「パーマリンクって聞いたことあるけど、よくわからない…」そんな方も多いのではないでしょうか?パーマリンクとは、ブログ記事やページごとに決まっているURLのことです。たとえば、「https://○○.com/blog/seo」であれば、このURLがそのページのパーマリンクになります。特にWordPressを使っている方は、設定を間違えると後から変更が大変になったり、検索結果に悪い影響が出たりすることもあります。また、日本語のパーマリンクを使うかどうかも、意外と悩ましいポイントです。本記事では、初心者の方でもわかるように、パーマリンクの基本や設定方法、SEOへの影響、失敗しないためのコツをやさしく解説していきます。これからブログやWebサイトを始める方は、ぜひ参考にしてくださいね。
パーマリンクとは?初心者向けにわかりやすく解説
パーマリンクってどんなもの?URLとの違いとは
パーマリンクとは、ブログやWebページなどの「投稿ごとのURL」を指す言葉です。たとえば、WebサイトのトップページのURLが「https://sample.com」だとしたら、ブログ記事のURLが「https://sample.com/blog/entry01」のようになっている部分、これがパーマリンクです。パーマネントリンク(permanent link)の略で、ページの公開後に基本的には変えないものとして使われています。
URL(Uniform Resource Locator)はWeb上の住所全般を指す言葉で、パーマリンクはその中でも「特定のページや投稿」に対しての固定URLを意味します。どちらもページの場所を示すものですが、パーマリンクはページ公開後も変わらないURLであることが前提です。
Webページの住所のようなものと考えよう
パーマリンクは、現実世界でいう「住所」のような役割を果たしています。郵便物を届けるためには正確な住所が必要なように、Webページにも訪問者や検索エンジンが正しくアクセスするための「決まった場所」が必要です。
パーマリンクがきちんと決まっていないと、ページの場所が分からなくなったり、他の人に共有しづらくなったりします。特にSNSでシェアしたり、メールで送ったりする場合にURLが途中で切れてしまったり、文字化けしたりすると困ってしまいます。
また、読みやすく整理されたパーマリンクは、訪問者にとってもサイト全体の構造がわかりやすくなります。それが結果として、ユーザーエクスペリエンスの向上にもつながります。
なぜパーマリンクを気にする必要があるのか
パーマリンクは、単なるURLのように見えますが、後から変更することで大きなトラブルにつながることがあります。たとえば、記事を公開してから時間が経った後にパーマリンクを変更してしまうと、次のような問題が発生します。
- リンク切れになる:以前のURLでアクセスしていた人がエラーに遭遇してしまいます
- SNSや外部リンクの効果がなくなる:拡散されていた投稿のリンクが無効になってしまいます
- SEOに悪影響が出る:Googleなどの検索エンジンに認識されていたURLがリセットされる場合があります
そのため、パーマリンクは「公開前」にしっかり決めておくことがとても大切です。記事ごとにURL構造を整えておくと、後で修正の手間がかかりませんし、アクセス解析の面でも正確なデータが得られます。
WordPressで使われる「スラッグ」とは何?
WordPressでは、パーマリンクの一部として「スラッグ」という項目が登場します。スラッグとは、URLの末尾部分、つまり記事ごとに個別に設定される文字列のことです。
たとえば、下記のようなURLがあるとします。
この「seo-start」の部分がスラッグです。スラッグには、記事の内容を簡潔に表す英単語や短いフレーズを入れるのが基本です。スペースは使えないため、単語と単語の区切りにはハイフン(-)を使います。
スラッグは自由に設定できますが、次のようなルールを意識することで、より使いやすくなります。
- 内容が伝わるような英単語を使う:例)seo-tips, blog-start
- 日本語は避ける:文字化けの原因になり、SNSやメールでシェアしづらくなります
- 同じスラッグは使わない:WordPressでは重複するとエラーになります
WordPressの編集画面では、記事タイトルのすぐ下にスラッグを入力できる欄があります。記事タイトルを入力した段階で自動的に設定されることもありますが、SEOや見やすさを意識して自分でカスタマイズするのがおすすめです。
SEOとの関係
パーマリンクはSEOとも深く関係しています。検索エンジンは、URLの構造からそのページの内容をある程度判断しているため、わかりやすく整理されたパーマリンクは評価されやすくなります。
特に次のようなポイントがSEOに影響すると言われています。
パーマリンクを整えることは、見た目やシェアのしやすさだけでなく、検索エンジンからのアクセスを増やすためにも大切です。Webサイトを育てていく上で、ぜひ丁寧に扱いたい部分です。
日本語パーマリンクのメリットとデメリットとは
日本語URLは読みやすい!見た目の印象も◎
日本語のパーマリンクを使うと、URLが文章のように読めるため、訪問者にとって内容をイメージしやすくなります。たとえば、https://example.com/パーマリンク-設定方法
のように、日本語をそのまま使ったURLは、ページの内容が直感的に伝わるというメリットがあります。
特に次のような場合に日本語URLは効果的です。
- 記事タイトルや商品名が日本語のまま伝わる:リンクを見ただけでどんな内容かがわかります
- ローカルユーザーに親しみやすい印象を与える:日本語圏の閲覧者にとって親近感が生まれます
- SNSやブログで紹介されたときに印象に残りやすい:読みやすさがクリックの後押しになることもあります
パッと見たときのわかりやすさや親しみやすさを重視する場合、日本語パーマリンクはひとつの選択肢になります。
SNSやメールでシェアしたときに文字化けする?
日本語パーマリンクには注意点もあります。URLに日本語を使うと、実際にブラウザのアドレスバーやSNS、メールなどに貼り付けたときに、文字がエンコード(変換)されてしまうのです。たとえば、先ほどのhttps://example.com/パーマリンク-設定方法
は、次のような長いURLに変換されます。
このように、日本語部分が英数字と記号の組み合わせに変わってしまうため、以下のような不便が起こる可能性があります。
- SNSに貼ったときにURLが極端に長くなってしまう
- メールでリンクを送ると、途中で切れてしまうことがある
- リンク先が何かよくわからず、不審に思われてしまう
このようなケースを避けたい場合は、日本語パーマリンクではなく、英語の単語や短いフレーズを使ったURLを検討する方が安心です。
英語URLとの違いと使い分け方
日本語URLと英語URLの使い分けは、用途や想定しているユーザー層によって考えるのがおすすめです。
- ローカル向けのブログや記事:日本語URLが読みやすく、印象に残りやすい
- 外部へのシェアやSEO対策を意識したコンテンツ:英語URLの方が扱いやすくトラブルが少ない
特にWordPressでは、自動で日本語パーマリンクが設定されることもありますが、後から自分でスラッグ(URLの末尾部分)を英語に変更することもできます。たとえば、タイトルが「パーマリンクの設定方法」の記事なら、URLを https://example.com/permalink-settings
のようにカスタム設定しても問題ありません。
どちらが良いかは絶対的な答えはありませんが、英語のURLは短くシンプルで共有しやすく、日本語は見た目で内容を伝えやすいという違いがあります。
SEOでの不利・有利はあるのか
SEOにおいて、日本語URLが明確に不利という証拠はありません。ただし、検索エンジンのクロール(情報収集)やインデックス(登録)において、英語URLの方が安定しやすいという意見が多く見られます。
また、URLがエンコードされた状態(先ほどのような長い英数字の羅列)になると、次のような影響があります。
- ユーザーのクリック率が下がる可能性がある:見た目が不自然なURLは敬遠されがちです
- SNSや外部リンク先で信頼性を下げる:不明瞭なリンク先は避けられることがあります
- Googleの検索結果でリンク先が分かりづらい:URLを表示する検索結果では、視認性に影響します
検索エンジンが内容を判断する際には、URL内の単語も参考にされます。そのため、英語で意味のある単語を含んだパーマリンクは、ロングテールキーワード対策にもなりやすく、検索流入の入口になりやすいという特徴があります。
見た目だけで判断するのはNG!
パーマリンクを日本語にするか英語にするかを、見た目の好みだけで決めるのは避けたほうがいいです。サイトの目的、運営方法、閲覧者の使い方など、いくつかの視点から考えて選ぶ必要があります。
次のような観点から見直してみると良いかもしれません。
- 対象読者が日本語を使う人か、それともグローバルな閲覧者か
- SNSなどでのシェアを重視しているか
- コンテンツがどれくらい継続的に公開されていくか
- SEOをどの程度意識してURLを設計したいか
どちらを選んでも致命的な間違いになるわけではありませんが、後からの変更はリスクが高いため、最初に方針を決めておくことが重要です。パーマリンクはページの土台のような存在なので、安易に変更しないことが、Webサイトを安定して運営するためのポイントになります。
WordPressでのパーマリンク初期設定と変更方法
管理画面からどこを開けばいいの?
WordPressでパーマリンクを設定するには、まず管理画面にログインする必要があります。ログイン後、左側のメニューから「設定」をクリックすると、「パーマリンク設定」という項目が表示されます。そこから現在のURL構造を確認・変更できます。
最初に表示されるのは、WordPressが用意しているいくつかの基本パターンです。たとえば次のような形式があります。
- 日付と投稿名:https://sample.com/2025/04/16/sample-post
- 投稿名:https://sample.com/sample-post
- 数字ベース:https://sample.com/archives/123
- カスタム構造(自分で指定):https://sample.com/category/sample-post
これらはクリックひとつで切り替えることができます。ただし、変更には慎重さが必要です。後述の注意点も確認したうえで進めるようにしましょう。
初期設定はそのままで大丈夫?確認しておくべき項目
WordPressをインストールした直後のパーマリンク設定は、多くの場合「日付と投稿名」や「数字ベース」になっています。しかし、これらは見た目にわかりづらく、SEO的にもおすすめされません。
確認しておきたいポイントを以下にまとめます。
- 投稿名だけのURLが望ましい:シンプルでキーワードも入れやすく、検索エンジンにも理解されやすいです
- 日付入りURLは避けたい:記事の内容が古く見える印象を与えてしまうことがあります
- 数字ベースのURLは内容がわかりにくい:どんな記事なのかURLだけでは判断できません
パーマリンク設定の変更はサイト公開前に済ませておくことが理想的です。すでに記事を公開している状態での変更は、アクセス減少のリスクを伴います。
投稿と固定ページで違いはある?
WordPressには「投稿」と「固定ページ」という2種類のコンテンツ作成方法があります。どちらもパーマリンクを設定できますが、使い方や目的が異なります。
投稿はブログ記事のような時系列で更新される内容に使われます。一方で固定ページは「お問い合わせ」や「会社概要」など、常に一定の情報を載せるページ向けです。
それぞれのパーマリンクは次のようになります。
投稿にはカテゴリーが含まれる場合もありますが、固定ページにはカテゴリーが付きません。そのため、URL構造がよりシンプルになります。
パーマリンクを決める際には、どちらのタイプのページかを把握し、サイト全体の構造と合わせて設計することが大切です。
カスタム構造って何?初心者でも使える?
カスタム構造とは、WordPressのパーマリンク設定で自分好みのURL形式を作れる機能です。「%postname%」や「%category%」などのタグを使って、柔軟に構成することができます。
たとえば、以下のような構造を作ることができます。
初心者でも扱いやすいおすすめ構造は次の通りです。
- /%postname%:シンプルでわかりやすく、SEOにも効果的です
- /%category%/%postname%:カテゴリーが整理されていれば、内容が伝わりやすくなります
カスタム構造を設定するときは、スラッグ(URL末尾の文字列)も適切に設定する必要があります。日本語のままだと文字化けして長くなるため、英語の単語に変換するのがおすすめです。
以下のようなタグが使えます。
- %postname%:記事のスラッグ(タイトル由来)
- %category%:カテゴリー名のスラッグ
- %post_id%:記事ごとのID番号
- %author%:投稿者のスラッグ
最初は難しく見えるかもしれませんが、公式の解説ページなどを参考にすれば、安心して使うことができます。
変更する際の注意点とは?
パーマリンクの変更には大きな注意が必要です。すでに記事を公開している状態でURLを変更すると、これまでのリンクがすべて無効になる可能性があります。検索エンジンの評価もリセットされてしまうかもしれません。
変更前に確認しておきたいことは次の通りです。
- 他サイトやSNSでシェアされているURLがあるか
- 外部リンクの数が多い記事は特に慎重に扱う必要がある
- アクセス解析の結果が変わってしまうこともある
- Googleのインデックスが更新されるまで時間がかかることがある
これらを避けるには、リダイレクトという方法を使います。古いURLにアクセスしても、新しいURLに自動で転送される仕組みです。WordPressでは「Redirection」などの無料プラグインを使えば、初心者でも簡単に設定できます。
パーマリンクの構造は、サイトを構成するうえで見えない土台とも言える大切な部分です。最初の段階でしっかり設計し、むやみに変更しないことが、安定した運用につながります。
SEOに与える影響と日本語URLが不利になる理由
検索エンジンはURLの内容も見ている
検索エンジンはWebページの内容だけでなく、URLの文字列そのものも評価対象としています。Googleなどは、URLの中に含まれる単語や構造から、そのページがどんな内容かを推測しています。たとえば、URLに「seo-wordpress」とあれば、SEOとWordPressに関する内容だと判断しやすくなります。
パーマリンクに意味のある言葉が含まれていると、検索エンジンが内容を理解しやすくなり、適切な検索結果として表示される可能性が高まります。また、ロングテールキーワードを意識したスラッグ設計をすると、特定の検索意図に合ったトラフィックが集まりやすくなります。
一方で、記号や意味のない文字列だけのURLでは、検索エンジンにとって理解しにくく、関連性の低いページとみなされるおそれがあります。
日本語URLはGoogleにどう評価される?
日本語のパーマリンクは、見た目には読みやすく親しみがありますが、Googleの評価という点では扱いが難しい側面もあります。URLを日本語のまま使用すると、ブラウザ上やリンク先にコピーされたときにエンコードされてしまい、長い英数字の列に変換されます。
たとえば、次のようなURLが生成されます。
このように変換されたURLは、検索エンジンにとって問題があるわけではありませんが、他のURLと比べてわかりにくくなり、クリックされにくくなる可能性があるといわれています。また、SNSやメールなどでシェアされたときに見た目が崩れてしまうこともあります。
Google自身は「日本語URLでも問題はない」と明言していますが、実際の運用面では以下のようなデメリットがあるため、評価が下がるというよりも、扱いにくさがSEOに間接的な影響を与えることが多いです。
- URLの構造が読み取りにくくなる
- 共有時に視認性が下がる
- コピー&ペーストで文字化けする可能性がある
英語スラッグが主流な理由
多くのWebサイトが英語のスラッグ(パーマリンク末尾の文字列)を使っているのには、いくつかの理由があります。
- 誰にでも読める:日本語が読めないユーザーにも意味が伝わりやすいです
- エンコードが不要:URLがそのままの文字で表示されるため、変換による文字化けが起きません
- シェアしやすい:SNSや他のWeb媒体でリンクを貼っても、URLが崩れにくく視認性が高いです
- 検索エンジンに伝わりやすい:意味のある英単語を入れることで、検索意図との一致度が高まります
日本語を使うよりも、短くてシンプルな英語スラッグの方が検索エンジンにも人にもわかりやすいという点が評価されているため、英語表記が主流になっています。
URLが長くなるとSEOに悪いの?
URLが長くなること自体が直接的にSEO評価を下げるわけではありませんが、短く簡潔なURLの方が好まれる傾向にあります。長すぎるURLは次のようなリスクがあります。
- URLの一部が省略されて表示される:検索結果やSNSのプレビューで途中が見えなくなることがあります
- キーワードが目立たない:長い文字列の中に埋もれてしまうことで、検索意図との一致が見えづらくなります
- コピーや共有がしづらい:URLの扱いやすさが低下し、シェアする側の負担が増えます
Googleも、URLのベストプラクティスとして「短く、意味のある言葉で構成すること」を推奨しています。具体的な推奨文字数はありませんが、投稿名やカテゴリー名などを英単語で3〜5語程度に収めると、バランスが良くなります。
不要な記号や日付、数字の羅列は削除し、意味のある言葉で構成すると、読みやすさとSEOの観点からも理想的です。
クリック率や表示回数にも影響するって本当?
URLは検索結果の中で「リンク先を見分ける手がかり」のひとつとして使われています。見慣れない文字列や長い英数字の羅列があると、ユーザーはクリックをためらうことがあります。
- SNSで共有されたURLが不自然に長い
- メールで送られてきたURLが意味不明な文字列
- 検索結果のURL表示が途中で切れている
このようなケースでは、クリック率の低下につながる可能性があります。クリック率が下がると、検索エンジンは「このページは魅力が少ない」と判断し、順位が下がることもあります。
また、URL構造が整っていると、ユーザーがそのページの内容を予想しやすくなり、ユーザーエクスペリエンスの向上にもつながります。これは間接的にSEO評価にも好影響を与えます。
パーマリンクを設計する際には、単に文字の見た目だけでなく、「誰が見ても内容が予想できるか」「意味のあるURLになっているか」という視点で見直すことが大切です。検索順位を上げるためだけでなく、閲覧者が安心してクリックできるような構成を意識すると、自然と結果にもつながりやすくなります。
日本語から英語URLへの変換方法とおすすめルール
意味のある英単語に変えるのがポイント
日本語のタイトルや文章からパーマリンクを設定するときは、内容に合った意味のある英単語に変換することが基本です。URLは検索エンジンにとって、ページ内容を把握するためのヒントとなるため、記事のテーマを表すキーワードをURLに含めることがとても大切です。
たとえば「パーマリンク 設定方法」という日本語タイトルなら、permalink-settings
やpermalink-setup
のような英語に置き換えたURLが適しています。内容と一致していない単語を使ってしまうと、検索エンジンにもユーザーにも伝わりにくくなってしまいます。
- SEO対策になる:キーワードがURLに含まれていると、検索意図との一致度が高くなることがあります
- 内容がわかりやすくなる:URLを見るだけで、何についてのページかが予想しやすくなります
- 外部リンクでも信頼されやすい:無関係な英単語を使っていると不審に思われてクリックされにくくなります
ページごとに内容に合った英単語を使うことが、見た目にも信頼性にもつながります。
単語をつなぐときは「ハイフン」を使おう
複数の英単語をURLに含めるときは、ハイフン(-)を使って単語同士を区切るのが基本ルールです。アンダースコア(_)やスペースは、Web上での表示や検索エンジンの認識に不具合が起きることがあるため、避けたほうが良いです。
ハイフンが使われていると、検索エンジンもユーザーも、それぞれの単語をしっかりと認識しやすくなります。
- 検索エンジンが正しく単語を分解できる
- URLが読みやすくなる
- スマホやPCでも崩れにくくなる
アンダースコアやスペースを使うと、読みづらくなったり、共有時にURLが切れてしまう原因にもなるので注意が必要です。
無駄な単語は入れないほうが良い?
URLは短く・わかりやすくが基本です。そのため、内容に直接関係のない単語や、意味の薄い単語は省くのがポイントです。特に、「a」「the」「and」「with」「of」など、英語のつなぎ言葉は、SEOの面でも省いて問題ありません。
- 無意味な単語を削除することで、URLが短くなる
- 検索エンジンに伝えたいキーワードだけが残る
- ユーザーもURLから内容を想像しやすくなる
「記事の要点を短くまとめた英単語」で構成することが、URL設計では最も重要です。長すぎるURLは見づらく、リンク切れのリスクも高まります。
カテゴリーを含めるかどうかの判断基準
WordPressでは、カスタム構造を使ってカテゴリー名をURLに含めるかどうかを選べます。どちらが良いかは、サイトの構成や運用スタイルによって変わってきます。
- 含めると階層がわかりやすくなる:
/seo/permalink-settings
のように、ページがどのカテゴリーに属しているのかがすぐに伝わります - 含めないとURLが短くなる:
/permalink-settings
のように、すっきりとした見た目になり、共有もしやすくなります
カテゴリーを含めることで整理された構造になりますが、後からカテゴリー名を変更すると、URL自体も変わってしまうので注意が必要です。カテゴリーベースの構造を使う場合は、あらかじめカテゴリー名をしっかりと決めてから運用を始めるのがおすすめです。
URL構造に統一性があると、ユーザーエクスペリエンスの面でも、信頼感を与える効果が期待できます。
URLを短く・シンプルにするコツ
SEOやユーザー視点から見ても、URLは短く・シンプルに保つことが非常に重要です。長すぎるURLは、メールやSNSでの共有に向いておらず、検索結果にもすべてが表示されない場合があります。
URLをシンプルに保つためには、次のような工夫が有効です。
- 記事タイトルの中で重要なキーワードだけを抽出する
- つなぎ言葉を省く
- カテゴリーは2階層以上にしない
- スラッグに無理に情報を詰め込まない
短いURLはクリック率が高くなりやすく、覚えやすいという特徴もあります。たとえば、「https://sample.com/seo-tips」のようなURLは、意味がはっきりしていて、他のメディアで紹介されても安心してクリックされやすくなります。
URLの設計は、後から見直すのが大変になるため、最初からルールを決めておくことが大切です。内容を整理し、無駄を省き、わかりやすさを意識することで、SEO効果だけでなく、ユーザーにとっても使いやすいWebサイトへとつながります。
途中で変更した場合の影響とリダイレクトの対策方法
パーマリンクを変えるとどうなるの?
パーマリンクを途中で変更すると、すでに公開していたページのURLが変わることになります。これは見た目の問題だけではなく、検索エンジンやユーザーのアクセスに直接影響を与える大きな変更です。
公開済みの記事のURLが変わると、以前のURLでアクセスしようとしていた人は目的のページを見つけられなくなります。また、Googleなどの検索エンジンも、変更前のURLで情報を記録しているため、ページが消えたと判断してしまうことがあります。
- 検索結果に表示されなくなる:以前のURLが検索エンジンにインデックスされていても、変更後は無効になってしまう
- アクセス数が減少する:リンク切れが発生すると、流入経路が断たれます
- SNSや外部サイトのリンクが無効になる:シェア済みのURLがエラーになるため、読者が離れてしまう原因になります
パーマリンクを変えること自体が悪いわけではありませんが、対策を取らずに変更すると、Webサイト全体に大きな影響を与える可能性があるため注意が必要です。
古いURLにアクセスした人はどうなる?
パーマリンクを変更した後に、古いURLにアクセスされた場合、何の対策もしていなければ「404エラーページ(ページが見つかりません)」が表示されてしまいます。これは訪問者にとってとても不親切で、離脱の原因となります。
- ページの信頼性が下がる:閲覧者が「このサイトは管理されていない」と判断する可能性があります
- 再訪問の可能性が下がる:目的のページにたどり着けないことで、再度訪れてもらえるチャンスを失います
- SEO評価が下がる:検索エンジンはリンク切れを嫌うため、他のページにも悪影響が出ることがあります
こういった事態を避けるためには、古いURLにアクセスしてきたユーザーを自動で新しいURLへ誘導する仕組みが必要です。
301リダイレクトの意味と必要性
URL変更時に必要なのが「301リダイレクト」です。これは、あるページから別のページに自動で転送する仕組みのことです。特に301というのは「恒久的な転送」を意味します。これにより、Googleなどの検索エンジンにも「このページは新しいURLに移動しました」と正しく伝えることができます。
301リダイレクトを設定しておくと、次のようなメリットがあります。
- 検索エンジンが新しいURLを認識してくれる:SEO評価を引き継ぐことができます
- ユーザーが迷わず目的のページにたどり着ける:リンク切れによる離脱を防げます
- SNSなど過去のリンクも無駄にならない:URLが変更されても正しい場所に誘導されます
逆に、リダイレクトを設定せずに変更してしまうと、これらの利点をすべて失ってしまいます。
プラグインで簡単に設定できる?
WordPressでは、301リダイレクトを簡単に設定できるプラグインが多数あります。コードに触れずに操作できるため、Web初心者の方にもおすすめです。中でもよく使われているのが以下のプラグインです。
- Redirection:最も人気があり、使いやすさに定評があります
- Simple 301 Redirects:軽量でシンプルな操作が特徴
- Rank Math SEOやAll in One SEOなどのSEO系プラグイン:リダイレクト機能が含まれています
使い方はそれぞれのプラグインによって異なりますが、基本的には以下のような操作になります。
- 古いURLと新しいURLを入力する
- 転送方法に「301」を選択する
- 設定を保存して完了
詳細は、各プラグインの公式ページやマニュアルを参照してください。
Redirection公式ページ(WordPress.org)
トラブルを避けるための事前準備
パーマリンクを変更する前には、トラブルを避けるための準備をしておくことが大切です。対策を怠ると、修正に時間がかかってしまったり、予期しないエラーが出たりすることもあります。
- サイト全体のバックアップを取っておく:変更による不具合に備えるために必須です
- アクセスの多いページのURLを確認する:影響の大きいページは変更を慎重に検討しましょう
- Googleサーチコンソールに新URLを登録する:検索エンジンに早く認識してもらうために重要です
- 外部リンクのチェック:どこかに貼られている旧URLがないか確認しておきましょう
- リダイレクト設定のテスト:設定後は実際に動作しているか確認することも忘れずに
変更後すぐに効果が現れるとは限らず、検索エンジンの認識に数日から数週間かかることもあります。焦らず、丁寧に管理することが、安定したWebサイト運営につながります。パーマリンクは見えない部分ですが、Webマーケティングにおいて非常に重要な要素のひとつです。
SEO対策に最適なパーマリンク構造とは?理想の形を紹介
理想的なURL構造ってどんな形?
SEOにとって理想的なパーマリンク構造とは、ページの内容がひと目で伝わり、検索エンジンにも理解されやすい構造のことです。特に重要なのは、短く・シンプルで・意味のある英単語で構成されているかという点です。
検索エンジンはURLの中身を見て、そのページがどのような情報を含んでいるかを判断するため、ロングテールキーワードなども含めて、内容に合ったキーワードを自然に盛り込むのが理想です。
- ページの内容と一致する英単語を使う:内容が伝わりやすくなります
- 不要な記号や数字を避ける:理解しにくいURLは評価されにくくなります
- シンプルな構造:検索結果に表示されたときの視認性が高まります
たとえば、https://example.com/seo-settings
のように、簡潔でテーマがはっきりしているURLは、検索エンジンにもユーザーにも歓迎されやすい構造です。
カテゴリーは入れたほうが良い?
パーマリンクにカテゴリーを含めるかどうかは、サイトの種類や記事数、今後の運用方針によって変わります。カテゴリーを入れると、URLに階層ができるため、内容の整理や構造の見通しが良くなる反面、変更リスクもあります。
カテゴリーを含めたパターンhttps://example.com/seo/keyword-strategy
→ 記事がどの分野に属するかがひと目でわかる
カテゴリーを含めないパターンhttps://example.com/keyword-strategy
→ 短くて共有しやすい
- カテゴリーを入れるメリット:サイトの構造がわかりやすくなり、ナビゲーション性が向上する
- カテゴリーを入れるデメリット:後からカテゴリー名を変更するとURLも変わってしまうため、リダイレクト対応が必要になる
カテゴリーを含める場合は、できるだけ変更しないことを前提に設計することが大切です。
ブログとコーポレートサイトでは違う?
パーマリンク構造は、ブログとコーポレートサイトでも目的に応じて変わってきます。それぞれの特徴に合わせて、訪問者にとって見やすく使いやすい形にすることが求められます。
ブログ向けパーマリンクの特徴
- タイトルに関連するキーワードを重視
- ロングテールキーワードを含めやすく、SEO対策しやすい
- 更新頻度が高いため、URL設計をルール化しておくと管理しやすくなる
コーポレートサイト向けパーマリンクの特徴
- サービスや商品紹介ページは短くシンプルなURLにする
- お問い合わせや会社概要などのページは固定された単語を使う(例:contact, about)
- 多言語対応などを考慮して、共通のURL構造にしておくと便利
URL構造が整っていると、検索エンジンからの評価だけでなく、ユーザーエクスペリエンスにも良い影響を与えます。
URLが検索結果に与える印象とは
検索エンジンの結果ページ(SERP)では、タイトルや説明文の下にURLも表示されます。このとき、わかりやすく意味のあるURLはクリックされやすくなる傾向があります。
- 検索キーワードと一致しているURLは目に留まりやすい
- 意味のない文字列や長すぎるURLは信頼性を下げる
- 「SEO/keyword-strategy」など、階層が明確なURLは好印象になりやすい
Googleは検索結果の表示にURLの構造も反映しているため、内容のまとまりやカテゴリ構造が整理されていると、視覚的にも安心感を与えることができます。
また、短く要点を押さえたURLはSNSでもシェアしやすく、リンクとしての信頼性も高まります。
よく使われるおすすめの設定パターン
WordPressなどでサイトを構築する場合、次のようなパーマリンク構造がよく使われています。
- 投稿名のみの構造(推奨)
/%postname%
→ 記事のタイトルを英語のスラッグにしてシンプルなURLを作成する - カテゴリー+投稿名構造
/%category%/%postname%
→ 記事の分類がわかるようにしたい場合に適しています - カスタム構造(柔軟に対応したいとき)
/article/%postname%
→ 任意の単語を入れて、サイト全体の統一感を持たせたい場合
使用する構造によって、URLの長さや管理のしやすさ、SEOとの相性も変わってきます。どれを使うかは、Webサイトの規模や目的に合わせて検討する必要があります。
なお、検索エンジンに素早く正確に認識されるためには、Googleサーチコンソールを活用してインデックス登録を行うこともおすすめです。
パーマリンクの設計は、一度決めたら変更しにくい項目です。運用を始める前に、しっかりとサイト全体の構造を考えて決定することが、後々のSEOにも良い影響を与える土台になります。
まとめ
パーマリンクとは、ブログやWebページごとに決まっているインターネット上の住所のようなものです。特にWordPressでは、最初にしっかりと設定しておかないと、あとから変更する際にリンク切れやアクセス減少などのトラブルが起きやすくなります。
パーマリンクに日本語を使うこともできますが、SNSや検索エンジンでの表示のしやすさ、シェアのしやすさを考えると、英語の短くて意味のある単語を使ったURLが好まれます。特にSEOを意識するなら、記事の内容が伝わるような英単語を使い、不要な単語は省いてシンプルに保つことが大切です。
また、URLを変更する場合には、古いURLにアクセスしてきた人を新しいURLに自動で案内できる**「301リダイレクト」**の設定が必要になります。WordPressではプラグインを使えば簡単に設定できます。
SEOやユーザーエクスペリエンスの面でも、読みやすく管理しやすいパーマリンクを設計することが、信頼されるWebサイト作りの第一歩になります。サイトを公開する前に、どのようなURL構造にするかをしっかり考えておくことがとても大切です。