ビジネスにおいて、顧客の信頼を得ることは至上の目標といっていいでしょう。
しかし、その信頼を得るためには、販売者視点のストーリーだけでは不十分です。
顧客が商品やサービスに対して信頼を抱き、購入の意欲を高めるには客観的かつ具体的な証拠が必要です。
本稿では、実績の提示、推薦者の声、お客様の声といった「証拠」の重要性についてお話します。
実績の提示
売上の増加率や顧客満足度など、具体的な数字やデータを用いることでより信頼感が持てるようになります。
マスメディアでの紹介や大手サイトでの掲載、第三者機関の証明などの実績がある場合は名称や写真・画像とともに掲載すると良いでしょう。
これらの実績は、顧客に社会的な信頼性を証明し、商品やサービスに対する信頼を築く上で非常に重要です。
虚偽の情報を提供することは避けましょう。
信頼を損なうだけでなく、企業の信用を失う可能性があります。
事実である情報を正確に提供しましょう。
推薦者の声
有名人や業界の著名人、専門家が商品やサービスを支持するコメントや推薦は顧客の安心感や興味をひくことにも繋がります。
ただし、推薦者の声を掲載する際には、その信頼性や客観性を保つことが重要です。
推薦者の声を掲載する際には以下のことに注意しましょう。
信頼性の高い推薦者を選定する
推薦者が社会的信頼のある人物であること。
業界での知名度や専門知識、信頼性の高い経歴などを持つ人物からの推薦の声にはより説得力があります。
客観的な情報を提供する
推薦者の声が客観的であること。
有名人や著名人の個人的な意見は、その人物のファンや支持者にとっては重要な情報源となる場合があります。
しかし、製品の特定の利点や効果について述べる際には、主観的な感情や個人的な意見ではなく客観的な事実やデータに基づいた情報を提供することが重要です。
また、商品やサービスの特長や利点を客観的に評価し、その根拠や理由を示すことも信頼性を高めるポイントとなります。
公平性を保つこと
推薦者の意見が公平かつ中立的な立場からの意見であること。
推薦者が自らの利益や事業者との関係に基づいた偏った意見ではなく、顧客の立場に立って商品やサービスを客観的に評価している意見であることが求められます。
事実確認や証明ができていること
推薦者が提供する情報や主張が事実に基づいていることを確認し、必要に応じて証明や裏付けを提供しましょう。
虚偽の情報や誇大広告を避け、信頼性の高い情報を提供することが信頼を保つために不可欠です。
これらのポイントを遵守することで、推薦者の声が信頼性や客観性を保ち、顧客にとって有益な情報となるでしょう。
お客様の声(感想)
実際に商品やサービスを利用したお客様個人(or 利用企業の担当者)の声や感想を活用しましょう。
お客様の声は、ユーザーが商品購入を判断する際の重要な指標です。
これにより商品購入後の成功体験をイメージさせることができます。
ただし、お客様の声を公開する際には、その信頼性を上げるための工夫が必要でとなります。
顔出し、お客様個人の本名(利用先の企業名称等)の公開
顔や名前と公開してもらうことで、顧客が自らの意見や経験に自信を持ち、それを真剣に提供していることを示すものです。
これにより顧客の実在性や正直さがより明確に示され、その声が信頼できるものとなります。
逆に顔なしやイラスト、名前がイニシャルの場合は自作自演を疑われる可能性が高まります。
手書きのアンケートの活用
手書きの感想を掲載することで、リアルな感想と印象づけることができます。
コンピューター上で作成されたテキストよりも改ざんがされにくく、人間らしさや温かみを感じさせることから親近感を持たせることができるのです。
上記のポイントに注意し、積極的に感想を収集することを心がけましょう。
これらの証拠を通じて顧客は信頼を得、購入の意思を高めることができます。
特に、お客様の声は重要視されるコンテンツとなります。
ビジネスやサービス提供者は、これらの証拠を積極的に活用し、顧客の信頼を獲得する努力を惜しまないことが重要です。