ウェブサイトの「よくある質問、FAQページ」(以下FAQ)は単なる情報提供以上の役割を果たしています。
この記事では、FAQがどのようにしてユーザーエンゲージメントを向上させ、
潜在層にアプローチする手段となるのかを、具体的な例を挙げながら解説します。
よくある質問/FAQページ 設置のメリット
FAQの主要な目的は、顧客がサービスを利用する際に抱える疑問や不明点を自己解決できるようにすることです。
ユーザーが自ら疑問を解決できるようになれば、問い合わせ件数は自然に減少します。
明快なFAQの整備は、顧客とサービス提供企業の双方に利益をもたらすのです。
検索エンジンはFAQも対象としており、SEOに適した質問と回答内容(キーワードの適切な使用、充実した内容、等)を掲載することで自社Webサイトへのアクセス数が増加し
それに伴ってコンバージョンも期待できます。
アクセス解析ツールを使用して、FAQへのアクセス数や特定の質問のクリック数や閲覧数を把握しましょう。
ユーザーがどの質問に特に関心を持っているかを知ることで、そのニーズに合わせてページを改善できます。
効果的なFAQ戦略
1. 親切丁寧な回答:信頼構築の要
製品やサービスに関する質問に対してより具体的な情報を提供することは、ユーザーが不安を感じずに製品やサービスを選ぶ手助けとなります。
ユーザーの質問に対して曖昧な回答を載せるのではなく、「はい/いいえ」を偽りなく答える必要があります。
結論だけでなく「なぜそう答えたのか」の具体的な理由も回答に載せておきましょう。
お客様目線で伝えるように意識すると良いでしょう。
真摯な姿勢での回答は単なる情報提供以上に、ブランドの信頼性を高める一翼を担います。
もうひとつ重要なことが、誰にでも分かる言葉で伝えること。
FAQを作るときには、できるだけ難しい言葉を使わないようにしましょう。
FAQを閲覧するユーザーは、専門家ではありません。
商品やサービスについてわからないことがあるため、ページに来ています。
忠実に回答を行うのはいいことですが、正確に答えようとするあまり専門用語を多用した文章は
ユーザーにとってはわかりにくい回答となっている場合が多々あります。
どうしても専門用語を使わなければならないときは、説明を記載するなど工夫を行いましょう。
2. 追加情報と付加価値の提供:ユーザーエンゲージメントの向上
質問に対する回答に加えて、追加の情報やヒントを提供することで、ユーザーは 新たな発見や付加価値を感じることがあります。
例えば、特定の商品の使用方法に関する質問の回答の後ろに
「その他、この商品には様々な使い方や工夫があります。それは~」
といった情報を添えることで、ユーザーは商品の利用方法に新たな視点を得ることができます。
このアプローチは、潜在層にもアプローチする絶好の機会となります。
ユーザーが最初は商品を購入するつもりがなかったとしても、提供された情報によって
購買層の拡大につながる可能性もあります。
3. 商品・サービスイメージのより具体的な説明:エンゲージメントの向上
FAQへの明確で具体的な回答は、ユーザーが商品やサービスを直感的に理解しやすくする要素となります。
端的な質問に対して的確な回答がなされることで、ユーザーは商品をイメージしやすくなり、
商品に対する理解が深まります。
4. 他社との差を示す:差別化戦略
FAQは多くのウェブサイトで見受けられるものですが、その中で差別化を図ることが求められます。
質問に対する丁寧な回答や追加情報の提供に焦点を当てることで、ユーザーエクスペリエンスの向上や真摯な対応を通じて、他社との差を際立たせることができます。
6. フィードバックの活用:ページの持続的な改善
FAQでは、ユーザーからのフィードバックを積極的に収集し、
それに基づいてページの改善を図ることが重要です。
ユーザーが新たな疑問や関心事をもっている場合、それに対応できるように質問と回答を随時更新することで、
ページの鮮度を保ちます。
ユーザーが質問や疑問を感じたとき、すぐに答えにアクセスできるように日々更新を行うことが重要です。
ユーザーが求める答えは日々変化しており、掲載された質問がずっと古いままだと
「欲しかった情報がない」と判断され、離脱率は高くなります。
ページ未記載の新しい質問や問い合わせがあった場合は「すぐに追加・更新する」くらいの気持ちを持っておきましょう。
7. カスタマーサポートへの効果的な導線設計:ユーザー満足度の向上
FAQが質問解決の手段となる一方で、商品やサービスによっては質問ページだけでは解決や回答難しい場合があります。
そんなときは「解決/回答が難しいので掲載しない」のではなく、直接担当者とコミュニケーションの取れるお問い合わせへのリンクを設置しましょう。
アイコンをつけて目立たせるなど、リンクを見つけてもらう工夫も必要です。
迅速なサポートへのアクセスはユーザーにとって非常に価値があります。
8. FAQのデザインとアクセシビリティ
情報提供の手段であるFAQは、そのデザインとアクセシビリティにも注意を払うべきです。
分かりやすいレイアウト、見出し、そして視覚的にわかりやすい表現を通じて、
ユーザーはスムーズに必要な情報にアクセスできます。
またユーザビリティを考慮して、スマートフォンやタブレットなど異なるデバイスからも利用しやすいように工夫することが重要です。
ユーザーの利便性を向上し、より広範なユーザー層にサービスを提供しましょう。
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