修の進め方 ページの解説内容と導線の不備を個別に調べる
セッション数は少ないがキーイベントの発生率が高い
調べる内容 表示回数・掲載順位・クリック率の改善余地
改修の進め方 検索露出や訪問数を増やす修正を優先して進める
セッション数とキーイベント件数がともに少ない
調べる内容 検索結果での表示機会不足か訪問後の不全か
改修の進め方 露出面の問題と訪問後の動向を別々に確認する

このようにページの状態を分類したうえで、単に検索流入が多いページを一律に優先するのではなく、事業成果への影響が最も大きいページから優先的に改善を進めましょう。

[article_card url=”https://tomo-shibi.co.jp/column/analytics/post-16151/” intro=”キーイベントの設定”]

インデックス登録とクロールの問題

検索流入が少ないページについては、すぐにコンテンツの不足と判断する前に、まずインデックス登録とクロールの状態を確認しましょう。
そもそもページがインデックスに登録されていなければ、いくら内容を改善しても検索結果には表示されません。
Search Consoleの「URL検査」や「インデックス登録」の状況を確認することで、登録されていない原因を特定できます。

検索結果へ表示させたいページについては、以下の設定に不備がないかをチェックしてください。

✓ サイトマップ 検索結果へ表示したいURLが記載され、Search Consoleで正常に読み込まれている
✓ クロール制御 対象URLや必要なファイルをrobots.txtで意図せず拒否していないか
✓ インデックス制御 検索結果へ表示したいURLにnoindexが設定されていないか
✓ 正規URL canonicalが検索結果へ表示したいURL自身または意図した正規URLを指定しているか
✓ URLの状態 意図しないリダイレクトや取得エラーによって、対象ページをGoogleが取得できない状態になっていないか

なお、Search Console上で「インデックスから除外されているURL」が多数見つかったとしても、そのすべてを修正する必要はありません。
検索流入を獲得したいページが除外されている場合のみに対象を絞り、設定や内部リンクの見直しを行いましょう。

数値変化に応じた改善の優先順位

改善の優先順位を判断する際は、インデックス登録などの技術的な問題と、検索順位や流入数などの数値の低下を区別して考えることが大切です。
技術的な問題については、主要ページへの影響度や、同じエラーが生じているページ数を基準に優先度を判断しましょう。

一方、数値が低下しているページについては、主に以下の項目をもとに対応する順番を決定します。

✓ 主要ページへの影響 影響を受けたページのうち、検索流入やキーイベント件数が多いページが何ページ含まれているか
✓ 検索流入の減少幅 同じ長さで検索需要が大きく変わっていない期間と比べ、クリック数がどの程度減っているか
✓ キーイベントへの影響 同じ期間と比べ、キーイベント件数がどの程度減っているか

短期的な順位変動にはすぐに対応せず、同条件の期間と比べて低下が続いている場合のみを改善対象とします。
また、ページ修正後は「公開日」と「Googleへの反映確認日(インデックス更新日)」を分けて記録し、効果検証は必ずこの反映確認日を起点に行います。
複数ページの修正時も、それぞれの反映日を基準として、変更前後の同じ期間で数値を比較してください。

SEO対策で避けたい失敗とGoogleガイドライン違反

SEO対策で避けたい失敗とGoogleガイドライン違反

SEO対策を進めるうえで避けたいのは、施策を優先するあまり本来の検索意図やページの役割を損なってしまうことや、変更内容の引き継ぎ漏れ、Googleのガイドライン違反を引き起こすことです。
施策の前後では必ず設定や目的を確認し、ユーザーにとって必要な情報とページ本来の役割を正しく維持していくことが重要です。

この章では、施策の実施前後で確認すべき項目と、問題箇所の修正方法を解説します。

キーワード詰め込みと検索意図のずれ

キーワードの詰め込みとは、検索順位を操作する目的で特定の語句や数字を不自然に反復・羅列する行為を指します。

もし以下のような状態が見られる場合は、キーワードの使われ方を見直しましょう。

−
タイトルや見出しで同じ語句を不自然に繰り返している → 重複する語句を削り読者が理解しやすい文章へ整える
−
本文の意味と関係のない語句を過剰に並べている → 不要な語句を削除しページの主題に沿った説明へ絞り込む
−
ユーザーから見えない要素へ無関係な語句を入れている → 不必要な属性値を削除しページ上の本文表現へ統一する

検索意図のズレとは、検索クエリに対する結論とページの説明範囲が一致していない状態を指します。
上位表示させたい語句を優先するあまり、ユーザーが本当に求めている回答から逸れていないか確認しましょう。

類似記事の量産とカニバリゼーション

カニバリゼーション(キーワードの共食い)とは、同じ検索意図に答えるページがサイト内で重複している状態を指します。
似たような記事をむやみに増やすと、内部リンクの集約やページの更新管理が難しくなるため注意が必要です。

新しい記事を作成する際は、事前に以下の項目から「既存記事との関係性」を確認しておきましょう。

✓ 検索クエリ 同じクエリから複数のURLへ流入していないか
✓ 検索意図 複数のページが同じ疑問に同じ範囲で答えていないか
✓ ページの役割 各ページで答える疑問と説明する範囲を分けられるか
✓ 内容の重複 タイトル・主要な見出し・結論が重なり、ページごとの違いが分かりにくくなっていないか

本文や見出しが似ているだけの状態であれば、無理に記事を統合する必要はありません。
しかし、複数のページが同じ検索意図に重複して答えており、役割の住み分けが困難な場合は、情報を1つの記事へ統合するか各ページの回答範囲を明確に切り分けましょう。

URL変更・サイトリニューアル時の引き継ぎ不足

URLの変更やサイトリニューアルを行う際は、公開前に必ず「旧URLと新URLの対応」をあらかじめ決めておきましょう。
ここの引き継ぎが不十分だと、旧ページに向けられていた内部リンクや外部リンクのSEO評価を、新しいページへ正しく受け継ぐことができなくなってしまいます。

変更するURLごとに、公開前後の作業を以下の手順で進め、各設定とステータスを確実に記録していくことが大切です。

1 URLの対応
旧URLごとに移動先となる新URLを決める
2 リダイレクト
旧URLから対応する新URLへ恒久的な転送を設定する
3 内部リンク
サイト内のリンクを新URLへ変更する
4 正規URLとサイトマップ
新URLに合わせて設定を更新する
5 公開前のテスト
リダイレクト先・noindex・robots.txt・正規URLの設定を確かめる
6 公開後の動作確認
旧URLから新URLへ正しく転送され、転送エラーや転送ループが発生していないかを調べる
7 公開後の監視
新URLのクロールとインデックス登録の状態を調べ、公開前後の検索流入を同じ条件で比べる

なお、ドメインが変わる場合は、新しいサイトをSearch Consoleに登録してアドレス変更の手続きを行ってください。
複数のURLを変更した際は、Googleが各ページを読み込むタイミングにバラつきが出ます。
移行状況を正確に把握するため、全体でまとめるのではなく「URLごと」に公開後の状態を記録していきましょう。

不自然なリンク獲得とGoogleガイドライン違反

検索順位を操作する目的でのリンク購入や過剰な相互リンクの設置は、Googleのペナルティ対象となるため絶対に避けたい施策です。

具体的に、次のような手法は「検索評価を不当に操作する不自然なリンク獲得」とみなされるリスクがあるため注意しましょう。

−
検索順位を操作する目的でリンクを購入する
−
検索順位を操作する目的で、関連性の低いサイトとの相互リンクを大量に設置する
−
ツールを使い、多数のサイトに自サイトへのリンクを自動生成する
−
内容の乏しいページから自サイトへのリンクを大量に設置する
−
同じアンカーテキストのリンクを不自然に増やす

広告や協賛によるリンク自体が、すべてGoogleのガイドライン違反になるわけではありません。
広告やスポンサー契約でリンクを設置する場合は、必ずrel="sponsored"やrel="nofollow"属性を付与し、第三者が自然に設置したリンクと明確に区別できるように設定しましょう。

外部SEO対策において最も大切なのは、リンクの獲得数を追うことではなく、自然な被リンクの獲得につながる独自性の高いデータや事例を発信し続けることです。
リンクの設置目的や属性のルールを正しく守り、ユーザーにとって価値のあるサイト運営を心がけてください。

まとめ

SEO対策は、自社の事業目標とユーザーの検索意図を結びつけ、データをもとに地道な改善を重ねていく取り組みです。
まずは自社サイトの現状とページの役割を把握し、できるところから施策の優先順位をつけていきましょう。
一過性の施策で終わらせないためにも、あらかじめ評価方法を定め、無理なく継続できる運用体制を整えることが大切です。

株式会社トモシビでは、アクセス解析データに基づいた精緻な現状分析から、成果に直結するSEO施策の選定、実行までを伴走支援しています。
「自社にとって優先すべき施策がわからない」「社内リソースだけで継続できるか不安」とお悩みの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
データに基づく的確な改善プランをご提案いたします。

この記事を書いた人
株式会社トモシビ 石本憲貴
株式会社トモシビ 石本憲貴

WACA認定 ウェブ解析士マスター / AJSA認定 SEOコンサルタント
デジタル庁 デジタル推進委員
京都医健専門学校 スポーツマネジメントテクノロジー科 非常勤講師
大阪リゾート&スポーツ専門学校 スポーツITトレーナー科 非常勤講師

1987年生まれ。関西大学法学部法律学科卒業。
大学在学中、独学でWEBサイト制作 / プログラミング / WEBマーケティングを学ぶ。
大学卒業後、成果を上げる事に徹底的にこだわった「WEBコンサルティング会社」を設立
2020年に「株式会社トモシビ」を設立。『「勝てるWEB戦略」をモットーにしたコンサルティング業』として、アクセス解析/SEO対策/ウェブサイト・LP制作/広告運用など、これまでで240社以上の支援実績。現場の最前線で実作業もこなす現役プレーヤーとして活躍中。
WEBマーケティング、Google Analytics の活用法を教える企業研修・セミナーなどの『講師活動』をこれまで250回以上実施。

【著書一覧】
1. ウェブ解析スペシャリストが教える! 稼ぐサイトをつくる「7つの秘訣」(セルバ出版)
2. 現場で使える Googleタグマネージャー実践入門(マイナビ出版)
3. 1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本(インプレス社)
4. Googleデータポータルによるレポート作成の教科書(マイナビ出版)
5. 自社サイトをコストで終わらせないために ウェブ解析士の事例発表集(31)(Kindle)
6. 自社サイトをコストで終わらせないために ウェブ解析士の事例発表集(37)(Kindle)
7. 自社サイトをコストで終わらせないために ウェブ解析士の事例発表集(51)(Kindle)
8. 自社サイトをコストで終わらせないために ウェブ解析士の事例発表集(57)(Kindle)

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