1.URLパラメータとは
URLパラメータとは、 WebページのURL末尾に加えられる「?」からはじまる変数のことです。
主にWebサイトを訪問したユーザーの流入元や流入経路を明らかするために使用されます。
パラメータを追加したURLはパラメータ付きURLと呼ばれ、流入経路の特定や広告キャンペーンの計測、ユーザーの特定に役立ちます。
オリジナルURL | https://www.xxxx.com |
---|---|
パラメータ付きURL | https://www.xxxx.com/ ?category=electronics |
2.パラメータの種類
一般的に使用されるURLパラメータにはアクティブパラメータとパッシブパラメータの2種類あり、使用目的によって使い分ける必要があります。
以下では、アクティブパラメータとパッシブパラメータの違いや特徴を説明します。
アクティブパラメータは、URLパラメータを追加することで遷移するWebページが変わるものです。
例えば、ECサイト内で特定の商品カテゴリを表示するページや、検索結果を絞り込むためのパラメータがこれに該当します。
アクティブパラメータは、異なる商品やサービスを扱うWebサイトで特に効果的です。
これを活用することで、特定の分類ごとに商品をまとめたページにユーザーを誘導することが可能です。
一方、パッシブパラメータは、URLパラメータを追加しても遷移するWebページが変わらないものです。
これは主に情報収集やデータ解析の目的で利用されます。
広告の効果を測定するために、参照元や広告媒体の情報を収集するのに適しています。
Google Analyticsなどの解析ツールを使用して、流入元ごとの閲覧データを取得することができます。
3.URLパラメータの活用メリット
URLパラメータを利用することで集客に効果的な媒体を判断したり、広告の効果を測定したりする際に重要な要素となるデータの収集が可能となります。
以下は、URLパラメータを活用することのメリットと具体的な活用方法です。
参照元の計測
URLパラメータを利用することで、Webページの閲覧に至ったユーザーの「参照元」を計測することが可能です。検索エンジン、SNS、メールマガジン、QRコードなど、さまざまな経路からのユーザーを正確に把握できます。
これにより参照元ごとの施策の効果、その評価が可能となり、集客戦略最適化の大きなヒントを得られます。
自然検索と広告の閲覧データ区別
URLパラメータを使用すると、自然検索と有料広告の閲覧データを区別して計測できます。これにより、有料広告の費用対効果を判断し、異なる広告媒体ごとに閲覧データを詳細に分析することができます。
特に複数の有料広告を利用している場合、各広告媒体ごとの効果測定が可能です。
4.Google Analyticsでの分析に使用されるパラメータ
代表的なパラメータとして以下があります。
パラメータの種類 | ラベリングするもの | 目的 | 実際のURL例 |
---|---|---|---|
utm_source | 参照元 | どのサイトからのトラフィックかを計測すること | utm_source=facebook |
utm_medium | メディア | どの種類のメディアからのトラフィックかを計測すること | utm_medium=display 他:cpc、display、social、emailなど |
utm_campaign | キャンペーン | どのキャンペーンからのトラフィックかを計測すること | utm_campaign=summer_sale |
utm_term | キーワード | どのキーワードからのトラフィックかを計測すること | utm_term=book |
utm_content | 広告コンテンツ | どの広告コンテンツからのトラフィックかを計測すること | utm_content=banner1 |
これらのパラメータを組み合わせて使用することで、Google Analytics上でのデータ解析がスムーズに行えます。
5. パラメータ付きURLの作成
パラメータ付きURLを実際に作成する場合、Webツールを活用すると便利です。
Googleが提供している「Campaign URL Builder」のツールを使用してパラメータ付きURLを作成する手順をご紹介いたします。
1.Campaign URL Builderにアクセスします。
2.各項目に値を入力します。
utm_mediumには、下記のutmパラメータいずれかを設定します。
utmパラメータ | メディア例 | 値 |
---|---|---|
cpc | CPC広告(クリック課金制広告) | utm_medium=cpc |
メール、メルマガ | utm_medium= email | |
affiliate | アフィリエイト | utm_medium= affiliate |
organic | 自然検索 | utm_mediumsource=organic |
social | ソーシャルメディア | utm_medium=social |
display | ディスプレイ広告 | utm_medium=display |
3.必要なパラメータを入力したら、「生成されたURL」や「短縮URL」をコピーします。
4.このパラメータ付きURLを広告やキャンペーンに使用します。
これにより、ユーザーがこのURLを経由してWebページにアクセスすると、Google Analyticsなどで指定したパラメータが正しく解釈され、データが記録されます。
6.パラメータ付きURLの注意点
パラメータ付きURLを作成する際には以下の注意点に留意する必要があります。パラメータに日本語を使用しない
URLパラメータにはできるだけ英語やローマ字を使用し、日本語を避けるようにしましょう。
日本語を使用すると文字化けの原因となり、計測が正しく行われない可能性があります。
リダイレクト時の設定を確認
パラメータ付きURLを使用する際、表示されるWebページにリダイレクト設定がある場合、注意が必要です。
リダイレクトで遷移する際にパラメータ情報が失われると、データの収集や計測ができなくなります。
重複コンテンツの発生に注意
パラメータ付きURLを利用すると、同じ内容のページが異なるパラメータを持つURLで表示される可能性があります。
これにより、クローラーが重複コンテンツとして認識し、SEOに悪影響を及ぼす可能性があります。
適切な対策を講じるか、canonicalタグを利用するなどして重複コンテンツを回避しましょう。
正確な設定が重要
パラメータ付きURLの設定には慎重さが求められます。
誤ったパラメータを設定すると、計測が正しく行えないだけでなく、ユーザーが意図したWebページに正確にアクセスできない可能性があります。
特に初めて利用する場合は、Webツールを活用してミスがないように確認しましょう。
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